東野圭吾著『夜明けの街で』角川文庫 2010.12.12 第8刷
オススメ度:★★★★☆
2007年7月に角川書店より発行された単行本の文庫化
不倫小説である。アラフォーの妻子ある中年サラリーマンが、「不倫する奴はバカだと思っていた」と常日頃思っていたのだが、そういう本人が「でも、どうしようもない時もある」ということで、不倫にのめり込んでいく話。
自らが「どうしようもない」と語るほど、必然的な「不倫」とも言えないのであるが、もし、不倫の相手が「殺人者かも知れない」場合はどうするか?
この不倫小説の、通常とは大いに異なる点はまさにココにある。筆者東野圭吾氏は単なる不倫小説を、数カ月経てば時効となる殺人犯の可能性がある不倫相手を持ってくることで、スリリングなサスペンス小説のテイストを添えて読者をぐんぐん引っ張っていく。その手法は見事と言える。
「こんなミエミエの不倫をして女房に何故バレないの?」という読者の疑問に対しても最後に見事な“回答”を用意してくれる。
不倫の相手、そして妻という世の“女性の怖さ”を我々男性にたっぷりと味わせてくれるのだが、最後のダメ押しの章は蛇足というものだろう。
現在、この作家の作品は随分ともてはやされているようであるが(図書館あたりに行っても彼の作品の貸出率は断トツに高いようだ)、個人的にはあまり好きな作家とは言えない。前回読んだ作品は「天空の蜂」であったろうか。
本作品は今年大学を卒業する息子から借りて読んだのだが、アイツ、なんでこんな小説を購入したのか?オマエ、何を考えている?(笑)
オススメ度:★★★★☆
2007年7月に角川書店より発行された単行本の文庫化
不倫小説である。アラフォーの妻子ある中年サラリーマンが、「不倫する奴はバカだと思っていた」と常日頃思っていたのだが、そういう本人が「でも、どうしようもない時もある」ということで、不倫にのめり込んでいく話。
自らが「どうしようもない」と語るほど、必然的な「不倫」とも言えないのであるが、もし、不倫の相手が「殺人者かも知れない」場合はどうするか?
この不倫小説の、通常とは大いに異なる点はまさにココにある。筆者東野圭吾氏は単なる不倫小説を、数カ月経てば時効となる殺人犯の可能性がある不倫相手を持ってくることで、スリリングなサスペンス小説のテイストを添えて読者をぐんぐん引っ張っていく。その手法は見事と言える。
「こんなミエミエの不倫をして女房に何故バレないの?」という読者の疑問に対しても最後に見事な“回答”を用意してくれる。
不倫の相手、そして妻という世の“女性の怖さ”を我々男性にたっぷりと味わせてくれるのだが、最後のダメ押しの章は蛇足というものだろう。
現在、この作家の作品は随分ともてはやされているようであるが(図書館あたりに行っても彼の作品の貸出率は断トツに高いようだ)、個人的にはあまり好きな作家とは言えない。前回読んだ作品は「天空の蜂」であったろうか。
本作品は今年大学を卒業する息子から借りて読んだのだが、アイツ、なんでこんな小説を購入したのか?オマエ、何を考えている?(笑)
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