Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

寒中の山スキーの装備

2009年01月26日 | Mountain winter
              極寒の飛騨の山中、けっして標高は高くないが油断は禁物
               雪山の危険は標高に関係なく、厳しい寒気が人を追い詰める

                               (白弓スキー場上部1400m付近にて)

季節はいま寒中真っただ中、おまけに冬型気圧配置が強まって北陸方面は大雪の予報だった。
そんな中でもカミさんと僕は24日、飛騨の御前岳目指して山スキー登山した。

登山口となる白弓スキー場。
朝から降り出したと思われる雪が、アイスバーンの上に10センチほどの新雪を被せていた。

登りはじめは、暑いぐらいの体感気温だった。
しかし、高度を上げるにつれ気温はどんどん低下し降雪量も増して来た。
急傾斜面ではズルズル滑る雪に、シール登高もままならならない。
低温であるにも関わらず、登高中大汗をかいてしまう。
それでもがんばって、シール+クトーで1400mの主稜線に這いずり上がる。

バテ気味なのと時間を考慮して、今回はここで登高終了とする。
休息しているわずかな間に、濡れた帽子やアウターグローブはすぐさま凍り付いていく。
こうした時にも、しっかりとしたレイヤードシステムは機能していて、寒気から体を保護してくれるので助かる。
僕はアンダーシャツにノースフェイスの吸汗速乾性の高いTシャツ+パタゴニアのレギュレター0.5、その上にモンベルのクリマウール(ウール75%+ポリエステル25%)を使用したプルオーバーを着る。
そしてアウターに、モンベルのゴアテックス製のハードシェルで装備する。
発汗の湿気でアウターの内側はまだドボドボだったが、極寒であるここでも肌は常に乾いた状態で快適である。
また手袋はウールを使用しているので、濡れてもはめている限り暖かい。
フリース手袋だと、濡れてしまうとこうはいかない。
冬の装備は、こうした悪天に機能しないと意味がない。
機能不全は死に直結すると再認識する。

下降は、新雪で見えない荒れたアイスバーンにスキーが翻弄される。
足首故障を抱える僕は、急斜面をキックターンで慎重に降りる。
けっして面白いとは言えない狭い谷の滑降が、旧ゲレンデTOPまで続く。
そこからは、ようやく傾斜も緩み快適なパウダーとなった。


下山時の白弓スキー場 なかなかいいゲレンデだと思うが人は疎ら

スキー場の駐車場に付いたのが15:00。
それから逃げ込むように平湯温泉街に向かう。
ここの「しらみずの湯」で入浴して、冷えきった体をほぐす。
寒中の雪山山行後の温泉での入浴は、絶対かかせない装備の一つ。
いいお湯でほっこりした心持ちで、雪の飛騨路を見ながら家路に付いた。


真新しい施設でいいお湯だった。絶対お薦め!


記録
 山域・目的  飛騨 御前岳 山スキー登山(途中敗退)
 日程     2009/1/24 日帰り
 メンバー   カミさんと二人
 データ    積雪 100センチ、雪質 新雪(20センチ)
 行程     1/24(土)雪
    1:30 自宅発 → (名神経由) →  白川郷IC → 白弓スキー場駐車場(5:10着)
         ・スキー場の駐車場には車なし
    6:00 ゲレンデより入山(650m)
    7:40 旧ゲレンデTOP(1000m)
    11:45 主稜線(1400m)
    12:30 滑降開始
    14:10 旧ゲレンデTOP(1000m)
    15:00 ゲレンデ(650m)下山
    15:40 白弓スキー場駐車場発 → しらみずの湯入浴 → 白川郷IC → (北陸自動車道経由) 
        彦根 帰宅(10:00着)

トレース地図


平湯温泉「しらみずの湯」付近