簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

「国民保養温泉」 (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-31 | Weblog
 群馬県の北西部に位置する四万温泉は、「国民保養温泉」の第一号に指定され
た温泉地で、その湯は四万もの病に薬効が有ると言われ地名の由来となっている。



 この「国民保養温泉地」とは『温泉地の中で、温泉利用の効果が充分期待され、
かつ健全(歓楽的な色彩の無い健康的)な温泉地としての条件を備えている地域』
を環境省が指定したもので、現在全国に91地域が指定されている。



 国道353号を四万大橋のところで逸れ、山里を流れる四万川に沿って、川を遡る
と温泉口、山口、新湯、ゆずり葉、日向見(四万温泉発祥の地)の五つの地区に分
かれた温泉街が開け、旅館などが立ち並ぶ狭い道がそこを貫いている。



 途中には日帰り入浴の出来る「清流の湯」(500円)や、無料で入れる「上の湯」な
ど立ち寄りスポットも多い。
ここ四万温泉は、「国民保養温泉」と言うだけあって、「河原の湯」や「御夢想の湯」
など無料で入れる立ち寄り湯があり、他にも町営の入浴場などがあるが、おおむね
500円程度の安い料金で入れるのが嬉しい。
ただ共同湯は利用時間が限られているので注意が必要だ。



 また、「山口川音の足湯」「ゆずりは足湯」など、温泉街には四カ所もの足湯があ
り、何れも無料で利用することが出来る。



 四万川と新湯川の出合う河原に建つ「河原の湯」もそんな共同湯の一つである。
石造りの小さな建物は、道路の下に潜り込むように建てられていて、一見洞窟のよ
うな雰囲気が人気で、小さな浴槽にはいつも人が溢れている。(続)





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上州の秘湯・名湯めぐり  (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-29 | Weblog
 群馬県下には草津、伊香保を初め鹿沢、宝川、老神、法師、など名湯・秘湯と
呼ばれる温泉が多い。
中にはや四万や片品のように「国民保養温泉地」に指定された温泉もある。



 しかしこれら温泉へのアクセスは、鉄道旅行で・・となるとなかなか厄介である。
例えば、三国峠の下に佇む一軒宿・法師温泉は、上越線の後閑からはバスで40分
ほどのところにある猿ヶ京温泉から、更に町のコミュニティバスに乗り継いで20分ほ
ど山道を揺られることに成る。
しかもこのバス、朝・夕各2往復しかないので、宿泊ならばともかく日帰り入浴(10時
30分から14時までと入浴制限が有る)となると、待ち時間の無駄が多い。



 老神や片品温泉も沼田からのバスの便しかなく、前者なら凡そ30分、後者なら60
分ほどの所にある。
しかしその点県の北西部にある草津、四万、伊香保温泉などは、比較的交通の便
は良い方かもしれない。





 草津温泉なら吾妻線の長野原草津口が、四万温泉なら中之条が最寄り駅となる。
上野からは吾妻線に直通する特急も出ており、駅ではバスに接続しているから、た
とえば上野を9時丁度に発つ特急に乗れば、草津温泉も四万温泉もお昼の12時に
は着くことができるし、また首都圏からは直行する高速バスも運行されている。



 JRの駅からも比較的近い、群馬県を代表する温泉地、伊香保も交通の便の良い
ところの一つである。東京都心からは、高速経由の直通バスが運行されている。
最寄駅の渋川からは、まるで市内バスのように頻繁に温泉行のバスが出ているし、
その所要時間も20分余りと至近である。(続)





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法師温泉 長寿館 (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-27 | Weblog


 「長寿館」の玄関前には「御入浴客御定宿」「湯本 長寿館」の古びた看板が掛け
られている。開業当時のものらしく、江戸時代の旅籠の面影を今に残している。
軒下に架かる「日本秘湯の会」の白い提灯が如何にもそれらしく映え、その横に立
つ赤い郵便ポストがなんだか懐かしい。



 吹き抜けの玄関を入ると正面に大きな神棚が有り、その座敷にある樹齢1300年の
栃の木でできた大きな火鉢目が目に付く。
大時計が架かり、ランプが下がり、片隅に置かれた電話機など、どれもこれも歴史を
感じるものばかりだ。



 この温泉を有名にしたのは、1982年に発表された俳優の上原謙と高峰三枝子が
混浴の湯船につかっている旧国鉄のフルムーンポスターである。
その衝撃的なポスターは、今でも館内に張られている。



 この浴室は、イギリスの鉄道技師の設計により1895年に完成したもので、鹿鳴館
様式のモダンな外観で、その屋根は緑に苔むしている。

 浴室は、天井が高く広々と開放的で、窓越しに差し込む光と、壁際の電球の灯りが
織りなす陰影が、何とも言えなく暖かで、懐かしさを醸し出している。

 混浴の総ヒノキの大きな浴槽は四つ、田の字型に区分けされていて、各々の中央
に木枕と呼ばれる杉丸太が渡されている。
浴槽脇には当時の脱衣箱もそのまま残されていて、一層雰囲気を盛り上げている。



 この浴室は、太古の昔の川底の上に立てられていると言う。
この場所は元々川を堰き止めた石囲いの浴槽があり、その後そこに湯屋が出来た
ため、川の方がこの建物を避け蛇行しているのだと言う。

 やや深めの湯船の底からは、源泉(43℃)が今も湧き出ている。
木枕に頭を預け、目を閉じ、思い切り四肢を伸ばし、ややぬるめの湯につかると
全てを忘れたように時が止まる。そんな至福が、ここにはある。(続)





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峠下の秘湯 (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-24 | Weblog


 猿ヶ京温泉から更に街道を三国峠に向け登ると、赤谷川の支流・法師川(西川)
の最上流部、三方を山に囲まれた標高800mの地に、ひっそりと佇む一軒宿の温
泉がある。
周りは山と川の他、この宿以外民家も無く、一番近い所でも1キロほど離れている
と言うから全くの一軒家である。



 今から1200年前の平安時代、巡錫中の弘法大師が発見したと伝えられる「法師
乃湯」と呼ばれる温泉がここには湧いている。
それは、上越と越後を結ぶ道沿いに位置し、昔から峠を行き来する旅人が、心身
を委ね、疲れを癒す湯で有ったようだ。



 JRの最寄り駅、後閑や上毛高原からだとバスで猿ヶ京温泉まで行き、そこで町
営バスに乗り換えることに成るが、このバスは朝2往復と、その凡そ6時間後の夕
方に2往復しか運行されない。



 従って、ここで宿泊の場合は左程問題も無いが、日帰り入浴の場合は、その受
付時刻が10:30~13:30までとなっているので、入浴する時間的には丁度良いが、
入浴後はバスの発車まで幾らか当地で時間を潰すことに成る。
 とはいえ、ここには創業140年・国登録有形文化財の宿であり、建物や館内には
見所も多いので時間を持て余すようなことは無いのかもしれない。



 法師温泉の一軒宿「長寿館」の建物は、全館木造で1875年に建てられた「本館」、
その後増築された「別館」や、「法師乃湯」のある「湯屋」は、国の登録有形文化財
に指定されている。
そのほかにも昭和に入って増築された別館なども有るが、何れの建物も長年の風
雨にさらされ、黒ずんでいて、歴史を物語る風情を醸し出している。(続)






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良寛さんも通った関所 (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-22 | Weblog


 江戸時代整備された五街道に次ぐ重要な街道とされたのが三国街道である。
当時江戸と佐渡とを結ぶこの道は佐渡街道とも呼ばれ、諸大名の参勤交代や新
潟奉行、佐渡奉行、島に送られる無宿人の往来や佐渡産の金など、諸物資の輸
送で重要な役割を果たしていたことから、この地に関所が設けられ厳重に行人を
監視することになった。
それが、「猿ヶ京関所」で、全国に53か所設けられた関所の内の一つである。



 明治元年の廃祉令により番所は取り壊されたが、江戸時代に建てられた役宅は
今、赤谷湖のほとり、猿ケ京温泉街の中心地に復元され、関所資料館として公開
されている。
 ここには関所付近の絵図、関所備え付けの備具、当時の旅人の持ち物や、沢山
の通行手形などが残されている。





 通行手形と言うと、どうしても観光地のお土産屋さんで売られているあの将棋の
駒を大きくしたような木製のものを思い起こしてしまうが、当時の手形は基本的に
は紙に書かれた身分の保証書である。



 土地の有力者が、通行する関所の役人に対し、「この者は間違いのない者です」
と書いた証文で、今で言うパスポートのようなものだ。



 当時、備中の国玉島(現岡山県倉敷市玉島)の円通寺で修行していた若き日の
良寛が、母親の法要のため生まれ故郷の出雲崎に向かう時に、使ったとみられる
手形も残されている。

 修行中の良寛の事は、円通寺にも詳しい記録が残されていないらしく、一説では、
帰郷が許されなかったと言われていたが、この発見が良寛の軌跡の定説を覆した
らしい。(続)




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猿ヶ京温泉 (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-20 | Weblog
 猿ヶ京温泉は、新幹線なら上毛高原駅が最寄り駅となりバスで30分ほど、上越
線の後閑駅からバスなら40分ほどのところにある。



 赤谷湖に沈んだ旧湯治場を高台に移し、新たに名を変えた温泉地で、湖のほと
りにはホテルや旅館、温泉民宿など40軒ほどの施設が存在する。
 手白猿の開湯伝説、あるいは当地に遠征した上杉謙信の見た夢が、その名の
由来などと言われる温泉地だ。



 50度を超す源泉は無色透明な硫酸塩泉で、入浴すれば高血圧、リウマチ性疾患、
痛風、創傷などに効能があり、飲用すれば慢性便秘、胆石症、慢性消化器病などに
薬効があるとされている。



 温泉街の中心地から少し外れたところに、日帰り入浴のできる「まんてん星の湯」
がある。里の湯、七夕の湯と呼ばれる二つの温泉浴場があり、露天風呂では目の
前の赤谷湖の自然を満喫しながらの入浴が楽しめる。
またここでは農業体験や里歩き、カヤックなどの体験も出来、食事処やBBQガー
デンも併設されているのでゆっくりと時間を掛けて過ごすことが出来る施設となって
いる。



 温泉地の中心をなす赤谷湖からは、天気が良ければ谷川岳の雄大な姿を望む
ことが出来る。湖ではヤマメやワカサギなどの釣り、カヤックやボート遊びなどが
楽しめ、また湖畔には遊歩道も整備されている。



 観光客は4月から5月にかけた新緑の芽吹くシーズンと、紅葉が期待できる10月
が多いらしく、そのことは温泉を取り巻く自然環境を体験すると「なるほど・・・」
と納得できほど自然に恵まれた温泉地だ。(続)






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猿の出迎え (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-17 | Weblog
 谷川岳を降り、再び国道291号線に出て、水上近くまで戻る。
途中道の駅「水上・水紀行館」に立ち寄った後国道を離れ、猿ヶ京温泉に向け県
道を走る。





 その昔、三国山脈に源を発し利根川に注ぐ赤谷川の川縁には、笹の湯とか湯島
温泉と呼ばれる山間の古い湯治場があった。
『今から400年余り前、手が白いことから仲間外れにされ、飢え死にしそうなところ
を親切な夫婦に救われた猿がいた。
恩を感じた猿は、ある日大やけどを負った夫婦の子供を温泉に入れ傷を癒して助
けた』これがこの温泉の始まりとされ、この地にはこんな開湯伝説が残されている。



 昭和33年に赤谷川にダムが建設され、古くから栄えた湯治場は、新たに出来る
赤谷湖の湖底に沈むことに成った。
そのためその湯治場は高台の現在の地に移転され、それを機に開湯伝説に因み
「猿ヶ京温泉」と改称された。



 温泉に至る県道は、途中関越道を潜ると次第に山深い山間地の様相を見せてく
る。瀬入沢と呼ばれる小さな渓流沿いの道で、幾つもカーブを重ねながらかなりの
勾配で登り、途中トンネルでサミットを超える。



 ここに至る道路では、時に野猿の群れに遭遇する事も有と聞いていたが、この日
は期待通り野猿が道路脇で出迎えてくれていた。
もともとこの地域は昔から生息する猿も多いところらしい。



 20分ほど走ると視界が開け、赤い鉄橋のかかる赤谷湖が見え、湖に沿って車を
走らせるとやがて温泉街の中心地へと入り込んでいく。(続)




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谷川岳ロープウエー (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-15 | Weblog


 谷川岳ロープウエーの乗り場のあるベースプラザは、7階建ての巨大な建物で、
1階から5階までが立体駐車場になっている。
6階のカウンターで乗車券を購入し、7階の乗り場に向かうのだが、この廊下(スロ
ープ)は、冬場の登山客やスキー客の混雑を吸収するためのものであろうか、曲り
くねっていて、とてつもなく長い。





 平成17年にリニューアルされた「フニテル」は、眼下に登山道を見ながら僅か10
分で1319メートルの天神平駅に到着する。
駅を出て少し歩いた先にペアリフトの乗り場が有り、それに乗り換えれば7分ほど
で天神峠に到着だ。



 天神峠から広がる眺望は素晴らしい。
目の前に高倉山の緑の斜面が広がり、遥か尾瀬方面には朝日岳、白毛門、至仏
山の稜線を望み、目を転じると武尊山や赤城山の山並みが連なっている。



 峠から谷川岳の山頂までの道のりは約3キロ、上りで2時間ほどらしい。
残念ながらその頂部は、重く圧し掛かるようなベールに隠れ、峠から延びる尾根
道が雲の中に消えている。
 空には多少薄らと霞が掛かり、やや視界が妨げられているとは言え、360度の
眺望は見事だ。



 麓からロープウエーで簡単に行けることも気軽な登山者を増やし、そのことが多
発する遭難に繋がっているのかもしれないが、僅か20分足らずで1500メートル付
近まで登れ、山々の眺望や高山植物が楽しめるのは、何と言っても魅力的である。

 この日下界は30度を超える猛暑なのに、ここには気温21.5度の別世界が広がっ
ていた。草原には、クルマユリ、シモツケソウやニッコウキスゲが咲いている。(続)




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ループ線 (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-13 | Weblog


 水上ICで関越道を降り、国道291号を谷川岳に向けて走り、途中水上温泉郷を
抜ける。
この辺りは利根川の最上流部になり、周りには、谷川温泉、うのせ温泉、湯檜曽
温泉などが有り、その温泉郷の中心がここ水上温泉である。
関東の奥座敷、一大歓楽温泉として賑わった時期が有ったようだが、車窓から見
る限りは、山間の静かな温泉地にしか見えない。





 湯檜曽辺りでは、先ほど乗ってきた、上越線のループ線を目の当たりにすること
が出来る。
道路と並走する線路は、正面の山肌に掘られたトンネルに入り込んでいて、その
入り口の上を見ると、丁度直角に交わるようにトンネルを出た線路が、新潟県境
に向け登って行くのが見える。
列車に乗っているとほとんどがトンネルの中でループするので、実感に乏しいが、
こうして目の当たりにしてみると、なんだかジオラマを見ているようで楽しくなる。



 ここから利根川の支流湯檜曽川に沿って、さらに上流を目指すと土合駅がある。
谷川岳に向かう登山客の多くが利用する駅で、上り線と下り線のホームが全くか
け離れたところにある珍しい駅として知られていて、それが目的の観光客も時に来
るらしい。



 上り線は従来の地上駅であるが、下り線は新しくできたトンネルの中にある。
時刻表にも「改札から下りホームまで約10分かかります」と書かれているほどで、
500段ほどの階段があり、登山客にはそれが、ウオーミングアップとしては丁度良
いらしい。



 谷川岳登山の起点となるロープウエーの山麓駅までは、ここから徒歩なら20分ほ
ど、水上駅前から出るバスなら途中湯檜曽、土合を経て20分ほどである。(続)




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谷川岳 (JR全線乗潰しの旅)

2015-07-10 | Weblog
 この日鉄道を渋川の駅で降り、駅前でレンタカーを借りた。
近くの渋川伊香保ICから関越自動車道に乗り、ひたすら北に車を向け走らす。



 右手の山並みは赤城山系、左手は何と言う山系なんだろうか・・・などと思いを巡
らしながら、左右遥かに比較的穏やかな山並みを眺めながら、開放感のある自動
車道を行くドライブである。



 30分も走ると前方には、行く手を阻むようにごっごっとした厳しい稜線を持つ山塊
が見え始める。
恐らくあれが、群馬と新潟の県境に構える三国山脈の山々であろう。
これから水上ICで関越道を降り、その山々の懐に入り込む。



 三国山脈を構成する山の一つが、日本百名山のひとつに数えられている谷川岳
である。
岩場は、日本三大岩場の一つと言われ、山麓はスキー場として、それぞれ“メッカ”
と呼ばれるほどの人気で、沢山の人々を魅了している。



 しかしその一方、この山は「魔の山」とも呼ばれ、恐れられてもいる。
頂部を成す二つの峰の標高は2000メートルにはやや足りなく、それほどの高山で
はないが、急峻な岸壁と複雑な地勢、天候が特徴的な山らしい。



 日本海と太平洋の気流の衝突地帯で、日照時間が短く、夏は降水量が多く、冬
は厳しい寒さと多雪で、気象条件が厳しく、天候の変わり易さから遭難が後を絶
たないと言う。
そこにはギネスに登録されるほどの遭難者が命を失っていると言う現実があり、そ
のことが何とも痛ましい。(続)







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