簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

最難関「一級試験」

2010-07-30 | Weblog
「うう~ん」難しい。
思わず頭を抱え込んでしまう。
しっかり公式テキストや関連本を熟読してきたはずなのに・・・出来ない、解らない。
しっかり読み、覚えた筈なのに、抜かっていた。
どう頭を捻って考えても、覚えていないものは出て来る筈が無い。



おまけに今回の試験では地名や人物名や事柄は“楷書で正確”に答えを書けと有る。
今までの試験では漢字が解らなければ、ひらがなでもカタカナでも良い事に成っていた。
これが大きな落とし穴となった。

漢字が出てこないのだ。
地名など、何度も付近を通り、道標などを日常的に見ているから知っている筈なのに、
いざ正しく書くとなると「アレっ、どの字だったっけ」、情けないことに思い出せない。



人名も似たような字にはなるが、どうもしっくりしないから正しくは無いのであろう。
何度も目で追って、読んでそのことを知ってはいるが、正確に漢字で表記するとなると
残念ながら、読むだけの行為では覚えられてはいなかったのだ。

持ち時間を少し残し受験場を退室した。
出口で配られる「模範解答」は見るまでも無い。
頭に入っていなかった数問は当然まともな答えが書けていない。
苦し紛れに充てた字はことごとく外れた。
当然である。
そんなに甘くは無い。
選択式なら感で当たることも有ろうが、記述となると確たるものがなければ何も
書くことができない。
まして正しく漢字で書けとなると。

 【写真:本文とは無関係】

記述式の設問が多い最難関の「一級試験」は、無残な結果に終わってしまった。
正式な結果の発表を待つまでも無く、8割以上の正解の望みは無い。(続)


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少し難度を上げて「二級試験」

2010-07-28 | Weblog
年が明けて、商工会議所から試験の結果が送られてきた。
得点は予想通り、悩んだ三問を間違えていた。
第一回試験と言うこともあってか、かなりハードルを下げていたようにも思える。
平均点の発表はされなかったので解らないが、合格率から察すれば結構高かったのでは
なかろうか。
ちなみにこの試験の合格率は91%であったと言う。



この年の冬には、引き続き三級試験と少し難度の高い二級試験が行われている。
この二つの試験には、合わせて1000名ほどが受験した。
その中に混じり私も「二級試験」に挑戦した。
結果は、際どいながらも合格点を得る事が出来た。
ちなみにこの回の合格率は、二級が32%、三級は43%であった。



その翌年には、二級、三級に合わせ、難易度の低い「準三級」の試験が設けられた。
しかし、その受験者数となるとスタート時の熱気が冷めたのか半減している。

そしてスタートして四年目に最難関の「一級試験」が設けられたからと商工会議所から
受験案内と対策講座の受講案内が送られてきた。
「一級試験」は過去の二級合格が受験資格に成ると書かれている。
その合格者数は、過去の試験で800名ほどいる。

 【写真:本文とは無関係】 

早速チャレンジを決め、最新の公式ガイドブックを買い込んで熟読を始めた。
さらに観光案内書の最新版も買い込んでこれも熟読した。
三級も二級もテキストをしっかり読み込むことで乗り切ってきたから、今までと変わり
ない受験対策ではあったが、ここに大きな落とし穴があった。(続)


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基本レベル「三級試験」

2010-07-26 | Weblog
遅ればせながら私の住む町の商工会が “ご当地検定”を立ち上げた。

『21世紀に入り、地域の個性や活力が改めて問われる時代を迎えており、それぞれの
地域が長い歴史をかけて築き、守り、育ててきた有形、無形のものが貴重な観光資源
としてはもとより、そこに暮らす人々の心の豊かさを育てるといった面からも大いに
注目されています。』
さらに、『試験は、私たちが先人から受け継ぎ、後世に伝えていかなければならない
固有の歴史や自然、文化などを楽しく学んでいただくことを目的としています。』
その趣意をこのように述べている。
簡単に言えばその分野のいわゆる“通”を目指す試験と言うことになる。



平成17年に初めて基本レベルの「三級試験」が行われた。
当日、試験会場となった大学の教室には物珍しさもあってか、1000人以上もの人びと
が集まった。

こう言った教室で試験を受けるなんて何年振りであろうか。
今回の試験への備えは自身では十分にしてきたつもりであり、些かの自信もあった。
しかしいざ試験会場に入ると、あの独特の雰囲気がより気持ちを張り詰める。
待っている間にも緊張感は一層高まり試験官の「はじめ」の合図でそのピークを迎える。



試験は「選択」と「記述式」で問題は50問、90分で解くことになる。
そして、7割以上の正解で合格となる。
しかし意外や意外、問題はさほど難しくは無い。
中には二三問悩ましいものが有る程度で、案外すんなりと解き進めることが出来る。

 【写真:何れもイメージ】

これなら大丈夫と確信を持って、制限時間を残して退席した。
出口で渡された回答集と照らし合わせてみる。
やはり悩んだところは間違えたようだ。
そのほかの問題は先ず大丈夫、合格を確証し、晴れ晴れとした気持ちで試験会場を後に
した。(続)



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合格特典

2010-07-23 | Weblog
検定試験の性格は、知っている知識の程度を推し量ることを目的としているから、当然と
言えば当然であるが、実益性から言えば余りメリットは無い。
この検定で1級の認定を受けたからと言って,ある種の職に着きやすくなるとか優遇される
とかそんなことは無さそうだ。



それでも全国で数多くの検定試験が行われ、多くの受験者が集まる背景は一体何が有るの
だろうか。
それは、知識欲を満たす一つの手段になっているからだと思う。
その事の知っている程度を具体的に推し量る手段として考えれば、これほど有用なものは
無いし、その結果によっては自己満足ではあるが己の知識に“箔が付く”。
そしてそれをバックボーンとして、社会への進出、関わりを深めていく。
特に中高年にはボランティアデビュー・・・そんな図式が見えてくる。
ただ、学生さんには学習の延長、力試し的色彩が濃い。



手元の資料で「京都検定」を受ける受験者を職業別に見てみると、無職が多いところから
もそんな様子を窺い知ることが出来るが、もうひとつ主婦の割合が多いのには少し事情が
違うようだ。

合格者には何がしかの優遇処置をとっている検定試験は少なくない。
特に「京都検定」は、合格者向けの企画が結構充実しているように思う。

 【写真:何れもイメージ】

市内の各店舗で様々な優待企画が用意されていたり、ホテルの利用割引が有ったり、美術
館・博物館への入館優待や主催講座の優待割引など多彩で手厚い。
そんなところに京都好きな主婦層から圧倒的な支持を得ている秘密が有りそうだ。(続)


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京都検定

2010-07-21 | Weblog
『京都に関する歴史、文化、産業、暮らしなどの多分野にわたりあなたの京都通度を
認定する検定試験です』との触れ込みで、第一回試験が行われたのが2004年の12月と
のこと。



マスメディアに取り上げられたこともあり日増しに人気が上がり、受験者は地元京都
に留まらず全国から応募が殺到したと言う。
初回試験には、2級、3級の試験に合わせて一万人近い受験者が有ったようだ。

その翌年からは最難関の1級試験が加わったこともあってか、一万人を遥かに超える
受験者が集まった。
こんな状況が全国的なブームの火付け役になったらしい。



最近ではそんな爆発的なブームは去ったとは言え、それでも根強い全国の京都ファンに
支えられ、数千人の受験者が有ると聞く。
昨年行われた第六回試験の申込者数のデータを見てみると京都府の人は48%で約半分。
残りは大阪、兵庫、愛知や遠く関東圏にまで多彩である。
こんな状況から、試験会場は地元京都のほかに東京にも設けられている。

興味深いのは受験者の年代分布である。
3級試験は20代が圧倒的に多く、年代が上がるほどにその数は少なくなっていく。
最難関の1級試験はその真逆で20代は僅かで、年代が上がるにつれ少しずつ増え、60代
でそのピークを迎える。

 【写真:何れもイメージ】

やはり京都は我々日本人にとっては心の故郷、憧れの地、旅行や遠足、修学旅行で馴染
んだ土地とは言っても、その知識を問われるとなると、やはり一朝一夕では成り立たず、
年季がいるものらしい。



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ご当地検定

2010-07-19 | Weblog
手元にある広辞苑で“ご当地検定”を調べてみるがその項目は出ていない。
僅かに“ご当地”の項に「よその者がある土地へ来て、その土地をいう尊敬語」と
あるだけだ。



“ご当地検定”と言うのは、ある特定の地域や、あるいはその地域の特産品、事柄
などに照準を当て、その文化や歴史などを正しく理解する知識をどれだけ有している
のかを測る試験の事である。

要は、それぞれの地域が長い年月をかけて築き、守り、育んできた有形無形の財産に
着目し、そこにスポットライトを当てることで着目させ、“検定”と言う形を楽しみ
ながら、そのことを先人たちから引き継ぎ、自らの知識を深め、そして次世代に引き
継ぐ手段・・・難しく言うとこんなことであろうか。



多くは自治体や商工会議所などが、その地名や特産品名、事柄などを冠に掲げ実施し
ているようで、多分に観光振興、地域振興的な色彩が強い試験のように思う。
正確に詳しく調べてみたわけではないので確証は無いが、おおよそ各県に一つや二つ
は存在するほどの賑わいを見せている。
“ご当地”と呼ばれるだけに、地元の人だけを対象としているわけではなく、広く
“よそ者”にもその門戸を開いているが特徴だ。

【写真:イメージ】

どれぐらい前のことだったかは定かに覚えてはいないが、一時“ご当地検定”がブーム
になったことが有った。
連日のようにマスコミが報道し、本屋の店頭には公式のガイドブックが平積みされた
コーナーが出来、その本が飛ぶように売れたらしい。
確か九州のどこかの県か市が始めたのが最初らしいが、このブームのきっかけになった
のがいわゆる「京都検定」だ。


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無花果

2010-07-16 | Weblog
今年の冬。
近くのお寺の後祭り、境内で縁日が開かれ、馴染みの植木屋が店を広げた。
顔見知りの大将に「イチジクの実が出来ないが・・・」と聞いてみると、
「そんなバカなことが有るか?ほっておいても実は出来る」
「いや、本当に実がならんのだ。どうしたら良い?」



こんなやり取りののち、少し考えた大将が言った。
「切ってしまえ!」
「えっ、切るの?」
「そう、地際から1メートル位残して、一度全部切ってみろ」
「ああ、そう言うこと。ビックリした。切り倒せと言うのかと思った。」
少し惜しい気がしたが、大将に言われた通り、枝を落とし幹を腰の辺りまで切りつめた。

今年の春。
多少心配していたが、取り越し苦労であった。
年々勢いを増しているのでは、と思うほどに今年もいっぱい若葉を芽吹いた。
そして、どこからともなくまた元気な枝を伸ばしてきた。

 【写真:いずれもイメージ】

そして今。
有る種苗メーカーの通販カタログを見てみると、イチジクの植え付けから収穫までの目安
は1~2年と有る。
しかし、残念ながら今年も今のところ我が家のイチジクには果実が見当たらない。
花が咲かなくて実がなるから花の無い果物「無花果」と書くが、実もならない無花果は
案外珍しいのでは・・・。

イチジク好きの女房は「今度苗を買うときは実の付いたのを買おう」とすでに諦めた様子で、
暗に植え変えようと訴えている。
実のならない木を植えておくほど我が家の庭に余裕はない。
この無花果は、はたして三度目の冬を越すことが出来るのであろうか・・・・。(終)


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イチジク

2010-07-14 | Weblog
一昨年の冬。
近くのホームセンターでイチジクの苗木を購入した。
太さが親指ほどで、長さが1メートルほどの根巻苗だ。
早速我が家の南の庭、比較的日当たりのいい場所に植え付けた。

一昨年の春。
たった一本真っ直ぐ伸びた心細いほど細い幹に変化が現れた。
温かくなる日差しにつれ、所々に新芽が芽吹いてきた。
どうやら、枯れることも無くしっかり根付いたようだ。

一昨年の夏。
芽吹いた新芽は日に日に大きくなり、やがて勢いよくはじけ、ジャンケンでパーをして
いるような薄緑色の若葉をいっぱい付けた。



イチジクがこれほどまでに旺盛な成長力を持った木であることを初めて知った。
狭い場所なのに遠慮もなく幹を伸ばし、枝を広げ、葉を茂らせ、周りの木々を圧倒し始
めた。

 【写真:いずれもイチジクのイメージ】

しかし、肝心な果実の方は一つも付けることも無く秋を迎え、やがて葉を落とし、冬を
越した。

昨年の冬。
幹は堂々とした太さに成長していた。
その幹から四方八方に伸びた枝も、購入した当初の苗木の幹の太さを凌いでいる。
広く余裕がある場所ならこのまま放任しておけるのだが、残念ながら、我が家の規格に
は大き過ぎる。
幹からは1メートル四方を目途に伸びすぎた枝を切り剪定する。

昨年の春。
温かくなると枝を切られたことに、まるで反骨するかのような勢いで新芽を吹き、いた
るところに葉を広げた。
このころ、近所のイチジクの木を見てみるともうすでに親指大の濃緑色の果実を幾つも
付けている。
しかし、我が家の木にはどこを探してもそれが見当たらない。
果実を付けないまま、この年も秋を迎え、やがて葉を落とし、二度目の冬を越した。(続)



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いたずら

2010-07-12 | Weblog
「えっ! なに?」思わず絶句した。
平日の朝、所用が有って中心部に向かう国道を車で走っていた。
車は多く、渋滞しているとまでは言えないが、しかしゆっくりと車列は流れていた。
歩道には学校に向かう学生の一団が、皆一様に同じ方向に向かって自転車を走らせている。
おそらく、いつも繰り広げられている光景であろう。

車を走らせながら、何気なくそんな歩道の流れを眺めていた。
とその時、一人の女子学生が、少し先の押しボタン式の横断歩道の前で自転車を停めた。
そして当たり前のように“押しボタンボックス”に手を伸ばし、ボタンを押した。
(ように車からは見受けられた。)



しかし次の瞬間、女子学生は何事も無かったかのように、再び自転車の流れに紛れ込み、
先に進んで行った。
「渡るンじゃ、ないンだ・・・」

その押しボタン式の横断歩道を青信号で通り過ぎた。
少し気になったのでバックミラーで後ろの様子を窺うと、やがて横断歩道の信号は赤に
変わり、行き交う車は流れを止めた。
やはりボタンを押していた。
押した本人はもうそこにはいないのだから、結果横断する人は誰もいない。



「それにしても・・・渡りもしないのになぜ?」
これは嫌がらせ、それとも何かへの腹いせ、単なるいたずら?
どんな思いでこう言うことをしているのだろうか?
まったく軽い気持ちで、恐らく悪い悪戯をしているなどと言う意識は無いので有ろう。
女子学生にこう言った行為をさせる内面に有る屈折したものは一体何ンなンだろう。
思わず考え込んでしまった。

朝の忙しい通勤途中、「チェッ、誰もいないじゃないか・・・・」
ドライバーのそんな声が聞こえたような気がした。


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パソコン・修理

2010-07-09 | Weblog
「OSもアプリケーションソフトも全部入れ替えに成るので、HDDのデータの保障は出来
ない。すべて初期化される。
それにCDドライブにも不具合があるようなので交換する必要がある。
費用は、数万円はかかるだろう。どうしますか、修理しますか?」と言う。

金額も予想を大きく上回っており、痛い。
それに、それに・・・それ以上に、この数年間貯めて来たものが全く何もかも無くなって
しまう、このことが何とも悔しいし、辛いし、断腸の思いだ。

ブログ用の原稿も少し書き貯めていた、それ用の写真も用意していた。
それらもすべて失われてしまう。
幸い6月から投稿予定の「四国遍路の記事と写真」はすべて予約投稿を済ませていたので
難を免れた。
それ以外にも「JR乗り潰し旅行」の記事も多少書き貯めていた。
原稿は書き直しがきくが、写真はもう一度現地に出かけないと集めることが出来ない。
これが何とも口惜しい。

数万円かけてパソコンを直しても、肝心のデータが失われてしまっては・・・。
HDDを初期化せず持っておれば、何時か余裕が出来たときに、リカバリーに出せるかもし
れない。
数万円も修理で使うぐらいなら、今は、新しいパソコンの本体だけなら購入出来る。
散々悩んだ挙句、修理を諦めた。

皮肉にもバックアップを取ろうとした行為が、結果的に何もかも失ってしまった。
新しいパソコンは、OSも最新、動作も早く、メモリーもHDDの容量も申し分なく、快適な
動きを約束してくれている。
今こうしてブログ用の原稿を書いてはいるが、当分は決して心が晴れることは無い。
諦め切れない重たいものが、今でも心の中でもやもやと渦巻いている。(終)


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