『穂高起つ』
(北アルプス上高地にて 10.9撮影)
9月の連休を利用して、”チ~ム Bigover” は、北アルプスへの山行を計画実行した。
山は前穂高岳、上高地より入山して岳沢でベースを張り、ピークを往復するというものだ。
北アルプス山行は、雨に祟られた針ノ木山行以来で、今回の前穂行きは、計画中より楽しみにしていた。
入山日は岳沢までで、比較的余裕のある行程だ。
重荷を背負って3時間余りの登りに耐え、新しくなった岳沢小屋の幕営地に無事到着、ここにBCを張る。
岳沢BCでは、早くからビールやら飲んで、深夜発の疲れを癒す。
しかしながら、北アルプス上空は曇天、稜線は濃いガスに覆われていた。
小屋で得た天気情報も、明日も終日曇り、だと伝えている。
雨こそ降らないが、展望は望めないかも?とすこし落ち込む。
明けて20日、2時起床でテントを飛び出す。
夜空には、満天の星が瞬く。
予報がいい方にはずれた。
いつものように手慣れた段取りで朝食を済ませ、4時過ぎにBCを出発する。
前穂高岳への登山道は、重太郎新道を辿る。
この登山道は、一般道ながら侮れない。
傾斜はきつく、はしご・鎖が随所にあって、時折2級弱のクライミングも出てくる。
もちろんここでの転墜落は、死に直結する事故のつながる。
緊張感の中で急登に喘ぎながらも、穂高の眺めを満喫しながらの登りはたのしい。
紀美子平を通過して、前穂高岳への岩稜帯を40分ほどかかって登り切ると、目標のピークに着いた。
ここにはこれまで3回ほど登頂しているが、今回は目標ピークであるという事もあってか、今までとはまた違ったとても新鮮な思いにかられた。
岩が敷き詰った広い山頂で、晴れ渡った北アルプス360°の展望を堪能する。
下山は、登りより慎重さを要求される。
特に、岳沢パノラマ~岳沢小屋までは予断を許さない急傾斜で、ミスが許されない核心部である。
そして、標高差900mを下降しきって、12時前に無事BCに到着。
でもあまりゆっくりは出来ない。
今日中に上高地まで下山して帰宅する計画なので、お茶を飲んだあとすぐにテント撤収し、岳沢を後にする。
下山中、上空が予報通り曇ってきた。
晴天だったのはわずか半日ほどだったが、その好機と我々の山行時間がぴったり合ったようだ。
こういう幸運な山行もあるんだ。
やはり長く続けている事が、こんなラッキーに巡り会える秘訣でもあるんだな~、と思った。
また、次なる目標を立てるモチベーションにつながる、とてもいい山行だった。
記録
山域 北アルプス 前穂高岳
目的 ピークハント
日程 2010年9月18~19日
メンバー ”チ~ム Bigover” の計2名
概況 最大標高差1585m ・総歩行距離 11.0km
行程時間 *1日目 4.0h *2日目 11.0h
・行動方法 無雪期・一般ルート・トレック登山
・山行形態 テント泊(岳沢BC 1泊)
トレース図
行程 9/18(土)曇り/晴れ
12:50 自宅深夜発→飛騨清見IC→高山→平湯 アカンダナ 駐車場(4:50着)
→バス→上高地
・アカンダナに着いて仮眠
07:30 入山 上高地河童橋(1505m)~岳沢道~
・さすが上高地、山ガールいっぱい居た
・樹林帯はブヨがいる
・深い緑の苔が綺麗
09:15 岳沢 河原(1750m)~
・ここから傾斜が強くなる
・睡眠不足が辛いが、よく整備された登山道に助けられる
11:40 岳沢小屋幕営地(2170m)(BC設営 泊)
・幕営(500円/人、水無料、ビール500円)
・無線CQ出すが応答無し
・稜線部に濃いガスがかかる、明日も曇りの予報で残念
・のんびりテント生活を楽しむ (夕食 パスタ+コンソメスープ)
・19時就寝
9/20 (日)晴れのち曇り
02:00 起床
・テントを出ると夜空は満天の星
04:15 岳沢BC(2170m)~重太郎新道~
・ヘッドライト点けて、一番出発
05:20 カモシカの立場(2480m)~岳沢パノラマ~
・はしごが出てきて、いよいよ核心の始まり
・岳沢パノラマ辺りは、気持のいい登山道が続く
06:30 雷鳥広場(2800m)~紀美子平~
・よく晴れた岳沢~穂高稜線~明神稜線を堪能
・ピーク近くに見えるがあせらずじっくり登る
・風が少しあり寒いくらい
08:00 前穂高岳(3090m)登頂
・傾斜の強い岩稜を登り切ると、前穂の広い山頂に着く
・北アルプス360°の大展望を満喫する
・さすが3000m峰、無線電波バンバン入る
・無線CQで高山局と群馬局と交信する
09:00 山頂出発~往路下降~
・陽が登り切るとさすがに暑い
10:00 雷鳥広場(2800m)~
・たくさんの登山者がここを通る
・傾斜がつよいので、十分注意しながら下降する
11:50 岳沢BC(2170m)~BC撤収
・乾いた時のBC撤収は気持いい
13:00 岳沢BC(2170m)出発~岳沢道~
・再び重荷を背負って、ひたすら下降
15:05 上高地河童橋(1505m)下山
・無事下山
・上高地は観光客でいっぱい、バス一時間待ち
16:00 上高地→バス→平湯 アカンダナ 駐車場(17:00着)
→平湯温泉ターミナルの湯にて入浴(600円)
18:00 平湯→荘川→白鳥IC→自宅着(0:00)
・連休の渋滞を避けて、白鳥まで下道を走行
・居眠り運転に注意して、カミさんと交代しながら帰る
今年夏オープンしたばかりの「岳沢小屋」
たくさんの登山者が待望の施設開設に感謝している
岳沢BCを彩るナナカマドの赤い実
陽が上がって荘厳な風景をみせたアルプスの山々
吊り尾根越しに姿を見せた槍ケ岳の勇姿
前穂山頂にて
旅のお供”ひこにゃん”とめでたく登頂
重太郎新道上部の鎖場
濡れるとちょっとイラらしいかな?でもこの日は晴れて、気持のいい岩稜帯であった
岳沢BCでティータイム
甘いココアとオールアップルの組み合わせは、とてもGood!
BIGOVER Photoへもどうぞ
(北アルプス上高地にて 10.9撮影)
9月の連休を利用して、”チ~ム Bigover” は、北アルプスへの山行を計画実行した。
山は前穂高岳、上高地より入山して岳沢でベースを張り、ピークを往復するというものだ。
北アルプス山行は、雨に祟られた針ノ木山行以来で、今回の前穂行きは、計画中より楽しみにしていた。
入山日は岳沢までで、比較的余裕のある行程だ。
重荷を背負って3時間余りの登りに耐え、新しくなった岳沢小屋の幕営地に無事到着、ここにBCを張る。
岳沢BCでは、早くからビールやら飲んで、深夜発の疲れを癒す。
しかしながら、北アルプス上空は曇天、稜線は濃いガスに覆われていた。
小屋で得た天気情報も、明日も終日曇り、だと伝えている。
雨こそ降らないが、展望は望めないかも?とすこし落ち込む。
明けて20日、2時起床でテントを飛び出す。
夜空には、満天の星が瞬く。
予報がいい方にはずれた。
いつものように手慣れた段取りで朝食を済ませ、4時過ぎにBCを出発する。
前穂高岳への登山道は、重太郎新道を辿る。
この登山道は、一般道ながら侮れない。
傾斜はきつく、はしご・鎖が随所にあって、時折2級弱のクライミングも出てくる。
もちろんここでの転墜落は、死に直結する事故のつながる。
緊張感の中で急登に喘ぎながらも、穂高の眺めを満喫しながらの登りはたのしい。
紀美子平を通過して、前穂高岳への岩稜帯を40分ほどかかって登り切ると、目標のピークに着いた。
ここにはこれまで3回ほど登頂しているが、今回は目標ピークであるという事もあってか、今までとはまた違ったとても新鮮な思いにかられた。
岩が敷き詰った広い山頂で、晴れ渡った北アルプス360°の展望を堪能する。
下山は、登りより慎重さを要求される。
特に、岳沢パノラマ~岳沢小屋までは予断を許さない急傾斜で、ミスが許されない核心部である。
そして、標高差900mを下降しきって、12時前に無事BCに到着。
でもあまりゆっくりは出来ない。
今日中に上高地まで下山して帰宅する計画なので、お茶を飲んだあとすぐにテント撤収し、岳沢を後にする。
下山中、上空が予報通り曇ってきた。
晴天だったのはわずか半日ほどだったが、その好機と我々の山行時間がぴったり合ったようだ。
こういう幸運な山行もあるんだ。
やはり長く続けている事が、こんなラッキーに巡り会える秘訣でもあるんだな~、と思った。
また、次なる目標を立てるモチベーションにつながる、とてもいい山行だった。
記録
山域 北アルプス 前穂高岳
目的 ピークハント
日程 2010年9月18~19日
メンバー ”チ~ム Bigover” の計2名
概況 最大標高差1585m ・総歩行距離 11.0km
行程時間 *1日目 4.0h *2日目 11.0h
・行動方法 無雪期・一般ルート・トレック登山
・山行形態 テント泊(岳沢BC 1泊)
トレース図
行程 9/18(土)曇り/晴れ
12:50 自宅深夜発→飛騨清見IC→高山→平湯 アカンダナ 駐車場(4:50着)
→バス→上高地
・アカンダナに着いて仮眠
07:30 入山 上高地河童橋(1505m)~岳沢道~
・さすが上高地、山ガールいっぱい居た
・樹林帯はブヨがいる
・深い緑の苔が綺麗
09:15 岳沢 河原(1750m)~
・ここから傾斜が強くなる
・睡眠不足が辛いが、よく整備された登山道に助けられる
11:40 岳沢小屋幕営地(2170m)(BC設営 泊)
・幕営(500円/人、水無料、ビール500円)
・無線CQ出すが応答無し
・稜線部に濃いガスがかかる、明日も曇りの予報で残念
・のんびりテント生活を楽しむ (夕食 パスタ+コンソメスープ)
・19時就寝
9/20 (日)晴れのち曇り
02:00 起床
・テントを出ると夜空は満天の星
04:15 岳沢BC(2170m)~重太郎新道~
・ヘッドライト点けて、一番出発
05:20 カモシカの立場(2480m)~岳沢パノラマ~
・はしごが出てきて、いよいよ核心の始まり
・岳沢パノラマ辺りは、気持のいい登山道が続く
06:30 雷鳥広場(2800m)~紀美子平~
・よく晴れた岳沢~穂高稜線~明神稜線を堪能
・ピーク近くに見えるがあせらずじっくり登る
・風が少しあり寒いくらい
08:00 前穂高岳(3090m)登頂
・傾斜の強い岩稜を登り切ると、前穂の広い山頂に着く
・北アルプス360°の大展望を満喫する
・さすが3000m峰、無線電波バンバン入る
・無線CQで高山局と群馬局と交信する
09:00 山頂出発~往路下降~
・陽が登り切るとさすがに暑い
10:00 雷鳥広場(2800m)~
・たくさんの登山者がここを通る
・傾斜がつよいので、十分注意しながら下降する
11:50 岳沢BC(2170m)~BC撤収
・乾いた時のBC撤収は気持いい
13:00 岳沢BC(2170m)出発~岳沢道~
・再び重荷を背負って、ひたすら下降
15:05 上高地河童橋(1505m)下山
・無事下山
・上高地は観光客でいっぱい、バス一時間待ち
16:00 上高地→バス→平湯 アカンダナ 駐車場(17:00着)
→平湯温泉ターミナルの湯にて入浴(600円)
18:00 平湯→荘川→白鳥IC→自宅着(0:00)
・連休の渋滞を避けて、白鳥まで下道を走行
・居眠り運転に注意して、カミさんと交代しながら帰る
今年夏オープンしたばかりの「岳沢小屋」
たくさんの登山者が待望の施設開設に感謝している
岳沢BCを彩るナナカマドの赤い実
陽が上がって荘厳な風景をみせたアルプスの山々
吊り尾根越しに姿を見せた槍ケ岳の勇姿
前穂山頂にて
旅のお供”ひこにゃん”とめでたく登頂
重太郎新道上部の鎖場
濡れるとちょっとイラらしいかな?でもこの日は晴れて、気持のいい岩稜帯であった
岳沢BCでティータイム
甘いココアとオールアップルの組み合わせは、とてもGood!
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