下津井電鉄の廃線跡であるサイクリング・ウオーキング専用道路は、県道21
号に合流するとしばらくはそれと並走し、瀬戸中央自動車道の水島ICを巻くよ
うに左に曲がり、ここからは高速道路に沿って南下する。
相引池南の交差点辺りが「福田駅跡」とされているが、それを示す痕跡はど
こにもない。僅かに道路が左側に広がり少し高くなっているので、それがホー
ムの跡かと推察する程度である。
この辺りの標高は30mほどで、道は県道に合流したころから少しずつ高度を
上げている。この先の福林湖辺りで標高60mのサミットを迎えるが、これは沿
線では終着駅間近かの鷲羽山よりも高く最高所である。
当時の鉄道にとっては厳しい上りのようで、それが証拠に線路は今まで左程
大きなカーブは見られなかったのにここでは、山を避けるように大きくS字カー
ブを描きながら上っている。
実はここら辺りは、サイクリングやウオーキングする人々にとっても注意が
必要だ。元々この沿線にトイレは少なく、旧天城駅手前の公園のそれを逃せば
10キロ程の間トイレは無い。
また途中に食事のできるところやコンビニは殆ど無い。
県道21号線には幹線道路だけに所々で飲食店は見られるが、それを逃せば稗
田西の交差点辺りの喫茶店か、その先の県道21号を渡る歩道橋下のコンビニぐ
らいで、その間に自動販売機を見ることも少ない。
最も道は倉敷市内を抜けているので、ルートを離れて探せばいくらか見当て
ることも出来るであろうが、水島ICを過ぎた辺りから「柳田駅跡」あたりまで
の間は並走する県道21号にもコンビニや飲食店は無いので注意が必要だ。(続)
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