goo blog サービス終了のお知らせ 

INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

みなもとのよりみち(13)

2011年11月06日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづく)
複乗(復乗?)シリーズの13回目は、北九州市八幡東区の「イオン八幡東ショッピングセンター」バス停。



専門店街の中のひとつの出入口がバス乗り場に直結しており、バス~商業施設間で雨に濡れることがない。
バスが建物内に乗り入れることを前提として造られているというのは、周辺の同種の施設では意外に珍しい。
なお、ここは「イオン“モール”」ではない。



上重田に向かう「56番」にとっては「狭義の終点」、「43番」「73番」「79番」にとっては、東田~いのちのたび博物館間で一旦本線を離れる「寄り道」ポイントである。
「43番」は「いのちのたび博物館」のひとつ先の「スペースワールド駅」が終点、「73番」「79番」は「スペースワールド駅」のさらにひとつ先の「スペースワールド」が終点と、この付近には「終点」が多い。



「スペースW駅」に「スペスワルド」…。
「W」が小文字でなかったことがまだ救いといえるだろうかw。



「黒崎~八幡~戸畑~小倉」を結ぶ「90番」「91番」「97番」などが通る「東田大通入口」(旧「製鉄東門」)バス停や、「黒崎~八幡~到津~小倉」を結ぶ「1番」「22番」などが通る中央町地区にも比較的近いことから、本数の多いこれらの路線「以外」からピックアップしたものを束ねて、ここに乗り入れる路線を設定しているようにも見える。
“どの路線を乗り入れさせたら一番収益が上がるか”というのは、いろいろと実験してみる余地がありそうであり、現在乗り入れていない「42番」とか、「90番」「91番」「97番」のうちのどれかひとつとか、今後乗り入れる可能性があるのではないか…と勝手に考えている(なお、その場合は「東田~いのちのたび博物館間で一旦本線を離れる」ではなく「東田大通入口~中央三丁目間で一旦本線を離れる」ということになる)。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(12)

2011年11月05日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの12回目は、他のシリーズでも取り上げたことのある「神湊波止場」バス停。



東郷駅~神湊波止場~福間方面」「東郷駅~神湊波止場」「神湊波止場~福間方面」という3つの系統があって(←大雑把な捉え方。厳密には、福間方面は2経路あり)、ここが「寄り道」となるのは一つ目の系統だけで、残りの2系統にとっては「狭義の終点」ということになる。
また、「ちょっと寄り道」ではなく、乗客の大多数にとっての「主目的地」という感じなので、「複乗」というイメージはあまりないのだが、神湊西口~井牟田間で一旦本線を離れ、また同じ場所に戻ってくるという意味で形式的には複乗なのかも(「複乗」の厳密な定義がよくわからないので、このへんは“感覚”の世界になってきますが)。



現在は大島に行く船が出るターミナルだが、来年には、鐘崎から出ている地島航路についてもここ神湊に集約される計画がある。



神湊、鐘崎地区の西鉄路線だけでなく、コミュニティバスにも変化があるかも。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(11)

2011年05月04日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの11回目は、福岡県古賀市の「ししぶ駅東口」バス停。



「ししぶ駅」の開業は2009年3月14日である。



開業後間もない2009年4月1日のダイヤ改正から、「グリーンパーク古賀コスモス館前八反田~小竹~須賀神社前青柳~宮前~勤労者研修センター前~花鶴ケ丘二丁目~花鶴丘郵便局前~古賀橋~市役所北~古賀駅東口」を走る「無番」が、「勤労者研修センター前」と「花鶴ケ丘二丁目」の間で本線を離れ、駅の東口ロータリーに立ち寄るようになった。



時刻表の行先の「グリーンパーク」は、以前よりは伝わりやすくなった。
6文字という制約を考えると、「グリンパーク」のように“意訳”(?)してもよいのでは?などと思う。

かつて国道3号上の「鹿部(ししぶ)」バス停を取り上げた際には、この「ししぶ駅」も、お隣りの「新宮中央駅」も、まだ開業していなかったことを考えると、時間の経過を実感する。

この場所は、西鉄新宮営業所(新宮緑ケ浜)にも直線距離的にはかなり近く、バス路線がもう少し充実してもよさそうにも思えるのだが、近くを走る「赤間急行」や「26A」などとの競合を考えると実現はあまり期待できそうにない…。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(10)

2010年10月17日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの10回目は、福岡市南区の「福翔高校前」バス停。

福翔高校はかつての福岡商業高校で、バス停も「福商高校」という名称だった。
もともとは「48番」と「60番」の「狭義の終点」であったが、ガンセンター方面からやってくる「48番」が「レークヒルズ野多目」に延び、中尾方面からやってくる「60番」(かつての桧原循環線。廃止後は現在の「61番」に引き継がれている)が「九州ガンセンター」まで延びたことから、ここはそれぞれの路線の寄り道ポイントとなった。
なお、遺産の解析によれば、校名変更よりもレークヒルズ延長のほうが時系列的には先のようだ。

複乗ポイントのバス停においては、別の方向に向かう路線がひとつのベクトルとなって集まってくることから「どこに行くバスなのか」がわかりづらいケースが生じることがあるのだが、ここではそれを回避するためにのりばが分けられている。
ガンセンター方面に向かう路線(右)と、それ以外(左)という分け方だが、「48番」と「61番」は、「福翔高校前」から全く違うルートで都心に向かうことから、結果的に「都心行きのバス」が別々のバス停に停車するという現象が起きている。

この付近の2つの路線の運行経路を描いてみた(なお「48番」については、「駅南三丁目経由」の便が「48-2番」に改番されているが、下りについてはこの付近では枝番が取れて「48番」に番号が変わっているなど、注釈を付け出すといろいろと面倒なので、まとめて「48番」と表現している)。
すぐ近くに「九州ガンセンター」というもう一つの寄り道ポイント(「61番」にとっては「狭義の終点」)があり、さらに、「九州ガンセンター」とは別に「九州ガンセンター前」というバス停もあり、さらにさらにその「九州ガンセンター前」は西行きと東行きで位置が異なっており、さらにさらにさらにこの付近は外環状道路と旧道の位置関係が絡み合っていることから、実際にこの付近をバスで通ってみると、路線図以上の“もどかしさ”を感じる。

来年1月から運行される予定の「大橋駅~外環状道路~福大病院」ができると、この付近の運行ルートがさらに複雑化することになるかもしれない。
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(9)

2010年10月01日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの9回目は、熊本県上益城郡御船町の「平成音楽大学」バス停。
クインテット」の要素も兼ね備えたバス停であり、「熊本駅前~交通センター~市役所前交通局前県庁前~秋津~六嘉~御船方面」を結ぶ熊本バスの「東11」系統のうちの数便が、本線(国道445号)を離れて、ここに寄り道する。

実在する学校なのだが、ドラマなどに出てくる“架空の大学”のような名称でもあり、そういう観点で見ると、バス停も、ドラマのセットのようにも見えなくもない(←関係者の方がもしご覧になっていたらゴメンナサイ)。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(8)

2010年09月17日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの8回目は、北九州市門司区の「柄杓田」バス停。

現在ここを通る路線は、
「40番」(門司港駅~黒川~柄杓田分道~柄杓田~柄杓田分道~伊川~畑~恒見営業所。柄杓田を複乗しない便もあり)
「43番」(門司港駅~黒川~柄杓田分道~柄杓田)
「63番」(戸畑駅~井堀~金田二丁目~小倉駅前砂津~原町~門司駅前~淡島神社前~伊川~柄杓田分道~柄杓田)
の3つで、「40番」にとっては複乗(寄り道)ポイントであり、「43番」「63番」にとっては「狭義の終点」であるという二面性を持つ(「九州がんセンター」や「沼団地」なども同様)。

バス停の行先案内にある「63番」の「緑ヶ丘中学校行き」と、「40番」の「西海岸二丁目行き」は現存しない。
大里地区の「緑ヶ丘中学校下」は、「桜ケ丘団地下」などとともに、以前は「広義の終点」であったが、現在はこれらを終点とするバスはない(と思う)。
門司港地区の「西海岸二丁目」には、現在バス路線自体がない(もし現存していれば、「Day Tripper」候補であったのだけど(笑))。

喜多久」と「柄杓田」は距離的にはあまり離れておらず、海沿いの道路でつながってもいる(この間をバスが通れるかは微妙ですが)のだが、門司港地区へのアプローチは大きく異なる。
また、門司港地区としか結ばれていない「喜多久」と比べると、「柄杓田」は、「IIK」「ITK」ともに高く、また、周防灘沿いの末端部でありながら廃止候補にも挙がっていない。
利用者数の差はもちろんあるのだろうけど、それ以外にも、本線との距離や、中心部へのつながり方など、いろんな要素が重なり合っているといえそうだ。

右の写真の奥のバスが通っていないほうは漁港の風情がとても心地よい場所なのだが、近年は付近の道路整備が目覚ましく(「42番」の大積から喜多久に至る経路も、大部分が新道に乗せ換えられている)、本線(県道門司行橋線)上の「柄杓田分道」バス停付近(交差点の名称としてはここが「柄杓田」)から複乗区間の途中のバス停である「上中條」付近までは、この場所にここまで広い道路が必要なのか?という感じになっている。
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(7)

2010年09月10日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの7回目は、福岡県朝倉市の「朝倉医師会病院」バス停。
甘木観光バスの、田主丸線、長渕線、美奈宜の杜線(甘木循環)が乗り入れる。

本線を離れ、病院の玄関近くにまで乗り入れることができるのは、鉄道にはできないバスの優位性というか独自性といえるのではないだろうか。
事実、ここ以外にも、医療施設がバスの複乗区間になっている例は数多く、バス利用者の高齢化が進む中、今後その傾向はさらに強まるかもしれない。

…ということを少し前に下書きしていたのだが、そんな中、「医療施設」と「バス」に関する新たな動きが発表された。

西日本新聞の記事によると、医療機関が多い、西鉄大橋駅と地下鉄七隈線福大前駅の区間を外環状道路経由で結ぶバス路線を来年1月から試行運行するとのこと。
記事の内容をそのまま転載すると問題があるかもしれないので要約すると…

・福岡市と国交省九州地方整備局などは、福岡外環状道路沿いの医療機関を結ぶバス路線を設けるための社会実験を来年1月から始める。
・ルートは、地下鉄七隈線福大前駅と、西鉄大橋駅を結ぶ9キロの区間。
・外環状道路沿線には福大病院、九州がんセンター長尾病院、さくら病院、福岡徳洲会病院、福西会病院、那珂川病院などの医療機関が集積しているが、医療機関を結ぶ形での路線バスはなく、来院者アンケートによれば1日当たり1350人の利用者が見込まれる。
・社会実験は3月末までの予定で、外環状道路の井尻地区の区間が本年度内に開通すれば、西鉄井尻駅とを結ぶコースも実験対象に組み込む予定。
・運行は西鉄が行い、本数などは今後詰める。

…とのことである。

記事中に出ていた地図が正しければ、約2年前に外環状道路を通るバス路線をいろいろと考えてみたときに提案したうちの「7番」と全く同じルートになるもようである。
外環状道路上にどんなバス停ができるのか、外環状道路を通りつつも各病院に寄り道したりするのか…など今後に注目である。
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(6)

2010年08月27日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
西鉄白木原駅」から乗った大野城市コミュニティバス「まどか号」を「水城ヶ丘入口」で降り、道路を徒歩でそのまま直進して太宰府市域に入り、その先の道路上の「みどり公園」バス停から、太宰府市コミュニティバス「まほろば号」(水城回り)に乗ると、水城地区の住宅地を一旦下り、その後、国分地区の住宅地に入り、「国分小学校前」「文化ふれあい館」の二つの複乗(復乗?)区間を通って、「西鉄都府楼前駅」に至る。

水城地区と国分地区の住宅地は、ともに四王寺山の西麓にあり隣接しているが、両地区は道路でつながっていないため、一旦県道福岡日田線(旧国道3号)まで下りてくる必要がある。
もし、両地区が丘の上でつながっていたならば、まほろば号の「水城回り」「国分回り」のルートも、今とはかなり違ったものになっていたかもしれないし、「国分小学校前」も複乗区間になっていなかったかもしれない。

なお、両地区の南西側を走る県道福岡日田線(旧国道3号)には、かつては福岡と甘木方面を結ぶ「40番」が運行されていたが(末期は朝倉街道までの「41番」)、この路線が廃止となり、この付近一帯がバス空白地帯となったことが、「まほろば号」のこの地区への乗り入れの契機となったと考えられる。
現在は、県道と並走する新3号に「400番」が走っているが、都市高速水城ランプから「洗出」までの間にバス停はなく、水城・国分地区からはいまいち利用がしづらい感じだ。

水城・国分回りの「下大利駅東口」乗り入れとか(駅高架&区画整理後)、「都府楼前駅~国分~水城~都市高速~博多駅」の「スーパーまほろば号」(もしくは「401番」)とか…実現可能性が限りなく低い妄想はやめておきます。
(つづく)


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(5)

2010年07月31日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの5回目は、福岡県久山町の「東久原」バス停。

蒲田団地」「トリアス久山」とともに、JR九州バス直方線の「複乗トリオ」の一員であり、「トリアス久山」とともに廃止候補に挙げられているバス停でもある。

博多駅~山の神系統のうち一日一往復だけ、県道福岡直方線の「久原」交差点で本線を離れ、「東久原」に立ち寄った後、再び本線に戻るという経路をたどる。
ちなみに、「久原」交差点そばにあるバス停は「久山」であり、両者で「ピント」が異なる(「久原」と「山田」を合わせて「久山」なので、「久原⊂久山」という関係)。

「久原」交差点で、JR九州バスと西鉄バス「27B」(及び「名子~篠栗駅前」の「無番」)のルートが交差しており、西鉄の「久山」と並んで建っているJRのバス停が、東久原経由が停車するバス停である(「団地入口」「高六」「谷口」など、「複乗区間の途中にあるバス停」に相当する)。
なお、「久山(篠栗線用)」と表示があるが、現在JRバスは、篠栗(篠栗駅前)までは運行されていない。

西鉄バスのほうは一時間一本程度運行されており、かつ、JRの「東久原」のすぐ近くに西鉄の「東久原久山療育園前」バス停もあることから、今のご時世からすると「廃止」というのも止むを得ない感はある。
ただ、都心までのルートは全く異なるし、現在の東久原系統のダイヤからして、通勤などで利用されている方も居ると思われ、実際に利用されている方にとっては気の毒な話ではあるのだけど。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(4)

2010年06月23日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの4回目は、福岡市早良区の「脇山小学校前」バス停。
これまで紹介したバス停とは異なり、二つの「複乗」が接するバス停である。

路線図の
「青」は、「3番」「17番」「3-1番」の「福岡市中心部~早良営業所~早良平尾~谷~城の原~脇山小~池田~栗尾早良高校前」(「3-1番」は都心向けのみ)、
「赤」は、「3番」の「椎原~脇山小~西神の原~陽光台~曲渕」、
「橙」は、「3番」の「早良営業所~早良平尾~谷~城の原~脇山小~椎原」
のルートを示しているのだが、「青」と「赤」の「複乗」が、ここ「脇山小学校前」で結節している。

このようなバス停が他にもあるかはすぐには思い浮かばないのだが、例えば、もし「30番」の「イオンモール福岡ルクル行き」が、「イオンモール福岡ルクル経由上宇美行き」などだったとしたら、「イオンモール福岡ルクル」も、「脇山小学校前」と似たような感じになる(路線を取り巻く背景は全く異なりますけどね)。

山間部のみを走る「赤」と、早良営業所や都心部とつながる「青」を、ここ「脇山小学校前」にて乗り継ぐことを想定している訳だが、「椎原~博多駅」「曲渕~博多駅」の「3番」が走っていた頃からは考えられない状況である。
なお、2つの複乗区間を跨ぐ「橙」も存在するが、平日のみの運行であり、土日祝日は一本も運行されていない。

「赤」の複乗では、「脇山野営場前」と「谷口」が、複乗区間の途中のバス停であり、これらのバス停には、実質的な運行本数の2倍のバスがやってくる。
一方の「青」の複乗には、「実質的な運行本数の2倍のバスがやってくる」停留所は存在しない。
また、「赤」の複乗、「青」の複乗ともに、寄り道しない系統(「一ツ田~脇山小学校前に立ち寄らず~西神の原」や「城の原~脇山小学校前に立ち寄らず~池田」という経路を運行する路線)はない。

それにしても、「青」も「赤」も「橙」も、全て「3番」として運行されている訳であり、この地域では「行先番号」はあまり意味を持たないといえるかもしれない。
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(3)

2010年06月17日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの3回目は、糟屋郡新宮町の「相島渡船場」バス停。

福岡市西区の能古島に行く船が出る渡船場最寄りのバス停である「能古渡船場」は、読みが「とせんば」だが、こちらは「とせんじょう」である。

コミュニティバス「マリンクス」の「相らんど線」のうちの一部の便が、町営渡船の時刻に接続するカタチで、本線を離れとても狭い道を通って渡船場に寄り道をし、ここで10分程度休憩する。
町営渡船の夏季ダイヤ、冬季ダイヤに合わせて、「相らんど線」の時刻もシーズンによって変わるという、「船主体」のダイヤが組まれている(「相らんど」とは、船が行き着く「相島」のこと)。

前回の「75番」のように、全ての便が寄り道をするというパターンではないという点では、純粋な(?)「複乗」といえるだろう。
ただ、複乗区間の途中にバス停はないため、「実質的な運行本数の2倍のバスがやってくる」停留所は存在しない。

今年の春のダイヤ改正で、これまで一方向のみの循環であった「相らんど線」に逆回り(第2ルート)が設定され、第1ルート、第2ルートともに、船の時刻に合わせて渡船場にやってくるようになったことから、バスの待機スペースも一台分増設された。
第2ルートのバス発車の一分後に、第1ルートのバスが発車するというダイヤであり、全ての船が第1ルート、第2ルートに接続するという意味ではかなり充実しているのだが、住民の移動ニーズなど路線全体としてみると、ややサービス過剰の感もある。
もっとも「相らんど線」は、「公共施設循環バス」という位置付けなので、その役割を考えれば仕方ないのだろうけど…。
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(2)

2010年06月11日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの2回目は、福岡県宗像市の「グローバルアリーナ」。

スタジアムや陸上競技場、テニスコート等で構成される「グローバルアリーナ」だが、公共の施設ではなく民間の施設だそうである。

赤間営業所~高六~猿田峠田町~五反田直方」を結ぶ「75番」が、「高六」で県道直方宗像線を一旦離れて「グローバルアリーナ」に立ち寄り、その後再び県道に戻る。

「グローバルアリーナ」に寄り道をするようになる前は、「(赤間方面)~平山口~高六~猿田峠~(直方方面)」という運行経路であり、「高六」のバス停は県道上にあった。
それが、「グローバルアリーナ」に寄り道をするようになってからは、「(赤間方面)~平山口~高六~グローバルアリーナ~高六~猿田峠~(直方方面)」という運行経路になり、「高六」バス停は、県道から分岐して「グローバルアリーナ」に向かう道路上に位置している。
なので、「高六」は、もともとは本線上のバス停であったものが、現在は「団地入口」のように、「複乗区間の途中のバス停」という位置付けになっている。
「複乗区間の途中のバス停」には、実質的な運行本数の2倍のバスがやってくることから、春日市の「須玖南八丁目」などのように“複乗地点(福岡女学院)に向かう方向のバス停では降車のみ取り扱うケース”(ただし、公式サイトでは「42番」と「45番」で扱いが異なる)や、「新宮町役場入口」などのように“片側にしかバス停を設けないケース”も見られるが、「高六」は特にそのような措置はなく、「高六→グローバルアリーナ→高六」などという利用も一応可能である(バス停の前後の停留所の案内はどちらも「高六」になっている)。

JR九州バス直方線の寄り道停留所である「蒲田団地」「トリアス久山」「東久原」は、寄り道しない便(本線をそのまま進む便)が大半である中の、ごく一部の便だけが寄り道を行う。
これに対し、ここ「グローバルアリーナ」には、「75番」の全便が停車し、「グローバルアリーナを経由しない便」というものが存在しない。
ということは、「(赤間方面)~平山口~高六~グローバルアリーナ~高六~猿田峠~(直方方面)」という運行経路が「75番」の「本線」なのだから、「グローバルアリーナ」に立ち寄ることを「複乗」と呼んでいいのか?というのは個人的にかなり疑問である。

36番」の「イオンモール福岡ルクル」への寄り道は、従来のルートである「イオンモール福岡ルクルを経由しない便」がわずかにあることから、「複乗」という表現が当てはまりそうだが、「まほろば号」の「文化ふれあい館」や「国分小学校」などは、もともと「寄り道ありき」という印象もあるので、あまり「複乗」という感じがしない(←あくまで個人的な感想です)。
「75番」についても、もともと「グローバルアリーナに立ち寄っていなかった」という事実があるからこそ、「複乗のように見えているだけ」という解釈もできそうである。

シューテングスター」では、「終点」の中でも「狭義の終点」に絞って取り上げているが、「みなもとのよりみち」では、自分自身で「複乗」の定義がよくわからない(「複乗」という用語を知ったのも実は数年前だし)ことから、このあたりは少し曖昧にしたまま進めていきたいと思う。
(つづく)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなもとのよりみち(1)

2010年06月05日 |    ┣ みなもとのよりみち
思いつきで新シリーズである。

本線からちょっと外れて“寄り道”して、また同じ道を通って本線に戻ってくるという、いわゆる専門用語(?)で「複乗」と呼ばれる区間を取り上げていきたいと思う。
ただし、「金山団地」のように、「同じ道を通って」という条件が当てはまらないものの「複乗」と呼ぶのが適切と思われる場所もある。

一回目は、福岡市東区の「蒲田団地」、そして、本線と「蒲田団地」の間にある「団地入口」。
「東久原」「トリアス久山」と並び、JR九州バス直方線の「複乗トリオ」の一員である。

「東久原」と「トリアス久山」は、廃止候補として先日発表が行われたが(←ひろしさんから教えていただきました)、ここ「蒲田団地」は廃止候補に挙がっていなかった。
前者には西鉄バスも走っていることから(←ルートは全く異なりますが)、廃止へのハードルが低かったということだろうか。

もし、西鉄バスに「750番」「760番」「770番」など(番号は仮)ができると、蒲田団地線の存続も危ういかもしれない。

時刻表は、「団地入口」(←「素顔のままで」度が高い名称です)のもの。
複乗区間の途中のバス停には、見かけ上は、実質的な運行本数の「2倍」の数のバスがやってくることになる。
(つづく)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする