簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

バリ島旅行記 バリの買い物

2009-09-29 | Weblog
バリでの楽しみの一つに買い物がある。
魅力的な小物や洋服、インテリア雑貨や置物、一寸した家具類、銀細工のアクセサリーや手書きの絵画
などが、バリらしい装いで見る目さえも楽しませてくれる。
そんな商品を求めて各地の有名店を尋ねたり、パサールを尋ねたり、行った先々のメインストリートに並ぶ、
昔ながらのみやげ物屋サンを、散策がてらひやかして歩くのも良いものだ。





出発前の心配は全くの取越し苦労であった。
外国語がチンプンカンプンで全く理解が出来なくても、計算が疎く、煩わしくても、遣って見たら何て事は無い、
何とか成るものだ。
身振り手振りでも充分に通用する。片言どころか、単純な英語の単語だけでも何とか成る。
こんな風に思い出すと今度は、現地の人とのやり取りが楽しくなってくる。
買い物の支払いの度に何とか少しでも値切って見たくなる。

「この店は、値切っては駄目だ」
「ここは纏めて買うとぐっと安くなるので、レジでは全員の物を纏めて出せ」とか。
「値札よりは安くなるから、交渉した方が良い」とか、買い物に寄る度に現地ガイドが、お店毎の特徴を
こまめに教えてくれる。





 【写真:バリでお買い物】

バリでは、商品の値札は、現地通貨であるルピアで表示されているが、中には米ドル表示する
店も少なくない。
さすがに円表示の店を見かけることはなかったが、支払いとなると、米ドルでもルピアでも日本円でも
“OK”と言う店が多い。
例えば、ルピアで支払うと殆どの場合、合計した結果の小さな端数は切り捨ててくれる。
おまけをしてくれるのだ。

しかし、ホテル内のリゾート・ブテックではそうは行かない。
商品は米ドル表示されているが、ルピアで支払う場合は余り問題無い。
しかし、米ドルや円で支払うと、そのおつりはルピアとなる。
このおつりが困りものだ。
何せ小さな端数が出るから、当然おつりは小額の通貨で貰うこととなる。
500ルピア以下の小額コインと成ると、これは以後殆ど使い道が無い。
スーパーマーケットにでも行って買い物をするなら別だが・・。

 【写真:インドネシアの通貨】

インドネシアにはチップの習慣は無いとされているが、それでもホテルの枕銭やポーターやベルボーイには
5,000~10,000ルピアが目安とされているから彼らへのチップとして使うこともできない。
結局これらの小額コインは、使うことも、両替する事もなく記念に持ち帰る事になる。(続)
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バリ島旅行記 パサール・ウブド

2009-09-25 | Weblog
毎日多くの旅行者が訪れるウブド市場には当然日本人客も多いらしい。
そのため売り手も日本語の数字位は理解している人が殆どとか。
従って買い物で困る事はないと言う。

「この市場の商品には値札が付いていない。値段は交渉で安くなるから、
決して言い値で買ってはいけない」、それから、「偽物にも注意して」と車を降りる前、
現地ガイドが買い物の指南をしてくれた。

サレン・アグン宮殿前に広がるパサール・ウブド(ウブド市場)は、旅行者も気軽に
立ち寄れる市場らしい。

 【写真:サレン・アグン宮殿】

 【写真:モンキーフォレスト通り】

 【写真:モンキーフォレスト通り】

車やバイク、街を歩く観光客で賑わう通りを一歩入るとそこは市場。
狭い通路を挟んで両側には、極彩色の民芸品やら織物、帽子、籠から絵画、彫り物、
ブランド品の時計やバック(本物かどうかは解らない)など、ありとあらゆる商品がびっしり
積み上げられ、その狭い隙間を縫うように売り子や観光客が犇いている。

雨上がりの日差しに立ち昇る湿気と、人の多さと息遣い、圧倒的な品数と商いの熱気が
掛け合わされ、それが独特な市場の匂いと相まってむせ返るように通りが暑い。

 【写真:パサール・ウブド】

市場で素敵な額に入った絵を見つけた。
手にとって、「いくら?」と日本語で問うと、女は人差し指と中指を顔の前に立てて突き出した。
恐らく20万ルピアの意で有ろう。
「高い!」
呟いて手の商品を元に戻そうとすると、女はやおらポケットから電卓を取り出し、「18」と打ち
込んでこちらに差し出した。
私は品物を置いて、代わりに人差し指を一本だけ立てて女に向けた。
女は首をすくめて、「とんでもない」と言いたげに笑った。
店を出ようとすると、女が何か言いながら、再び電卓をこちらに向けてきた。
そこには「15」と言う数字が打ち込まれていた。
私はその電卓を手に取り、「13」と打って女に返した。

女は、電卓を見ながら現地の言葉でなにやら二言三言呟いた。
私には意味の解らない言葉だった。
しかし最後に確かに「OK」と言った言葉は聞き逃さなかった。
交渉成立、日本円にして、約1,300円の買い物である。

 【写真:パサール・ウブド】

こんなやり取りをしながらの買い物は、その物の高い安い、良い悪いよりも遥かに大きな
値打ち得たような満足感が感じられる。
旅立つ前は、外国の紙幣を持って自由に買い物など出来るはずが無いと想っていたが、
やって見ると結構簡単で楽しいものだ。
こうして地元の人達と触れ合えるのならこれぐらいの買い物は安いものだ。(続)
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バリ島旅行記 バリの物売り

2009-09-22 | Weblog
「鈴木さあ~ん」「佐藤さ~ん」
突然の日本語で呼ぶ声に、思わず声のする方を振り返った。
そこには、店先で土産を売る男がこちらを向いて笑いかけている。
バリに来て、観光客、取り分け日本人が良く立ち寄る観光地のみやげ物屋では、
こうして比較的日本人に多いとされる“姓”を呼んで、客の気を引こうとすることも多いらしい。

勿論、私の姓は鈴木でも佐藤でも無い。
しかし、知り合いには鈴木さんも佐藤さんもいる。
こうして異国の地に来て、行き成り聞きなれた名前を呼びかけられると条件的に反射してしまう。

振り返ると極めつけは、「社長さあ~ん、これ買って!」と来る。
彼らは、“社長”と呼ばれ、悪い気がしない日本人の性癖を見抜いているのだ。
こうして、店先からは観光客を引き込もうと色々な声がかかる。



立ち寄った観光地では、車を降りると現地の土産売りが纏わり着いて来る。
「これ、全部で1,000円」と何本ものブレスレットや、何枚ものTシャツを差し出してくる。
こうした観光地に来るとどうやらお土産は、1,000円単位の纏め売りが多いらしい。
品物の品質は解らないが、値段は確かに安い。
しかし、現地ガイドは「相手にするな」と言う。
一人でも相手にしようものなら、我も我もと取り巻かれ、終止が付かなくなるらしい。

ヒンドゥー遺跡、ゴア・ガジャでは、なにやら大きな木彫りの置物らしきものを持った
男たちが数人近寄ってきた。
黒っぽい黒檀のような彫り物で、多少興味を引かれたが、現地ガイドが全く意に介した
様子もなく、先に先にと行ってしまうので、ここは置いてきぼりを食ってもいけないと、
横目で未練たらしく見遣りながら、足早にガイドに追いついた。

旅行情報誌の簡単インドネシア語基本フレーズのコーナーを、本誌から切り離し、
いつか使うことが有るかも・・とポケットに忍ばせていた。
が、咄嗟にはその存在を思い出せず、見て読み上げる事も出来なかった。
ガイドに言えば良かったと後で少し後悔した。
インドネシア語で「少し待って下さい」と。(続)



 【写真:バリのお店】
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バリ島旅行記 バリの犬

2009-09-18 | Weblog
現地ガイドがこんな事を言った。
「バリの犬、金持ちはデカイ。貧乏人のは・・・小さい」と。
到着の日見た夥しい数の野良犬の話題を出すと、こんな風に話し始めたのだ。

「あれは野良犬ではない、全部飼い犬だ。バリでは、どこの家でも犬を飼っているが、
繋いでいるところは無い」と言う。
理由は「牛は家畜だから、エサを与え大きくして後で人間が食べるが、犬は食べない
から大きくならなくても良い。だからエサは与えない」のだそうな。
なるほど、理に適っている。

エサをもらえない犬たちは、日がな一日エサを求めて町中を彷徨っているらしい。
そして、夜になり寝るときだけは自分の飼い家に戻って寝るのだそうだ。
しかし、そうして、一日中町を彷徨ってみても、充分なエサにありつけないと、ああして
夜中でもエサを探し回っているのだと言う。
だからバリの犬はエサが充分では無いので「小さい」、すなわち痩せていると言う事に
なるらしい。
確かに街中を彷徨っている犬たちは、もともとの小型か中型犬が多いようだが、どの
犬も一様に、異様なぐらい痩せ細っている。
そして、皮膚病でも罹っているのか、毛がまだらに抜けた犬も結構多いのだ。
ゴア・ガジャで見た子犬は可哀想なくらい毛が抜けていた。







 【写真:ゴア・ガジャ】

今朝、ホテルのエントランスには、ポリスの制服を着た屈強な男の脇にラブラドール
レトリーバが座っていた。
聞けば麻薬犬だという。任務中らしい。
犬好きな私にはたまらなくその逞しい姿が愛おしい。
写真は「駄目だ」とポリスに、断られた。
変わりに「触って良いか」と尋ねたら、「OK」と答えたので、前に回って体ごと抱え
込んでやった。
おとなしい犬はされるがまま目を細めている。
毛並みもよく色艶も良い。何よりも栄養が行き渡っているのかふっくらとしている。
そう言えば、昨夜見たシェパードも黒く艶々と輝いていたように見えた。
「金持ちはデカイ」とはこのことだったのか。(続)
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バリ島旅行記 「アヤナ」の朝

2009-09-15 | Weblog
「アヤナ」の朝は、庭を流れる水音と、小鳥たちのさえずりで始まる。



昨夜、と言うより日付の変わった今日の午前1時過ぎにこの部屋に入り、荷物も
放り投げたまま手早くシャワーを済ませ、冷蔵庫の“ビンタン・ビール”を一気に開け、
ベッドに入ったところまでは覚えている。
それからの記憶は残ってはいないのだから、直ぐに眠りに落ちてしまったのだろう。

分厚いカーテンの隙間から明るい朝の光が、鋭く細い筋となって差し込んでいる。
どうやら外は良い天気らしい。
コネクティング・ルームからはまだ物音一つ聞こえない。
もう少し、このままベッドでゆっくりしたい気がするが、時計は既に8時を大きく過ぎている。
そろそろ起き出して、朝の食事に行かなければならない時間だ。

カーテンを勢いよく開け放つと眩しいほどの陽光が差し込んできた。
目の前に広がる庭には、せせらぎが流れ、大きな亜熱帯植物が生い茂り、赤や白や
薄ピンクの花々が木々の間で揺れている。
小鳥たちは、忙しそうに飛び回り朝食に余念が無い。
木々の隙間から遠くに目を遣るとそこには真っ青な海が広がっている。インド洋だ。
生れて始めて目にする海は、キラキラと輝いていた。





朝食は、「Sami Sami Restaurant」での多国籍料理、バイキングだ。
木々の植わる広大な庭の一角に、草葺の東屋が点在し、その中に数組のテーブルが
置かれている。
もう直ぐ10時になろうとするのに、まだ多くの人達がテーブルを囲んで食事をしている。
リゾートの朝は、ガムランの生音と小鳥たちのさえずりをBGMに、ゆったりと「ブランチ」を
楽しんでいる風情だ。



 【写真:アヤナの朝】

見れば、皆随分とリラックスした服装をしている。
男たちは殆どが、Tシャツに短パン、サンダル履き。
女性は大きく肌を露出させ、いかにも涼しげなワンピースか、これまたTシャツに短パン、
サンダル履き。

それに比べ我が家の四人は・・・。
よく解らなかったのだ。ホテルのレストランと言う事で、有る程度はちゃんとした服装で
ないと不味いだろうと、それなりの格好をしてきたものだから、全く場違いに浮いて
しまっている。
明日はもっとラフになり、リラックスしよう。(続)
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バリ島旅行記 自爆テロの発生

2009-09-11 | Weblog
ブログに投稿する「バリ島旅行記」を書いている時、衝撃的なニュースが飛び込んできた。
インドネシアの首都、ジャカルタ中心部の二つの米国系高級ホテルで連続して爆発があり、
「8人が死亡、53人が負傷した」と言うのだ。
爆発が有ったホテルは、リッツ・カールトンとJWマリオットで、自爆テロの可能性が有ると言う。

 【写真:テロを報じる新聞記事】

我々がバリを訪問中は、外国人や外国関連施設を狙った自爆テロを防止するためらしく、滞在先の
「アヤナ リゾート&スパ」でも厳重な警備体制がとられていた。

ホテル入口はバリケードで封鎖され、ポリスと警察犬それにガードマンが立ち、到着する車の
トランクや車両の下部を金属探知機やミラーを使って丹念に確認をしていた。
安全が確認されるとやっとポールが上がり通行できる。

そこからエントランスに至る長いホテル専用道路には、かまぼこ型のふくらみが作られ、車が
高速で駆け抜けないようなバリアが途中何箇所も設けてあった。
エントランスにもガードマンとポリスが犬を連れて立っていた。
そんな光景は、このホテルだけに限った事では無く、行く先々のホテルなどの施設で目にしてきた。
あんなに厳重な警備が行われていたのに、またまた凶行が行われてしまった。

国家警察によると、自爆犯がホテル入口の金属探知ゲートをくぐった時に警報が鳴った。
警備員が「バッグの中身はパソコンか」と尋ね、男が「そうだ」と答えたため、チェックされなかったという。
何とも悔いの残る対応で有る。

“魅惑の島”と謳われ、独特のヒンドゥー教文化の島、バリ。
緑濃い豊かな大自然、息づく伝統文化、洗練されたホテルやレストラン、多彩な民芸雑貨、
スパなどで若い女性たちの圧倒的な支持を得ているバリ島を訪れる外国の観光客は多い。
こんなバリ島が真に平和で安全なアジア屈指のリゾートとして甦ってくれることを切に願わずにはいられない。

死者は、その後の新聞で9人と報じられていた。合掌。(続)
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バリ島旅行記 テロへの恐怖

2009-09-08 | Weblog
空港から遠ざかるにつれラヤ・ウルワツ通りの両側は、店が少なくなり、変わりに
大きな門構えのリゾートホテルやレストランが目に付くようになる。

 【写真:レストラン】

魅惑の島・バリを象徴するような有名なホテルが、まだ赤々と灯りを灯し、その入口を
何人もの男たち(恐らくガードマンであろう)が門を固め、旅人を待っている。
リゾート地には何となくそぐわない、治安の良い日本では考えられない光景に、違和感
を覚えるが、これが外国なのかとこんな光景にも妙に納得するのである。

後で知ったのだが、バリでは2002年に発生した爆弾テロ事件で死刑判決を受けた死刑
囚に対する刑が昨年末執行され、その報復のテロが懸念されていると言うのだ。
その為、外国人や外国関連施設を狙った自爆テロを防止するため警備の強化が図られて
いるようだ。

賑やかな本通りを右に折れると、やがて道は緩やかな上りに変わり、周りは一段と暗くなる。
道すがら、ヘッドライトが路傍でエサを漁る犬を浮かび上がらせる。
それも一匹や二匹ではない。
車がすぐ脇を通っても彼らは、逃げようとはしないで地面に鼻を擦り付けている。
何と野良犬の多いところだ、と思いながら暗闇を注視していると、その後も夥しい数の犬を
目撃する。
そんな犬に混じって、時折大きな牛が同じように路傍でエサを漁っている。

やがて車のスピードが落ちた。
前を見るとその先の道路にはバリケードが設けられ、一本のポールが道を塞いでいる。
制服の違う大柄な男が3~4人詰めている。警察官とガードマンのようだ。
ガードマンらしき男が、車の中を覗き込み、そして車のトランクを調べている。
どうやらここがホテルの入口らしい。

 【写真:アヤナのエントランス】

ガードマンが異常の無いことを、バリケード横の男に告げると、男はポールを固定するロープを
緩めた。
ポールが勢いよく跳ね上がり、車は再び動き始める。
バリケード脇で直立する警察官がこちらに挙手の礼を取った。
その足元には既に役目を終える時間になっているのか、黒い大きなシェパードが、塊のように
なって寝そべっていた。(続)









 【写真:バリの花々】
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バリ島旅行記 アヤナ リゾート&スパへ

2009-09-04 | Weblog
バリは乾季らしいが、湿気の多そうな夜気が肌にまとわり付いてくる。
日本で言う熱帯夜のような感じがする。恐らく気温は25度を越えているであろう。

胡散臭そうに見えた出迎えの現地ガイドの中から、やっと旅行会社のプラカードを
見つけ、滞在先のホテル名を告げると、男は大きな声を出して少し先にいる同じ柄の
服を着た男を呼んだ。
走り寄った男が、「ホテルはアヤナリゾートアンドスパですか?」と日本語で聞いてきた。
「そうだ」と答えると、付いて来いと先を歩き出した。

余り広くない空港の駐車場には、人と車がごった返していた。
日付が変わった深夜にも関わらず、まだこれだけの旅行客が蠢いているのに驚かされる。
空港で現地ガイドらの出迎えを受けた旅行者は、それぞれの滞在先に向って迎えの車に
乗り込み、思い思いの方向に散っていく。

車は、滞在ホテル「アヤナリゾートアンドスパ」に向って動き出した。
助手席に座った男が、振り返りざま笑顔で「自分は○○(旅行会社名)の△△(男の名前)
です」と名乗り、「旅行中の案内をする。日本語は勉強中で余り上手くないので間違った事を
言うかもしれないが宜しく・・・」と多少の訛りは有るものの、聞き取りやすい、流暢な日本語で
挨拶をしてきた。

思わず「こちらこそ宜しく・・・」と答える。
とこの瞬間に今まで、張り詰めていた緊張感のようなものが一気に緩むのが解った。
行き成り悪質ポーターに引っかかり、その後は、出迎えの現地ガイドのどの顔もが胡散臭く思え、
この先どうなる事かと緊張感も結構高まっていただけに、これでやっと心が解放され、重石が
取れた気がした。

 【写真:車窓より】

ホテルまでは20分ほどかかるという。
ラヤ・ウルワツ通りは、余り明るくは無いが、それでも車とバイクが行き交い、深夜にも関わらず
込み合っていた。
こんな時間でも移動する旅行者が多い性か、道の両側には、商う店が切れ目なく、まだ灯りを
灯している。
この頃には、始めて見る異国の風景を楽しむ余裕も生れていた。(続)









 【写真:アヤナ リゾート&スパ】
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バリ島旅行記 悪質ポーター

2009-09-01 | Weblog
凡そ30分ぐらい待ったで有ろうか、入国審査が無事終わった。
ガイドブックには間違いなく入国スタンプが押されているかすぐに確認せよとあった。
パスポートを捲ると間違いなく押されている。



 【写真:入国審査】

次はターンテーブルでの荷物の受け取りだ。
入国審査に手間取った性かターンテーブルは既に停まり、引き取り手を待つトランクが
テーブルの脇に降ろされ林立している。

その中から、自分のトランクを見つけ、出国の時受け取ったクレーム・タグと見比べ確認
していると、数人の男たちが「OK、OK」「ハイハイ」と口々に叫びながら群がってきた。
突然のことで何が起きたのか飲み込めない。
男たちが「間違いないか」と日本語で確認をしてくるので、タグを見せながら「間違いない、
これだ」と答えると、「OK、OK」と言いながら一人の男がトランクを塊の中から取り出した。

初めは、空港の荷物の引き取り係員のサービスか何かかと思っていた。
ところが男はそのままトランクを転がし、出口に向いだした。
あれっ、と思ったとき男は既に2~3メートル先を足早に進んでおり、急いで後を追う形になった。
追いついて、荷物を取ろうとすると、男は「OK、OK」と言いながら、トランクを放そうとしない。

その時、初めて気が付いた。
ガイドブックには、荷物を勝手に運んでチップを要求する悪質なポーターがいるから注意する
ようにと書かれていた。
出口が近づくと、男はやおらポケットから日本の札を取り出し、チップを要求してきた。
「5,000ルピアで良いか?」と聞くと、「これをくれ」と1,000円札を目の前に差し出した。
二つ折りされた1,000円札は結構な枚数がありそうだ。
こうして、朝から何人もの日本人のトランクを運び、荒稼ぎしてきたのか。

相手は3人、入国早々無用なトラブルは避けなければ・・・。
腹が立ったが結局言われるままトランク3個分、3,000円を支払った。
まんまとしてやられてしまった。

空港の外では旅行客を迎える旅行社の現地ガイドが、手にプラカードを持ってフェンスの外に
溢れていた。
行き成りこんな事があったので、どの顔も何となく胡散臭く見えてしまう。(続)
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