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本一冊書き写す

2021年07月29日 | 日記・エッセイ・コラム

双子座の時の講座だったから、6月だったと思いますが、
マドモアゼル愛先生の毎週のセミナー、双子座にちなんでコミュニケーションのお話の中に、「文章力を鍛えるのに一番良い方法は本を手書きで書き写すこと」だというのがあり、ピンとくるものがあってすぐにやってみました。

美しい文章を書き写すのはとても気持ち良いです。
手は多少痛いけれど、この書き写し作業かなり好き。やっと昨日一冊終わりました。
できない日もあったけど、毎日少しずつ書いて約1ヶ月。
本は、イタリアの作家アントニオ・タブッキの『レクイエム』でした。
すでに亡くなったポルトガルの国民的詩人であり作家であるフェルナンド・ペソアに主人公が会いに行くという、終始夢のような現実のような、映画のような美しい作品でした。
白水社の本は全部ニクイ。大ファンです。

一冊書き写したからと言ってすぐに文章が上手になるわけじゃないけど、
集中できてとても楽しい作業です。
芥川龍之介は「柳行李(トランクみたいなもの)いっぱい書き写したら誰でも作家になれる」と言ったとか。
一冊書き写すのにボールペン3本、途中から鉛筆に変えて、レポート用紙2冊と少し、期間は1ヶ月かかりましたが、
この調子で柳行李いっぱいとなると、軽く7〜8年はかかりそう。
愛先生は、3冊分書き写したところで、書きたい文章を苦労なく書けるようになってきたとおっしゃっていました。

1冊書き終えてひときわ感じるのは、この『レクイエム』の訳者である鈴木昭裕氏のあとがきの冴え具合です。
ずっと幻影のような陽炎のような小説を書き写していたので、このあとがきで爽やかに現実に戻ってきました^^

コピーの力はすごい!と、曲のコピーにも少しずつまた励んでます。
曲でやってみたのはカエターノ・ヴェローゾ版の「Eu sei que vou te amar」というお馴染みのサンバカンソン。
確かに響きの感じが独特だなということだけは分かったのけど、何をどのようにアレンジしているのか理論もよく分からなくて、
できるところまでなんとか聴きとり答え合わせ&解説していただいたら、そこかしこにひねりのきいた(私からはそう見える)コードが散りばめられていて、カエターノが眩しかった。
Eu sei que vou te amarは初めて覚えたポルトガル語の歌で飽きるくらい歌っているつもりだったけれど、初めて聴いたような新鮮な気持ちになりました。

コピーってほんと偉大です。

 


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