簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

熊野神社 (下津井電鉄廃線跡を歩く)

2018-11-21 | Weblog



 その先に「中国自然歩道 熊野神社 0.5Km」と書かれた道標が立っていた。
下津井電鉄の廃線跡であるサイクリング・ウオーキング専用道路から離れ、車
の激しく行きかう県道を横切り、住宅地の旧道らしい小路を暫く進むと立派な
石の鳥居が見えてくる。
石柱には、「日本第一 熊野神社 十二社権現」と書かれている。



 鳥居をくぐり、数段の石段を上り真っ直ぐ伸びる参道を百メートルほど進む
と、正面に市街地には珍しいほどの俗化を免れた自然林が現れ、その左手の緑
の静寂の中に「熊野神社」の社殿などが見えてくる。



 「熊野神社」と言うのは修験道の始祖・役小角とその弟子達がこの地(倉敷
市林)に開いた神社である。
紀州熊野の十二社権現のご祭神の勧請を受けた神社で、熊野三山の熊野本宮大
社から日本一の認証を受けている。



 巨大な備前焼の狛犬を見て玉垣の中に入ると、その正面に檜皮葺の屋根を横
一列に並べて建つ社殿が現れる。濃緑の山を背に、古色の社殿が建ち、屋根に
乗る青銅色の千木が映える様は何とも言われぬ厳かな気がして不思議な空間だ。
近頃では、隠れたパーワースポットと言われているらしいが、何となくわかる
ような気がする。



 説明書きによると、左から第三殿・第一殿・第二殿・第四殿・第五殿・第六殿
と並び、そのうちの第二殿は、最も古く明応元(1492)年の造営で国の重要文化
財に指定されている。
また他の五殿は、正保4(1647)年、岡山池田藩により再建されたもので、県指定
の重要文化財だ。その脇に建つ小社・神八尾羅宮は、日本で唯一の「いじめ除け」
の神様だそうだ。(続)



ホームページはこちら


にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする