バイブリーを堪能した後オックスフォードに向かった。
景色が菜の花の丘陵から都市の家並みに変わっていった。
街外れの駐車場に車を停め、バスで市の中心部に着いたのは午後1時だった。
オックスフォードは大学の町、広場や通りは活気に満ちていた。
自由行動にし、Bさん夫妻と別れて私たち5人でランチ。その後シューズショップに入った。
実はバイブリーでのこと、Kさんが「見て見て」と自分の靴を指さした。見るとつま先の底が剥がれてしまっていた。
旅行には履き慣れた靴がいいがイギリスの石畳で酷使したか…。それで急遽新しい靴を買うことになったのである。
Zさんと私は三人を残して市内マップを見に行った。カレッジはあちこちに分散しているが、いかにもオックスフォード大学といった施設が見たかった。しかしバスに乗らなければならず、集合時間に戻れるかどうかわからない。
「じゃ、別々に散策しようか」と彼女とも別れて行動した。
通りの店をあちこち覗いたり、建物を写真で撮ったりして過ごした。
アジア系の学生もたくさん見かけた。その若さと世界に羽ばたいて学んでいる姿が眩しく羨ましい。
「ガンバレ!」オバサンは心の中でエールを送った。
集合場所に戻ると、Bさん夫妻、Zさんはクライスト・チャーチに行って来たという。もちろん徒歩で。
私は案内板を見た時バス利用とばかり思ってしまっていた。
Zさんはあの後「オックスフォードらしい所を教えてください。」と道行く人に尋ねたそうだ。
この辺りに会話力の差が出るのだなぁ…。彼女について行けばよかったと悔やまれる。





