前回制作の合切袋(2011年11月3日投稿記事)が思いの外好評だったようで、「秋祭りに間に合えばいいから」と12枚の手ぬぐいを預かっていた。
まだまだ先のことだが、制作工程を憶えているうちにやっておこうと取りかかったらやめられず一気に作り上げた。
前回になかった柄のものだけアップしよう。
エンジ色のてぬぐいは女性用(女みこし)で、男の手提げである合切袋ではなく巾着袋にしていたが、
「お祭りで神輿を担ぐ時は威勢がよくて男と同じ。構わないからぜひ」と言われて作ることにした。
出来上がってみれば、なるほど半纏姿の粋なお姉さんが持って似合いそう。
子どもには子ども用のてぬぐいもちゃんとある。
ほかにもいろいろ。
毎回の事ながらどれも洗練されたデザインに感心しきりである。
今回、祭りてぬぐいではないものも混じっていた。
老舗の天麩羅屋さんのものか、海老がドーンと大きくプリントされているだけ。
とても袋のサイズに収まりそうになく、一度は作るのをやめようと思った。
が、しかし、イキのいい感じで跳ねている海老が妙に創作意欲をかき立てる。
長いヒゲと尻尾が切れても海老らしさを損ねないギリギリの箇所で裁断、従来の袋のサイズより少し大きくなった。
ヒゲと尻尾の絵柄も捨てがたい…。苦肉の策で海老がひと回りする形にして裏面中央で縫い合わせることに。
両面脇の縫い代分、絵柄が隠れてしまったのは致し方ない。
