線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

名鉄:東西直通60周年記念列車に7000系登板へ

2008年04月30日 23時57分03秒 | 名鉄
6月のダイヤ改正で7000系6両編成は引退が予定されていますが、来る5月16・17日、東西直通60周年記念の系統板を付けて豊橋~名鉄岐阜間を運行することが発表されました。

名古屋鉄道『東西直通60周年記念~7000系パノラマカーに記念系統板を掲出して運行します~』

戦争を跨いだ苦労の末、名岐鉄道の敷設した区間(西部線)と愛知電気鉄道の敷設した区間(東部線)の直通運転が実現してから、今年で60年。それを記念して、現役引退の近づく7000系を使用して記念列車を運行することになったそうです。記念系統板は先頭車をかたどったもので、豊橋行きと岐阜行きとで向きが異なるものとなります。

明るい時間帯に7000系が豊橋まで乗り入れる運用は、既に消滅しています。休日昼間に走る7000系6連運用自体激減している現状ですので、沿線はかなり賑わうことが予想されます。どこで撮ったものでしょうか…

7000系に記念系統板、と聞くと、思い出されるのは2001年の生誕40周年記念系統板です。個人的なことですが、機材に乏しかったために走りシーンがまともに撮れなかったのが、今もって心残りです。


2001年、7000系誕生40周年記念系統板を掲げた7004号車

名鉄:2200系ポケモンラッピング車運行開始

2008年04月27日 11時22分48秒 | 名鉄
3月から行われている「ポケモンキャンペーン」の第3弾として、2200系を使用したラッピング車両「ギラティナ・シェイミ号」が昨日より運行を開始しました。


岐南ー茶所にて

まずは後撃ちから。既に運行を開始している2008F、3701Fの両ラッピング車と同じく、前面部には可愛らしいポケモンが配置されています。勇ましいものは側面に回すのは3編成とも同じです。


笠松ー岐南にて

他の編成と同じく、このラッピング編成も運行は8月31日まで。昨年はイベントで3編成続行が実現しましたが、今年はどうなるのでしょうか。

名鉄、6月29日ダイヤ改正を発表

2008年04月26日 23時38分17秒 | JR(北陸)
昨日、名鉄から6月29日のダイヤ改正実施とその内容について発表されました。

名古屋鉄道『ダイヤ改正について』

西尾線の新駅・南桜井駅開業、「碧海桜井」から「桜井」、「碧海堀内」から「堀内公園」への駅名変更、それに先立つ一部区間の高架化、複線化の実施されることと、それにあわせてダイヤ改正が実施されることが発表されています。概要は以下のとおりです。

・西尾~津島方面間の全車特別車特急の快急化
・西尾線に一部特別車特急・準急の新設
・西尾止まりの快急・準急・普通を吉良吉田まで延長運転
・蒲郡線(吉良吉田~蒲郡)の終日折り返し運行・ワンマン化
・広見線新可児~御嵩間の昼間ワンマン化、終日折り返し運行化

が発表されています。


1600系の特急佐屋行き。金山にて

7000系や8800系の特急運用が最後まで多く残った津島~西尾線全車特別車特急。2005年2月のダイヤ改正で8800系が消滅、大多数の列車が名古屋~西尾間の設定になった後は1000系と1600系によって運行されてきましたが、6月のダイヤ改正でその歴史の終ることになります。1600系は現在この系統のみでの運用であり、離脱後は一部特別車編成への改造工事に入るものと予想されます。


金山駅にて


急行御嵩行き

SFカードの導入がされないため、他の路線とは運行上切り離されることになった新可児ー御嵩間。現在、夕方などに常滑・犬山線から直通急行列車が御嵩まで設定されていますが、見納めになります。


顔戸(ごうど)駅にて

3月、7100形が運用に入った際にこの区間を訪れた際、顔戸駅には乗車位置を示す案内板が設置されていました。ワンマン運転用なのかな、と思っていたら、やはりそうでした。

蒲郡線と広見線末端部、どちらも存続問題のある路線です。他線区からの直通列車が消滅した路線は、名鉄ではその多くがこれまで廃線となっているわけで、やはり不安を覚えます。

美濃太田の留置車両群

2008年04月26日 11時08分20秒 | JR(東海)
美濃太田車両区には、保存を前提に集められたといわれる車両たちが留置されています。その姿は公道からも容易に見ることができます。


全景

美濃太田の留置車は、クモハ103形×1、165系3×1、381系4×1、キハ58・28系1本、キハ82系4×1、キハ30形×1、オハフ46×3、あとJR四国から譲り受けたキハ181系が2両ほどあったはずです。そのうち半分ほどはビニールシートが被せられていて、姿を見ることはできない状態になっていました。


クモハ103-8とクロ381-11

クロ381は本来LED式の愛称表示機を装備していたのですが、それが故障したのか晩年はシール張りで列車名を表示していました。そのままの状態で留置されています。JR東海の「ワイドビュー」路線の始祖ということで、保存対象に選ばれたのでしょうか。


正体不祥…

車両形状からして、キハ30形とキハ82系でしょうか。両者ともまだ車籍は残されているのですが、この先、もう走ることはないのでしょうね。


オハフ46、キハ58、??

キハ58・28は状態が一番良くなく、車号も読み取れませんでした。登場から引退まで、一貫して国鉄急行色を身に纏った幸運な車両なのですが…


キハ82-73

キハ82でその姿を見ることができたのはこの一両のみでした。現役時代を見てみたかったです…


オハフ46-2027

留置車の中では、このオハフ46が一番撮影しやすい位置に停まっていました。今となってはJR東海唯一の客車です。JR化後、活発に動いていた時期もあったそうですが、私がカメラを持ってあちこち行けるようになった頃には動かなくなってしまいました。

10数年前には走っていた車両なんですよね、これみんな。20代前半のものとしてはそれが悔しくて悔しくて…愚痴を言ってもどうしようもないのですけれど。

博物館の完成でも待ちましょう。
『JR東海:名古屋に博物館計画 新幹線など展示』

福井鉄道記事三つ

2008年04月20日 14時59分27秒 | 私鉄(北陸)
しばらく北陸関連は放りっぱなしでしたので、見つけた福鉄に関する新聞記事をここで二つほど。

中日新聞『福武線延伸に複数案 中央大通り経由も』、2008年4月10日

財政的な問題で問題の続いている福鉄福武線ですが、福井駅西口広場への延伸が具体的に検討されているそうです。現在の「ヒゲ線」を延伸する案、更に伸ばして中央大通りや市役所前に路線を通してループ線にする案、ヒゲ線とは関係なく中央大通りだけに路線を通す案などが上がっている、と記事にはあります。ヒゲ線活用には商店街の反対があるとのことで、福井駅近辺の現在の状況が変化するにはまだまだ時間がかかりそうです。

驚いたのはこちら。昨日、市役所前の渡り線で脱線事故が発生してしまったそうです。

福井新聞『福武線脱線 別の電車接近、あわや 付近に異物確認できず』2008年4月20日

中日新聞『福鉄でまた脱線 一部の車輪、分岐点で別レールに(写真付き)』2008年4月20日

二つの新聞を総合すると、武生新方面から市役所前駅に到着、そこから福井駅前への「ヒゲ線」に入るために転線する渡り線で、前部右側の車輪が進行方向とは別のレールに入ったために脱線してしまったそうです。福鉄では昨年10月にも脱線事故が起き、その時は落下物が原因でしたが、今回の原因はまだ分からないとのことです。

キヤ97系200番台を見る

2008年04月20日 13時25分23秒 | JR(東海)
ロングレール運搬用に登場した、JR東海キヤ97系200番台。配置は美濃太田で、その姿を敷地外からも望めるようなので、見に行ってきました。


測定室を載せたキヤ97-202

まだ運用開始までの試験段階のようで、米原方先頭車キヤ97-202には定尺用キヤ97系の登場した時と同じく、測定用と思われるプレハブ小屋を載せていました。


運転台部

編成の全景を見るため、反対側の道路へと移動、そこからはフェンス越しに観察することができました。


独特の面持ち


ここを通ってレールが出るのかと


中間車キサヤ96-5

レール運搬車という性格上車体は無く、レール運搬具や作業用器具、それに排気塔がそのまま突き出ているなど、見るほどに興味深く感じられました。


排気塔


作業用ライトとレール固定具(?)


空車時の方が軽い…?


熱海方より、13両編成

編成は、

←米原  キヤ97-202+キサヤ96-5+キヤ96-6+キヤ96-5+キヤ96-4+キサヤ96-4+キサヤ96-3+キサヤ96-2+キヤ96-3+キヤ96-2+キヤ96-1+キサヤ96-1+キヤ97-201  熱海→

でした。気動車の固定編成としては、言うまでも無く日本最長編成なのに違いありません。走行シーンもいつかは見てみたいものですが、何しろツテも自由時間もありませんから、いつになるのやら。

JR東海「在来線レール運搬車完成について」

車両の構造などは大して書かれていませんが、JR東海からは上の様な発表がなされています。気になる方はどうぞ。

なお、現地は高いフェンスが張られているため、見物・撮影で行かれる際には、金網の隙間から撮影できるコンデジ、もしくは脚立を持っていかれることをお勧めします…

尾西線開業110周年記念イラスト板

2008年04月20日 00時31分45秒 | 名鉄
開業110周年を迎えた名鉄尾西線では、5月6日までの予定で記念イラスト板の列車への取り付けが行われています。


苅安賀にて

小型タイプ




大型タイプ

公式ホームページのニュースリリースには大型タイプの画像のみが載っていましたが、写真の様な小型タイプもありました。どちらも絵柄は同じです。

残念ながら、9時台~17時台の全ての列車でイラスト板を掲出、ではないようです。一巡するまで待ってみたのですが、イラスト板を掲出していたのは2本だけでした。掲出編成のダイヤが公開されているわけでもなく、撮影にはのんびり待つしかなさそうです。

7035F、廃車回送される

2008年04月19日 20時44分24秒 | 名鉄
先週の日曜日、7035Fの廃車回送が行われました。


金山に到着した7035F

白い「回送」板を取り付け、舞木から大江、東名古屋港まで自力走行、というのが最近の7000系廃車回送では恒例になっています。それに加え、今回は7001Fから抜き取られた7757-7758を中間に組み込み、6連で回送されたのが特筆されます。


3番線へと転線し、大江への出発を待つ(画像拡大できます)

金山駅に到着後、7035Fは一旦引き上げ線へと入ってから3番線へと転線、大江へ向けて出発していきました。当日は30人以上のファンが集まりましたが、混乱や罵声は無く、平穏に撮影できました。


大江にて

大江までも行ってみたのですが、夜は撮影が難しい状態でした。この翌日、7035Fは自力で東名古屋港まで移動、名電築港へと引き込まれて解体が始まったそうです。今回の廃車解体で、7700系は初めての廃車に、そして7000系はまた一本が消えてしまいました。

名古屋臨海鉄道東港駅の廃車体

2008年04月13日 09時49分09秒 | JR(東海)
先月末に稲沢から東港まで回送されたというEF64とEF65PFを、名古屋臨海鉄道東港駅まで見に行ってきました。


東港駅にて(画像拡大できます)

わざわざここまで持ってきたのは、恐らくは解体のためなのでしょう。近くには、既に重機が置かれていました。

車両は、一番西側の線路に南からタキ7782+EF64 10+EF64 30+コキ50969+EF65 1004+EF65 1003の順番で繋がれて留置されていました。


EF64 10


EF64 30


EF65 1003+EF65 1004(画像拡大できます)

機関車はどれもナンバープレートの無い状態で、EF64ではホイッスルカバーが外れかかっているなど、痛々しい状態でした。確実に、電気機関車も世代交代が進んでいくのでしょうね。

名鉄7001F、4連化され運用再開

2008年04月07日 00時35分14秒 | 名鉄
3月30日頃から運用を離脱していた7001Fですが、鉄道雑誌の記事で予告(?)されていた4連化が実施され、運用を開始しました。


左・7001F、右・7009F

モノレール線の写真を撮った後とりあえず犬山駅まで来てみると、上の写真のような光景が広がっていました。7000系の並びも少なくなったなと思って撮影後、改めて写真を見直したとき、左の7000系に違和感を覚えました。運転台窓周りが黒ゴムの7000系は、7001、7003、7005だけのはず。しかし停止位置は4連。車両越しに急いで対向ホームの7000系の車番を確認すると、「7001」とあり、ここでようやく、4連化された7001Fということに気がつきました。


犬山18:13発普通東岡崎行き1990列車

大型逆富士で電動幕式種別・行先表示機を備えたP4は、7001F、7003Fが6連化されて以降しばらくありませんでした。7001Fは、以前4連だった時代に7000系の中では比較的早く英字併記の幕へと交換されていたため、久しぶり、といった感じがします。


7002側

どうも、この犬山駅から7001Fは運用に入った模様です。それに関連してなのかこの日は通常P4で運用される1791列車に6連の7009Fが入っていました。1枚目の写真右側はそれで、犬山駅到着後、岐阜行きへと変わって出ていきました。それから10分ほど後、7001Fは東岡崎へと向けて出ていきました。

7037Fの廃車以降、P4は7011Fが特急用サイズの電幕式表示機である他はブック式の「逆富士」ばかりでしたが、これでバリエーションが増えたことになります。一方、抜き取られた7700系中間車を含め、7000系列はこれからどうなるのやら。