INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

2010年3月27日ダイヤ改正(4)

2010年03月18日 |   ┣ ダイヤ改正2010
(つづき)
西鉄のサイトでもダイヤ改正の概要が発表され、改正後の時刻検索もできるようになった。
毎年、発表前にどれだけ要点をまとめられるかに力を注いでいる面があるのだが、今年はあまり見て回ることができず、いまいちという感想である。
ただ、「いかに少ないポイントを見て概要をつかめるか」については、年々上達しているような気もする(笑)。

この記事からは、公式発表や新時刻検索の内容も踏まえ記述していく。

・金武~羽根戸地区大減便
「1番」の金武~野方方面の本数が半分以下になり、「2番」の羽根戸経由も半減である。
飯盛、羽根戸のあたり廃止候補に挙げられているため、仕方ないのかもしれない。
こうなるのなら、「羽根戸道」の名称は変えないでいてほしかった。
福岡市内でも、板屋志賀島上の原椎原曲渕などの末端部や山間部については、「補助金で維持」ということがあり得ると思うのだが、羽根戸のような多くのバスが走っている地域に挟まれた場所であっても、補助金(=税金)でバス路線を維持するということが果たして行われるのだろうか。
もしそれが行われれば、西鉄が「利用者が少ないから廃止したい」と言って、住民が「バスがないと困る」と言えば、都市部であっても、補助金路線がどんどん増えるという事態にもなりかねず、一定のルール作りが必要なのではないだろうか。

・「2番特快」に上り新設
平日朝2本のみの運行である。
「3番特快」は、西新より郊外部では各駅停車(種別としては「快速」)に成り下がっているが、「2番」のほうは、本数は少ないながらも郊外部でもいまだに「特快」である。

・室住団地地区の補足 
野方・室住団地~原~藤崎方面(下りは「2-3番」、上りは「2番」)は、平日2割以上の減便となっている。
また、「8番」も約3割の減便であり、かなり厳しい状況だ。

・「3番」の山間部
昨年7月7日の記事で、“もし早良区の末端部、椎原・曲渕地区のバスに福岡市の補助金が入り、「曲渕~陽光台(複乗)~西神の原~脇山小(複乗)~椎原」のような路線ができたとしたら、それは「3番」となるだろうか、それとも「無番」となるだろうか”と書いていたのだが、今回まさにそのままの路線が登場する(番号は「無番」ではなく「3番」)。
陽光台or脇山小学校での乗り換えを前提とした、山間部だけを走る路線である。
「17番」に脇山小学校経由が復活したのも、これと関係ありそうだ。

・「15番」に博多ふ頭行き新設
15番」の城南線系統の一部が、土日祝日限定で、博多駅から博多ふ頭まで延長される。
薬院駅前からは番号が、博多ふ頭行きの統一番号である「99番」に変わる。
薬院駅から博多ふ頭に行く路線はこの「15番」だけしかないのだが、中央ふ頭行きの「88番」に歩調を合わせ、薬院駅から番号を変えるようだ。
「15番」には、「博多駅~ゆめタウン博多」という全く別個の系統(もともとは同じ)もあるので、「10番」の九大病院系統の土日祝日運行を取りやめるのであれば、土日祝日のみ運行される博多ふ頭行きは「10番」でもよかったのではないだろうか(博多駅の時点では「99番」に変わっているし、博多駅での乗り場も交通センターの中と外で異なるため、別にいいのかもしれないけど)。

・千早駅~火の見下方面の大減便
香椎ローカルの「3番」は「廃止」という表現が用いられている。
ただ、「千早駅~火の見下~流通センター~土井営業所」については、
 千早駅~火の見下~流通センター~土井営業所~「4番」~天神
 天神~「4-3番」(都心向けは「4番」)~千早駅~火の見下~流通センター~土井営業所
という2つの系統により、一日数本のみ残ることになり、いずれも「千早駅~火の見下~流通センター~土井営業所」間は「3番」として運行されるようだ。
以前の記事で“ごく最近についてみると、西鉄の路線バスの全体的な運行本数は減少傾向にあり、少ない本数でいろんなところを結ぶ必要性がより高まってきたことから、便数に反比例して系統数は再び増加に転じているように見え、「DKH」の傾向はやや逆戻りしている感もある”と書いたことがあったが、これはまさにそういう状況である。
なお、千早駅~西鉄香椎間は廃止となり、西鉄香椎の「IIK」はさらに低下することになる。

・「23番」の新宮緑ケ浜行きが「26番」に変更
「23番」の新宮緑ケ浜行きは、「23番」ではなく「26番」としたほうがよいのでは?”ということはこれまで何度も書いてきたのだが、ようやく実現である。
なんでここまで時間がかかったのかという感もあるが、「26番」の赤間行きの記憶が薄れてきた今だからこそ、とも言えるのかも。
なお、都心向けは「23番」のままとのこと。
「26番」の都心向けは現在運行されておらず、仮に緑ケ浜を「26番」として出発しても、福工大前では「23番」に変えないといけなくなる(←「必ず変えなきゃいけない」という訳ではないですけどね)ことから、“別に始発から「23番」でもいいやん”という判断なのだろう。

・「29N」経路変更
駅東ランプ経由の循環運行(→駅東ランプ→博多駅→呉服町ランプ)となる。
合同庁舎」の博多駅方面行きの乗り場は、現在の一日1本から10本となり、便数が10倍に増える(反対方向は従来通り)。
JRとの「競合」という観点で捉えれば博多駅までの所要時間が短くなる一方、JRとの「住み分け」という観点で捉えれば博多駅周辺地区(呉服町~駅前一丁目)への所要時間が長くなる訳で、「住み分け」よりも「競合」を選んだという見方もできる。
果たしてこの選択の結果はどう出るだろうか?

・「54-1番」の補足
第一報の記事にて「小笹~~福岡タワー南口間」について「経由地未確認」としていたが、この間の経由地は、
【~笹丘一丁目~梅光園口~六本松二丁目~鳥飼~西新~地行~国立医療センター~】
であった。
九大前福岡タワー南口の間を実に1時間20分をかけて結ぶ。
六本松二丁目」に「96番」(旧「11番」も含め)以外のバスが停車することはこれまであったのだろうか…。
なお、「54-1番」は全便「快速」であるが、「59番」と同様、快速区間は平尾~天神のみという、長い運行区間のうちのごく一部であるため、快速区間から離れたエリアにおいては、バスの行き先表示やバス停の時刻表の表示を工夫しないと混乱(乗り控え)が起きるのではないだろうか。
なお、笹丘一丁目から東行きは枝番がとれて「54番」として運行されるもようである。
それならば、草香江から西新~タワー方面は「25番」などに変えたほうが無難なのではないだろうか。
どうせだったら、「53番」が空いているのだから、「54-1=53」で全線を「53番」として走らせてもよかった気がする(枝番のハイフンはマイナスの意味ではないですけどね)。

・「62-1番」などの補足
第一報の記事にて“「2-3番」のように郊外向けのみなのか、双方向ともなのかは不明”と書いていたが、郊外向けは全線「62-1」、都心向けは老司で枝番が取れるようだ。
また、「48-1番」都心向けは向新町で、「48-2番」郊外向けは美野島三丁目で、それぞれ枝番が取れるとのこと。
この例をみると、前述の「2-3番」についても、野方→室住団地→原は「2-3番」として運行して、で枝番を取るのが適切なのではないだろうか。

・「63番」の減便
影が薄く経由地もなかなか定まらない「63番」だが、ひっそりと減便である。
ただ、通勤時間帯に、地下鉄渡辺通駅の利用者と思われる人が、渡辺通一丁目から乗って住吉四丁目~美野島一丁目あたりまで利用しているのを目にすることから、一定の需要はあるのではないかと思う。
例えば、「302番」を博多駅まで行かないようにして、「~都市高速~天神~渡辺通一丁目~住吉四丁目~美野島一丁目~百年橋~那の川~渡辺通一丁目~天神~都市高速~」のような循環経路で運行してみるとか…いかがでしょう(都心部での行先番号は考える必要あり)。

・那珂川ローカル関係
「4番」が大橋駅~老司団地のみの運行となり、この「臨時便」→「62番」→「4番」と受け継がれてきた老司団地から博多南駅への足が途絶えてしまうことになる。
老司団地~やよい坂~鶴田は那珂川町ではなく福岡市であり、「かわせみ」でもカバーできそうにないことから、「復活」は難しいかもしれない。
また、「62番」の市の瀬系統も大幅減便、市の瀬と博多南駅との間を結ぶ「8番」も廃止である。
かわせみ」との間で既に話がついているのかは知らないが、このエリアについては「メリハリつけすぎ」という印象である。

・行先番号の「統一」関係
前回大幅に進んだ都心部での行先番号の統一だが、今回行われるのではないかと予想していた「天神→国体道路→博多駅」「六本松→城南線→博多駅」「蔵本→天神→西公園(大濠公園)」などでは特に行われないもようである。
一方で、前述の「48-1」「48-2」「54-1」「62-1」など、都心向けで、本線と合流した時点で枝番を外すことによる番号の「統一」は進むことになる。
ただ、「4-1番」「29-1番」は名島から都心向けでも枝番が外れなかったりで、いろんなルールが混乱しているのが現状だ(時を経るにつれ整理されていくとは思うけど)。
(つづく)


最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Aokumo)
2010-03-18 01:59:14
こんにちは。
かなり大規模な改正ですね。
西公園の改称は、慣れもありますが、6-1が「大濠公園南」をアピールしているだけに、多少は誤乗が出そうです。
まさかなくなることは無いと思いますが、旧(のこ渡船場行きだった)5番は「全便博多駅行き→全便天神止め→全便博多駅行き→博多駅行きと天神止め両方→廃止」と変わっているため、全便天神止めとなる1番が心配です(笑)
もう公式発表が出ているので、大まかなことはわかるようになりましたが、早良口以西の明治通りなど毎時5~6本程度減らされており、見えないところでも、地域によっては深刻なところが出てきています。
また、ハイフンも増加していますね。わかりやすさを重視しているのでしょうが、原番号とハイフン番号に関連性の無いもの、立場が逆転しているもの、途中からはハイフンが消えるものなど、系統によってバラバラになってしまい、もうちょっと統一性がほしいところです。
返信する
Unknown (ひろし)
2010-03-19 05:38:29
西鉄による公式発表があるまで、コメントを控えておりました。

那珂川ローカル関係について

鶴田団地&老司団地からやよい坂経由で博多南駅へは遠回りだし、運賃が割高(特に老司団地~鶴田団地間における運賃のアップ率は開いた口がふさがらないほどのものである)なので、それよりも(特に朝は)老司まで歩いて博多南駅経由を利用したほうが早いという意見が大勢かと。

そうなると、このあたりにある学校(あえて校名は出さない)の生徒で、大橋方面の人は、一度那珂川営業所まで行き、そこから大橋方面に乗り換える方法しかなさそうだし、老司方面の人は徒歩(←非現実的)or保護者による送迎しかなさそうです。
(この学校では、高校生以外は自転車通学を禁止している)
まあ、学生・生徒に関してはエコルカードがあるから、乗り換えくらいは我慢しろということでしょう。
また博多南駅方面へ行く人は、とりあえずかわせみが来るところまで一般路線バスを使うか、徒歩で…ということでしょう。

ちなみに、那珂川地区4番の利用者は目に見えて減少しているという現実もあり、今回の改正はある意味妥当と言わざるを得ないでしょう。
それにしても、大橋からの老司団地止め
が復活し、同団地の折り返し場がまた賑わうことになるという皮肉な現実…。

市の瀬系統は、今年9月の全廃へ向けた準備段階と考えなければなりません。
(それでも1時間に1本は確保され、適正なダイヤと考えるが…)
今日の地元新聞に「那珂川町議会が西鉄に路線の存続を要望」という記事がありましたが、ということは、現状を維持させ、かわせみの路線変更等の予定は全くない(行う気が全くない)ということになりますね。
これでは、せっかくこしらえたコミュニティバスの意味は何だとも言いたくなる。

つまり「『かわせみ』との間で話がついて」いるとはいえないことになります。

「63番」の減便
確かに需要はあるようです。
また、朝が大幅に削られたといっても、美野島~塩原橋間においても、大橋方面へ向けての通勤・通学客の一定の需要はあるようです。
この点や、百年橋通りや美野島交差点の渋滞を総合的に考えると「302番を…」というのは厳しいと思います。
返信する
Unknown (soramame)
2010-03-19 17:16:24
Aokumoさん、こんにちは。
>西公園の改称は、慣れもありますが、6-1が「大濠公園南」をアピールしているだけに、多少は誤乗が出そうです。
ほんとですね。
かといって、「大濠公園北」というのもなんだかねぇという感じですし。
誤乗が目立てば、長いものに巻かれて、6-1番のほうの表示が変わるかもしれませんね。

ひろしさん、こんにちは。
>今日の地元新聞に「那珂川町議会が西鉄に路線の存続を要望」という記事がありましたが、ということは、現状を維持させ、かわせみの路線変更等の予定は全くない(行う気が全くない)ということになりますね。
ということは、やはり無番の「営業所~市の瀬」というのが現実的な線ですかね?
>美野島~塩原橋間においても、大橋方面へ向けての通勤・通学客の一定の需要はあるようです。
>この点や、百年橋通りや美野島交差点の渋滞を総合的に考えると「302番を…」というのは厳しいと思います。
美野島~塩原橋間から大橋方面は48番シリーズでカバーできそうな気がしますが、あとは、美野島~塩原から天神への需要にどう応えるかだと思います。
「~渡辺通一丁目~清水町~清水二丁目~塩原橋~美野島三丁目~住吉四丁目~渡辺通一丁目~」と回れば、48番エリアだけでなく47番エリアからも天神に行けるようになりますけど…、厳しいでしょうね(←自分が乗ってみたいだけ)。
返信する
Unknown (ちくしの疾風)
2010-11-29 18:07:29
いつの間にか1番姪浜(野方)金武線が本数が減ってましたしこの先もおそらく廃止になりそうな線はたくさんあるかもしれません。市ノ瀬系統がなくなれば現人橋が最南端になるのでしょうか?
返信する
Unknown (soramame)
2010-12-01 07:50:29
ちくしの疾風さん、こんにちは。

>市ノ瀬系統がなくなれば現人橋が最南端になるのでしょうか?

どのエリアでみた「最南端」かにもよりますが、国道385号でみれば現人橋になるのでしょうね。
那珂川町エリアでみれば、コットンヒルズのほうがより南にあります。
返信する

コメントを投稿