散歩者goo 

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昨日記150207土(ギャラリーノマル 中川佳宣展)

2015年02月08日 13時50分30秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
晴  最高/最低℃ =10.9  0.8
昨日は一昨日に多くのギャラリーをハシゴしたせいか、なんとなくしゃきっとせず、体がだるいという軽い疲労があるのかもしれない。
昼の間に、昨日記を書き、遅い昼食をとり、夕方出かけるまでに、副食9食分の食材を買い揃えた。
夕方からは、案内をもらっている奈良のギャラリーのレセプションパーティーに出席しようと思っていた。
出掛ける前に、FBを見ているとギャラリーノマルで、作家トークがあるという投稿が目についた。
以前からその投稿は知っていたが、それまで気に留めていなかった。

ギャラリーノマルは、まだ一度も行ったことがなかった。
数年前までは、存在も知らなかった。
企画している作家は、名の通った人が多かったので、敷居が高かった。
場所は、家から自転車で、15分から20分ぐらいの場所で、母校でもある元の府立成城工業高等学校の近くでもあり、私にとっては馴染みのある地域だ。
余談だが、30代に技術者として力を発揮した食品機械の会社は放出にあり、この地域のすぐそばである。

こちらは、中川佳宣氏のギャラリートークがあるというので、それも聞いてみたかったし、初めてのギャラリーにも興味もあったので、予定を変更して行くことにした。
凡その場所は分かっていたが、改めて地図で調べた。

一見ギャラリーの存在に気付かない工場風の建物の中にギャラリーがあった。
大きな扉を開いて入ると、そこがギャラリーで多くの人がいた。
ほぼ全員見知らぬ人ばかりである。
その中で作品を見て歩いた。
F1号(ギャラリートークで中川氏の説明で知った。)の小品が同じ高さでL字型に27点配置されていた。
作風もみんな違っているが、周期的に同じ技法の作品が対照的に並んでいた。
向かい側の壁面にはF30号の大きな作品が4点とサイズの小さいのが2点並んでいた。
展覧会のタイトルは、「原器-Origin/Figure」だ。

小品の意味は、すぐに了解した。
中川氏が作品作りをするための、技法の原単位であり言い換えればエレメントを作成して展示していると思った。
しかし向かいにある、大きい作品の意味は了解できなかった。
大きい作品は厨房のステンレス製の大きな長方形のドレンパン(作業用)を二つ向かい合わせに閉じた形をしていて、上下方向に成形に使っ板状の布が見た感じ10cm程度はみ出していた。
F30号の大きな最中のような造形物には、通常の現代美術の平面作品で見られるペインティングが施されていた。

作家トークが始まった時には、多分50-100名の人で一杯になっていた。
中川氏と、和歌山県立近代美術館の奥村泰彦氏との対話形式で話が進められた。
話の中で、小品に関しては、私のほぼ推測と一致していたことが分かった。
大きいものは、小品の技法の作品への展開の原点としての位置付けらしい。
中川氏は、大きい作品はレリーフというよりペインティングであるという。
そのことに、中川氏と奥村氏との議論も集中した。

私は、造形作品はある意味キャンバスでペイントが主であるという原田要氏の作品とのコンセプトの共通性を指摘し、原田氏の作品との考え方の差異を尋ねたが、そうした発想が生まれた経過の説明はあったが、差異に関しての明快な回答は得られなかった。

その後パーティーに移った。
参加者の中で知人は2人だけでたところ、私が開催場所を、木津川の笠置近くと勘違いしていたことが分かった。
開催された場所は、学研都市線の木津駅で奈良市の北に当たるという話なので、次回は一度見に行こうと思った。
それ以外にも数人の人と話ができ、楽しいパーティーであった。
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