簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

厚労省の全面禁煙要請

2010-04-30 | Weblog
今年の2月18日、厚生労働省がヤットその重い腰を上げた。
「他人が吸うたばこの煙に晒される「受動喫煙」を防ぐため、飲食店やホテル、百貨店
など多くの人が利用する公共的な施設に対し、建物内で前面禁煙実施を求める通知を出す
事を決めた」と新聞が報じた。



たばこの煙にはニコチンや一酸化炭素などの多くの有害な化学物質がたくさん含まれて
いることは既に周知の事実。
だから、自らは、たばこを口にしないことにしているのに、いろいろな環境で「他人の
たばこの煙を吸わされる」事は結構多く、このことは迷惑でも有り本当に後免被りたい。
健康への悪影響も科学的に明らかにされている今日において、些か対応が遅いようにも
思うが、今回の通達は素直に歓迎したい。

健康増進法で定める官公庁、駅、病院や飲食店など不特定多数の人が出入りする施設に
あわせ、子供の利用が想定される公園などに付いても自治体に対して配慮を求めている。
幼子とそのお母さんや子供たちが遊ぶ公園で、サラリーマンが「たばこで一服」といった
都会でお馴染みの光景は見られなくなるかもしれない。

 【写真:イメージ】

気の毒な事ではあるが、職場で吸えないから公園で・・・と思うサラリーマンの行き場が
なくなってしまうかも知れない。
愛煙家にとっては益々その包囲網が狭められる事になるのは間違いが無いであろう。

更に厚労省は職場の原則禁煙に向けた対策に乗り出すとし、業界団体などに「原則、全面
禁煙」を促す通知文を出すとしている。
将来的には、労働基準法で受動喫煙を防ぐよう事業者に義務付けるようだ。

しかしそれらに強制力があれば良いが、努力義務だけを求めるものであり、実施するかど
うかの判断は施設側に委ね、また「分煙」も容認しているものだとすれば何処まで「受動
喫煙」が防げるのかは不透明感が漂よってしまう。
ただ、今までの野放し状態からは、それでも一歩前進したことに違いはなく、少なからず
期待感もある。

折しもJTは、火を使わない、煙も出ないたばこを開発、この五月から東京都内で販売を始
めると言う。
これらが健康上、喫煙者本人にどれだけの影響が有るのか無いのか知らないが、このよう
なたばこに全てが切り替われば、少なくとも「受動喫煙」の危険は回避されそうだ。
更に言えば、吸殻の出ないたばこにしてくれれば街中がどんなに綺麗になることか・・。(完)

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公共的施設における禁煙条例

2010-04-27 | Weblog
以前、神奈川県で公共の場所における受動喫煙を防止するため「公共的施設における禁煙
条例」の制定を目指しているとの新聞記事を読んだ。
路上喫煙を制限する条例は最近増えているらしいが屋内を規制する条例は珍しいと言う。



この条例は、その目的を「受動喫煙による県民の健康への悪影響が明らかであることに
かんがみ、県民、保護者、事業者及び県の責務を明らかにするとともに、禁煙環境の整備
及び県民が自らの意思で受動喫煙を避けることができる環境の整備を促進し、並びに未成
年者を受動喫煙による健康への悪影響から保護するための措置を講ずることにより、受動
喫煙による県民の健康への悪影響を未然に防止する」としている。

その後どうなったのか興味も有ったので調べて見ると、どうやらこの条例は昨年の3月に
成立し、今年の4月から施行されているようだ。
さらにこの夏に向けて、県内の海水浴場での全面禁煙も検討を始めているという。

要は、不特定多数の者が出入りすることができる公共的な空間において受動喫煙による
健康影響を防止することにある。
受動喫煙の防止を目的とする条例としては、全国の地方公共団体で初めて制定されるも
のらしい。

 【写真:イメージ】

個人的には、こういった規制が全国に広がってくれる事を望みたい。
しかし、公共的な施設なら兎も角、営利目的の施設にあっては、タバコを吸い、寛ぎを
求めて来る人達が大勢いることも事実。
喫茶店なんかがその最たるものであろう。

こういった条例で規制が進めば、嗜好品で有るべきタバコを排除し、愛煙家の行き場所
を奪い、しいては店舗の経営をも脅かすことも想定出来るから、難しい問題も含んでいる
ようにも思う。
だけど、そのうちに規制が進み、禁煙の店が多くなれば、喫煙者だけが集い、喫煙者に
配慮して「禁煙者お断り!」のお店がドンドンと増えてくるかもしれない。(続)


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町中の銜えタバコ

2010-04-23 | Weblog
私には若い頃より喫煙の習慣は無い、だからタバコは大嫌いだし、その煙も苦手だ。



街を歩いていて、前を歩く人の銜えタバコの煙、これには閉口する。
風向きによっては、吐き出した煙がまともに顔をめがけてくる。
時にはその灰までもが混じって飛んでくる。
「蒸気機関車でもあるまい、なにも煙を吐きながら歩く事も無いだろう」と思うのだが・・。

まぁ、こんな事は自分が少し早足になって、その煙の発生源を追い越せば済むことでは
有る。
が、一人追い越しても、また次の発生源が居て、またそれを追い越したら、また一人いて・・・。
かくして街を歩くとどうしても煙を避けて早足になってしまう。

何が嫌かと言えば、食事する場所でのタバコ。これにはどうしても寛容にはなれない。
折角お金を出して美味しいものを食べようとしている時に、あの煙と臭いには閉口する。
だから出来るだけ吸えないお店を利用する。
最近では、ランチタイムは禁煙と言うお店も増えたが、夜はフリーと言うお店は多い。
タバコを吸って寛ぎたいと望む愛煙家も多く、そう言ったニーズを無視できないことは
理解できる。



だから、禁煙できない場所では、分煙を図るより仕方が無いので有ろうが、席を分け、
形ばかりの分煙を装っているお店も結構多い。
席だけ分けても、簡単なパーティションで区切っても、これは余り意味を成さない。
フロアが同じであれば、煙や臭いはどうしても漂ってくる。
空調の系統が別けられているわけでもないから、結局はフリーと同じことになる。

こう言った分煙を誤魔化すお店の空気にはタバコ嫌いは敏感に反応する。
自己防衛するしか無いので、最初からこう言うお店には入らない。
間違って入ってしまったら長居はせず、食事が済めば早々に退散する。

最近、近所のパチンコ店が、「フロアを全面禁煙、喫煙は専用の部屋のみ」と新聞広告を
出していた。

 【写真:イメージ】

パチンコ店と言えば、喫煙者の坩堝のような場所。
あの紫煙の中、長時間のプレーは息が詰まりそうになる。
それにあの匂い。
着衣にしみ込むのが嫌で、最近ではすっかり足が遠のいている。
元々パチンコは嫌いな方ではないので、こんな新聞広告には少なからず、心を動かされる。

路上喫煙を規制する自治体も増え、このように自主的に動く店舗もある。
本来は吸う人のマナーとして委ねられるべきものが、結局そのマナーの悪さ故に、自らの
首を絞め、喫煙できる場所を狭めている。(続)

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今時の喫煙事情

2010-04-20 | Weblog
厚生労働省は毎年12月に「国民健康栄養調査」を行っている。
その平成20年度の調査で喫煙状況について、ホームページで調べて見ると、
『現在習慣的に喫煙している者の割合は、男性では減少傾向にあるものの依然として
36.8%であり、女性は横ばいで9.1%であった。



男女とも20歳代~40歳代で高いが、平成15年以降、男女とも減少している。
現在習慣的に喫煙している者のうち、「禁煙を試みた事が有る」と回答した者の
割合は男性で52.1%、女性で57.0%、平成15年と比べると余り変化は見られない。』
とある。
具体的には、男性の喫煙率は36.8%で、40歳代がもっとも高く51.9%である。
20歳台、50歳台でも4割以上の人が喫煙の習慣が有る。
女性の喫煙率は9.1%で、20歳代が14.3%、30歳代が18.0%と若年層で高い値を示している。

 【写真:イメージ 本文とは無関係】

若い女性の喫煙率が増加していると言う分析には、バスに乗っていて行き違う車を眺めて
いると、なるほどと肯けるものが有る。
確かに、女性の喫煙風景を目にする機会は少なくはない。

時にくわえタバコで運転する女性の姿を見ることも多い。
車は密室空間であり、自分だけの世界と勘違いしやすいが、意外と他人の目にさらされて
いるものであり、まして車高の高いバスのシートからは、対向の車の車内は良く見える。

女性がくわえタバコで運転するのは、相対的に片手ハンドルが苦手だからと言う説が有る
らしい。
が、理由は兎も角、喫煙そのものも、くわえタバコも、余り格好良いと思えない。
格好良さを演出しているのだとすればそれは手段が違うように思う。
嗜好品として吸っているのであれば、今更他人がとやかく言う事でも無いだろう。
喫煙が健康に良くないと言う事は、自身が充分に承知して吸っているのだから。

しかし、時には子供を乗せて、密閉された車内で喫煙している若いお母さん方を目撃する。
勿論、これはお母さん方だけの問題ではなく、お父さんも同じ事だが、子供の健康被害を
考えれば是非止めてくれ・・と、他人事ながら願わずには居られない。(続)

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新幹線・新潟から長野へ(JR全線乗潰しの旅)

2010-04-16 | Weblog
新幹線は便利な乗り物であるが余り好きではない。
理由は簡単、速過ぎるからである。
早すぎて、景色を楽しむ余裕が無い。
こだまなら兎も角、駅に止まっても1分か2分では何をする事も出来やしない。
だからと言って乗らないのかと言うとそうでもない、結構利用する。
今日も新潟から高崎を経て長野まで行く新幹線に乗っている。

 【写真:JR新潟駅】

利用するときにはそれなりの理由がある。
目的地に早く着きたい時か、目的地の場所により早く近づきたい時だけだ。
速過ぎるから否だけど、速いから使う。なんだか矛盾しているがこれが実情。
つまるところ新幹線は旅を楽しむと言うよりは、単なる移動手段として捕らえれば
これほど早くて便利な乗り物は無い。

 【写真:上越新幹線】

新幹線は、サラリーマン時代出張の楽しみを奪った。
早朝の便に乗れば午前中の会議に間に合ってしまう。
まして午後からの会議なら充分すぎる余裕が有るし、夕方に終わればその日のうちに
帰る事になる。

会議を終えて久し振りに先輩・友人と酒を酌み交わし、当日はホテルでゆっくり一泊。
翌日朝移動して、午後出社、こんな楽しみが無くなってしまった。
早い事が新幹線の売りでは有るが、良いことばかりでは無いようだ。







 【写真:Maxとき350号】

新潟発20時16分のオール2階建て“Maxとき350号”で高崎へ向う。
ここで長野新幹線に乗り換えるが、“あさま549号”は6分前に発車したところで、
次は22時22分発の“あさま553号”までないから、45分ほど待つことになる。



 【写真:JR高崎駅】

待合室にはかばんを抱えたサラリーマン風の姿も見受けられる。
日帰り出張の帰りなのであろうか?

“あさま553号”は定刻にホームに滑り込んできた。
ここで僅かばかりの乗客を乗せ、各駅に停まりながら長野に向う。
50分ほどで終着駅に到着すると、今回のたびはその目的を達成して終わりだ。



 【写真:高崎駅ホームにて】

                            (JR全線乗潰しの旅 終)

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米坂線(JR全線乗潰しの旅)

2010-04-13 | Weblog
 【写真:JR米沢駅】

米坂線は米沢から新潟県の坂町を結ぶ、冬は豪雪地帯として知られる山岳路線である。
坂町まで行く列車は一日数本、その内新潟まで行く列車は1日1本しかない。
坂町までは2時間余りの行程だ。

 【写真:米坂線乗り場】

本当は昼間の明るい時間帯に乗ってみたかったが、米沢で町歩きを楽しんで、予想以上に
時間を取ってしまい、結局16時08分発の坂町行きに乗ることになった。
ホームに入ってきた折り返しの列車にはしっかりと雪が凍り付いていて、いかにも大雪の
中を走り抜けてきた様子を窺わせる。
こんな雪景色の中を進む列車を想定していたのだが、早い便に乗り遅れてしまい残念だ。



 【写真:米坂線の列車】

米沢を出ると米沢盆地を大きく一回りしてから進路を西にとり坂町を目指す。
残念ながら冬の日暮れは早く、窓の外は直ぐに暗くなり、名うての豪雪地帯を窺い知るこ
とは出来なかった。
米沢駅で買い込んだ駅弁を食べ終わると、昼間歩き疲れたせいか、眠くなって来た。
ジーゼルエンジンの唸りすら心地良いリズムになり、いつしかすっかり寝入ってしまった。

どれぐらい眠ったのか、目が覚めるともう直ぐ終点の坂町。
ここで乗り換え新潟を目指す。
が、生憎の大雪で、羽越本線のダイヤは乱れ、連絡の普通列車が来ない。
「酒田から来る特急が大幅に遅れ、それをやり過ごすために普通列車は退避しているので、
到着の目処は立っていない」と駅員が説明した。

 【写真:JR坂町駅】

小さな駅の待合室には学生たちが溢れていたが、駅が手配した代行バスに乗り込んでいく
と、後には数人の旅行者だけが残された。

1時間以上遅れて特急が来ると言う。
駅員に聞くと、「新潟までは、これが一番早く着く」と言うので、止む無く乗車券と特急
券を買ってホームに出た。
思わぬ出費で痛かったが、新幹線に間に合わせるには仕方が無かった。(続)

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山寺へ、再び(JR全線乗潰しの旅)

2010-04-09 | Weblog
ならば、と言う事でタクシーに乗り込んだ。
山寺街道と呼ぶサクランボ畑の道を快適に飛ばす。
15分ほどで、とある温泉旅館の前に停まった。
車内で「天童で温泉に入りたいのだが・・・」と切り出すと「いいところ、有りますよ」
と快く案内を引き受けてくれたのだ。

 【写真:天童温泉】

この旅館の温泉が素晴らしかった。平日の昼間と有って、広い浴室も露天風呂も貸切り
状態。
その後、宿の女将に教えられて行った将棋の駒を作る工房も見学できた。
天童に立ち寄った目的を充分に果たす事が出来、その上銀山温泉行きのバスにも余裕を
持って間に合った。

その時は良い事ずくめでは有ったが、今になって思うと、山形-山寺間の乗り残しが
なんとも悔しい。

 【写真:仙山線ホーム】

仙山線は、仙台と、山形から二つ目の羽前千歳駅間58.0Kmを20駅で結ぶ。
途中に作並温泉や面白山高原、山寺などの観光地を有し、面白山トンネルを抜けて宮城
県側に入ると、有名な広瀬川に沿って下る、結構目を楽しませてくれる路線でも有る。
今日は乗り残した山形-山寺間を乗るだけなので、山寺まで行ってまた山形に引き返す
なんとも味気ない旅である。

山形を出ると、列車は羽前千歳まで新幹線の軌道敷と平行に走り、その後東に進路を
変え仙台を目指す。
山形から羽前千歳までは、本来は奥羽本線なのだが、奥羽本線を走る山形新幹線と、
在来線ではその線路幅が違う事から、線路幅の狭い仙山線用に専用線が引かれている。
これならいっそ、山形から羽前千歳までも仙山線と呼べば良さそうなものだが、そうは
行かない何かが有るのか。
それでも乗っている方は、線路幅の違う軌道敷が並んでいるのが興味深く、面白い区間
でも有る。



 【写真:JR山寺駅から】

山寺までは凡そ20分で到着する。
薄っすらと雪を頂いた山寺・立石寺をゆっくり眺めている暇は無い。
行違いで反対のホームには山形行きの列車が入ってくるので、急いでこれに飛び乗れば、
仙山線は取り敢えずクリァしたことになる。(続)


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山寺・立石寺の思い出

2010-04-06 | Weblog
元々が、「JRの全線乗り潰し」など意識して旅をしていなかったので、いたるところに
乗り残しが有る。
今回のたびの目的の一つが山形県内の乗り残しを潰す事。
仙山線の山形-山寺間もそんな一つだ。



【写真:山寺・立石寺】

何年か前の7月の終わり頃、友達と山寺を訪れた。
前夜作並温泉に泊まり、その日の朝、仙山線で山寺駅に降り立った。
暑い日で有ったが、芭蕉も歩いたであろう石の階を、せみの声を聞きながら、汗をいっ
ぱいかき、息を切らせながら登った。
五大堂からの眺めは素晴らしく、門前町がまるで箱庭を見るかのように美しかった。
ここまで苦労をして登って来た甲斐があり、充分に堪能し山を下りた。

門前の茶店で乾いた喉を「チェリースカッシュ」で潤し、「力こんにゃく」で小腹を
満たしながらすっかり寛いだ。



 【写真:山寺門前の茶店にて】

その後、こけしの店を覗いたりして時間を取ってしまった。
急いで駅に向ったら山形行きが丁度出た後。

仙山線は、仙台方面からは、愛子駅くらいまでがベットタウンなのか、ここまでは区間
運転も多いが、それより先山形までと成ると凡そ1時間に1本となる。

その日は、途中天童で下車、温泉に立ち寄り、その後大石田からバスで銀山温泉に向か
う予定にしていた。
1時間後の列車で行くと、山形で大石田に向う山形線への接続が悪い。

 【写真:銀山温泉行きのバス】

大石田から銀山温泉に向かうバスの便は1日4便。
16時10分が最終だから、なんとしてもそれに間に合わせないといけない。
新幹線を使えば、何とか行けなくは無いが、今回は18キップの旅、どう時刻表を調べて
も天童に立ち寄る時間が捻出出来ない。

天童温泉を割愛するか、新幹線を使うか、はたまたタクシーで余分な出費をするか、
三択を悩んだ挙句、駅前に居たタクシーの運転手に聞くと、「天童までは直ぐだ」と
言い、金額もそんなにかからないと言う。
地図を見て合点がいったが、天童、山形、山寺は丁度三角形の頂点の位置に有る。
三角形の二辺を行くJRよりも、他の一辺を行くタクシーの方が距離も短く、当然のこと
ながら時間的にも早い。(続)

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左沢線(JR全線乗潰しの旅)

2010-04-02 | Weblog

「左沢」と書いて「あてらざわ」と読む。
JRの難読駅名として知られる左沢線の終着駅だ。
左沢線は、北山形から左沢まで24.3Kmのローカル線だ。
沿線がサクランボやリンゴの産地で有ることから「フルーツライン左沢線」との愛称で
呼ばれている。



 【写真:左沢線の列車】

途中の寒河江までが、山形への通勤・通学圏内なのか、区間運転の列車が多い。
しかしその先の左沢までと成ると、朝晩は1時間1本程度有るが、昼間は12時台の1本のみ
である。

山形から奥羽本線を走り、一つ先の北山形で左沢線に入る。
山形から来ると分岐の先に駅があるから、本線と左沢線のホームは、離れたところに
あって違う駅のように見える。

 【写真:北山形駅】

朝7時過ぎの始発に乗ったら以外と乗客が多い。多くは学生で有る。
学生は途中で降りて行ったが、停まるたびにそれ以上の別の学生が乗り込み、ローカル線
の割には都会の通勤ラッシュ並みの混み様である。
車輌はベンチシート、おまけに窓は結露で曇ってしまい、乗客の多さも有って、折角の
景色も見ることが出来ない。

左沢には1時間足らずで到着する。
ここ左沢は、洋ナシの名産地らしく、駅名標が洋ナシの形をしているから面白い。

 【写真:終点の左沢駅】

その日は生憎の霙模様、傘のいる天気となった。
このまま山形に折り返すので、手早く周りの写真を撮ると、乗ってきた列車に戻り、
座って発車を待った。
山形から通学の学生を運んだ列車は、今度は山形方面へのサラリーマンの足となるようだ。
次々とそんな風体の男女が乗り込んで空いた席に腰を下ろす。

こんな様子を眺めていると、皆一様に、席に着くなり、手に持っていた傘を座席の下の
足元に、座席と平行に置くのである。
確かにこれなら、自分の両足も、目の前に立つ乗客の着衣も濡らすことも無いのである。
座ると誰もが同じ事をするから、これがこの地方の乗車マナーであろうか。
所変われば、マナーも変わる。面白い光景を見てしまった。(続)


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