前か、後ろか？

幸い発駅に近い停留所から乗り込むこともあって車内は空いている。
確実に座れるのが有難いし、何処に座るかを自ら選ぶことができるのも嬉しい。
いつも車内には数人の先客が居るのみなので、何処に座るも自由である。

さて、座る席は何処が良いだろうか。
ズバリ、バスの席は後ろより前が良いと思う。
第一に降りる時に苦労が要らない。
段々に込み合ってくる車内で、後ろから人を掻き分け降りるには相当のエネルギーが要る。
こんなことにエネルギーを使いたくは無い。
それに何よりも大きなフロントガラス越しの視界はマイカーとは比べ物に成らない。
後ろの席ではこうはいかない。
そんな眺めを楽しむためには、ドライバーのすぐ後ろも良いが、反対側の一番前の席だ。
私はここが好きだ。

通勤時間

そんなバス通にも救いは有る。
マイカーと違い、運転に気を使う必要が無い。これはありがたい。
どんな渋滞路でも神経をすり減らすことは無い。
のほほーンと座っていればその内にこの身を目的地まで運んでくれる。
気ままに新聞・雑誌を読むも良し、携帯プレイヤーで音楽やラジオを聴くも良い。
ぼんやり街を眺めて過ごし、いつの間にかの居眠りも心地いい。
訓練された熟練ドライバーの安全運転付きとなれば、本当に快適な乗り物である。
但し、時間さえ気にしなければの話では有るが・・・・。
何れにしても、乗ってしまえばこの時間は自分のもの。
思うままに、有効に使えば良いのである。

バス通い

三十数年振りに路線バスが通勤手段となった。
億劫ではあるが、マイカー通勤が禁止されているから致し方ない。
通勤バスは、買い物やレジャーで通いなれた国道を走る。
交通渋滞の中、朝は通勤・通学のお客が、夕方のバスは、買物帰りのお年寄りが多い。
客が多い分乗り降りに多くの時間を要する。お年寄りが多ければ尚更だ。
走る速度も抑え気味なだけにマイカーと比べると当然のことながら何とももどかしい。
幾らラッシュであっても、マイカーならこんなに時間はかかるまいと思ってしまう。
特に雨降りときたら・・・。
始業時間に間に合うのか、時計を見ながらイライラが募りマイカー通勤が恨めしい。