簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

備前・備中の国境 (下津井電鉄廃線跡を歩く)

2018-11-16 | Weblog

 歩き始めて10分ほど、用水路を越える小さな橋の手前に「備前・備中 国境
の境界石」と書かれた白い木柱が建てられている。
しかし付近を見てもそれらしい石標は見当たらず、回りを探すと二三メートル
ほど先の田の畦道に、30Cmほどの三角形をした切り石がその表面だけを僅かに
出して埋められていた。
説明書きによれば国境を示す標石を補うために置かれたものらしい。





 その先右手に鶴崎公園の緑地が見えてくると、桜並木も途切れて来る。
丁度この辺りまでが標高で言えば1m余りしかない土地柄で、その先で六間川に
架かる橋を渡ると標高が少しずつ高くなる。
とは言え大した坂でもなく、そのサミット付近右手に廣田神社の赤い幟旗が見え
てきて、天城の集落に入り込む。





 マップによればその先辺りに「旧天城駅」が有ったように書かれているが、
それを示す痕跡はどこにもなく、僅かに道幅が大きく膨らんで広がっている辺
りではないかと推測する。
お店屋さんらしい赤いテントの民家が、かつての駅前ではないかと想像できる。



 大きく左にカーブしながら坂を下り、その先で倉敷川に架かる塩干橋を渡ると
標高も1m程度になるので、これも立派な「天城越え」であるなどと洒落てみた
りする。



 この川を上流方向に遡ると、白壁土蔵と柳並木の美しい倉敷の美観地区である。
この倉敷川は源流のない川で、その源が有るのがこの地である。
元々瀬戸内海に面した児島湾から、紡績の物資を運ぶなどの目的を持った運河の
ような川で有ったが、児島湾に締め切り堤防が築かれた今日では海に繋がらない
川となっている。(続)


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