吉祥寺にある1坪の和菓子屋さん「小ざさ」さんの二代目、稲垣篤子さんの自伝を読みました。
『1坪の奇跡』
とても有名なお店だそうですがテレビもないので知らなくて、Amazomでおススメに出てきたので読んでみたくなって。
(こういう本がとても多い。Amazonって商売上手。)
小ざささんで作ってらっしゃるのは、羊羹と最中の二つだけ。
羊羹は一日150本を作るのが品質を保つ限度だそうで、この羊羹を求めて40年間早朝いや真夜中から毎日行列ができるのだそうです。
作りたても美味しいけれど、1ヶ月以上熟成させたものもまた深い味わいでとにかく美味しいのだそう。
最中は並ばなくても買えるそうでインターネットで通販もしてる。通販もいいけどとにかく小ざささんに行ってみたくなりました。
1坪の店舗のみで販売して、羊羹と最中で年商3億円というからとてつもない経営者ですね。
創業者であるお父上の教えがまたどれをとってもすごい。
とても厳しいけれど、本当に愛情のある人だというのが伝わってきます。
ものを作ること、働いて生きていくことの本質を熟知している方だなぁと、生活する上での教えをもらった気がしました。
夜中から並ぶ常連さん達が次第に仲良くなり、やがて小ざさ会と呼ばれるようになって温泉へ行ったり旅行に行ったりするようになるなんて何だか素敵。
そして、お店側は
「お客様同士がこのような形で仲良くしていただいているというのは、本当にうれしいことです。
とはいえ、私どもが『小ざさ会』のみなさんと直接かかわることはありません。
お客様とは節度をもって接しなければいけない。馴れ馴れしくしてはいけない。だからあんまりお客様に近づきすぎてはいけない、というのが父の教えでした。」
この教えもまた素敵だと思う。
どんなに(お店の面積は)小さな個人店でも社会に対して「お店」という立場でいる場合、
特定の常連さんとだけ馴れ合いになると、空気が澱むということをきちんと分かっているのだなと思った。
目には見えないけれど、他の普通のお客さんからしたら足が遠のくような気持ちの良くない空気が漂ってしまうのでしょう。
この部分がとても響きました。プロフェッショナルだなぁと。
一日150本限定の羊羹、なんと従業員の方も、作っている稲垣さんのご主人でさえも買いたい場合は明け方から店頭に並ぶのだそうです。
どれをとっても清く正しく美しくて、心洗われる。
そういえば、二十歳そこそこの頃大学卒業して一年間だけ洋菓子屋さんで販売をしていたことがあったのでした。
しかも社員として働いていた。(といってもそこは会社じゃなくて普通の個人店で社会保険もなかったんだけど、なぜかオーナーのことを社長と呼んでいたから、私たちは社員だった。)
やっぱり職人さんは厳しくて週に一度の定休日以外は毎日早朝から夜更けまで働いていました。
ものを作り続けていくのって忍耐、それからたゆまぬ努力、向上心のなせる技。すごいことだと思います。
もちろんライブも仕事もそうだし。勇気をもらいました。
稲垣さんはよく自然に触れるようにしているそうです。
羊羹作りは、その日の湿度、温度、気圧、いろんな要素で味が微妙に変わるので自分の感覚を常に研ぎ澄ましていないといけない、
そのためには少しでも自然の中で過ごして、四季折々の移り変わりを感じることがとても大事とのことでした。
とても納得。
1932年生まれの稲垣さん、125歳まで現役でいるとおっしゃっている!
まだ40年もある。どんな羊羹になっていくのだろう。
私も125歳とまではいかなくても、せめて90歳くらいまでは「若い人の役に立ちたい」なんて言わずに、
いつも新しいこと初めて失敗したり成功したり、そしてブラジル行ったりしたいなぁ。
『1坪の奇跡』
1坪の奇跡―40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」味と仕事 | |
稲垣 篤子 | |
ダイヤモンド社 |
とても有名なお店だそうですがテレビもないので知らなくて、Amazomでおススメに出てきたので読んでみたくなって。
(こういう本がとても多い。Amazonって商売上手。)
小ざささんで作ってらっしゃるのは、羊羹と最中の二つだけ。
羊羹は一日150本を作るのが品質を保つ限度だそうで、この羊羹を求めて40年間早朝いや真夜中から毎日行列ができるのだそうです。
作りたても美味しいけれど、1ヶ月以上熟成させたものもまた深い味わいでとにかく美味しいのだそう。
最中は並ばなくても買えるそうでインターネットで通販もしてる。通販もいいけどとにかく小ざささんに行ってみたくなりました。
1坪の店舗のみで販売して、羊羹と最中で年商3億円というからとてつもない経営者ですね。
創業者であるお父上の教えがまたどれをとってもすごい。
とても厳しいけれど、本当に愛情のある人だというのが伝わってきます。
ものを作ること、働いて生きていくことの本質を熟知している方だなぁと、生活する上での教えをもらった気がしました。
夜中から並ぶ常連さん達が次第に仲良くなり、やがて小ざさ会と呼ばれるようになって温泉へ行ったり旅行に行ったりするようになるなんて何だか素敵。
そして、お店側は
「お客様同士がこのような形で仲良くしていただいているというのは、本当にうれしいことです。
とはいえ、私どもが『小ざさ会』のみなさんと直接かかわることはありません。
お客様とは節度をもって接しなければいけない。馴れ馴れしくしてはいけない。だからあんまりお客様に近づきすぎてはいけない、というのが父の教えでした。」
この教えもまた素敵だと思う。
どんなに(お店の面積は)小さな個人店でも社会に対して「お店」という立場でいる場合、
特定の常連さんとだけ馴れ合いになると、空気が澱むということをきちんと分かっているのだなと思った。
目には見えないけれど、他の普通のお客さんからしたら足が遠のくような気持ちの良くない空気が漂ってしまうのでしょう。
この部分がとても響きました。プロフェッショナルだなぁと。
一日150本限定の羊羹、なんと従業員の方も、作っている稲垣さんのご主人でさえも買いたい場合は明け方から店頭に並ぶのだそうです。
どれをとっても清く正しく美しくて、心洗われる。
そういえば、二十歳そこそこの頃大学卒業して一年間だけ洋菓子屋さんで販売をしていたことがあったのでした。
しかも社員として働いていた。(といってもそこは会社じゃなくて普通の個人店で社会保険もなかったんだけど、なぜかオーナーのことを社長と呼んでいたから、私たちは社員だった。)
やっぱり職人さんは厳しくて週に一度の定休日以外は毎日早朝から夜更けまで働いていました。
ものを作り続けていくのって忍耐、それからたゆまぬ努力、向上心のなせる技。すごいことだと思います。
もちろんライブも仕事もそうだし。勇気をもらいました。
稲垣さんはよく自然に触れるようにしているそうです。
羊羹作りは、その日の湿度、温度、気圧、いろんな要素で味が微妙に変わるので自分の感覚を常に研ぎ澄ましていないといけない、
そのためには少しでも自然の中で過ごして、四季折々の移り変わりを感じることがとても大事とのことでした。
とても納得。
1932年生まれの稲垣さん、125歳まで現役でいるとおっしゃっている!
まだ40年もある。どんな羊羹になっていくのだろう。
私も125歳とまではいかなくても、せめて90歳くらいまでは「若い人の役に立ちたい」なんて言わずに、
いつも新しいこと初めて失敗したり成功したり、そしてブラジル行ったりしたいなぁ。