簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

茶屋町駅 (下津井電鉄廃線跡を歩く)

2018-11-12 | Weblog



 国鉄宇野線の茶屋町駅は、宇野線が岡山~宇野~高松の間で全線開通した
明治43(1910)年に、時を同じくして開業した。
それから遅れる事3年と数か月後に営業を始めたのがこの下津井軽便鉄道の
茶屋町駅である。
当時茶屋町駅は地上駅で有ったので、その西側に隣接するように建っていた
らしい。



 茶屋町駅は瀬戸大橋線(宇野線)の高架に伴い駅舎が新しくなりその駅前
広場も整備された今では駅の存在を示すものは何も残されてはいないようだ。
駅を出てすぐ左手の「茶屋町の鬼」と書かれた親子鬼の像が建つあたりでは、
と想像を膨らませてみる。



 下津井軽便鉄道は、ここ茶屋町から児島を経て、四国への玄関口で有った下
津井と結ぶナロゲージと言われる軌間762mmの単線ローカル私鉄路線であった。
児島の繊維産業や、下津井の漁業の振興の一翼を担った時期もあったようだが、
モータリゼーションや瀬戸大橋開業などの影響で、鉄道の赤字が嵩み、1990年
の12月末日に77年の歴史を閉じている。



 その全長21Kmに及ぶ廃線跡は、「花の風」「緑の風」「潮の風」をテーマ
にした下電メルヘン街道(茶屋児島自転車道)と言うサイクリング・ウォーキ
ングロードとして整備、残されている。



 茶屋町駅の改札前の売店には、駅周辺の見どころ案内とレンタサイクルの
取り扱いが有る旨の掲示がされ、ロードマップも用意されている。
ここで自転車を借りサイクリングや気軽にウオーキングを楽しむのもいいだろう。
ただ、沿線には何カ所かのトイレはあるものの、自動販売機や食事処は極めて
少ないので、事前の準備が無難である。(続)



ホームページはこちら


にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする