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えちぜん鉄道 MC7000形電車〜3セク鉄道では異色のVVVF車

2016-05-25 | 鉄道[北陸]

先月MAKIKYUが福井へ足を運んだ際には、3月末に運行開始した「フェニックス田原町ライン」以外でも、えちぜん鉄道(えち鉄)に何度か乗車機会がありました。

えち鉄は京福からの事業継承後に車両代替を進めており、えち鉄発足当時と比べても三国芦原線・勝山永平寺線の両線で活躍する車両の顔ぶれは随分変化しています。

この車両代替は全て中古車両の導入で行われ、「フェニックス田原町ライン」用に近年導入されたL(ki-bo)を除くと純粋な新造車は皆無と言う、地方ローカル私鉄ではよくある状況となっています。


しかしながら近年導入された
MC7000形は地方私鉄では少数派、まして第3セクター鉄道ともなれば尚更と言うVVVFインバーター制御車となっているのが特徴で、MAKIKYUはこのMC7000形にも初めて乗車機会がありました。

同形の種車は国鉄末期に導入、JR東海に継承されて主に飯田線で使用していた119系のワンマン運転対応車両で、至る所に種車の面影を感じる一方、前面形状などはえち鉄の主力車両となっているMC6000系列(MC6001形・6101)に類似した形状に改められ、パンタグラフもシングルアーム式になるなど、JR時代に比べると近代的な雰囲気を感じる車両になっています。

 
車内に足を踏み入れると、
LED蛍光灯やLCDモニターによる運賃表示器などは現代風ながらも、「国鉄」の雰囲気を感じる内装などは存置されている部分が多いと感じたものでした。


JR時代と大きく異なる点としては、座席モケットや床材の張替とトイレ撤去
(フリースペース化)が際立ちますがMC6000系列に比べると内装は古びた車両と感じたものでした。

列車が動き出すと、電気品関連がVVVFインバーター制御に換装された事もあり、起動音こそ静かで新鋭らしいと感じ、加速性能面でも1M1T編成(2両中1両がモーター無し)ながらも、加速性能面で問題を抱えている1M車のMC6000系列よりも良好と感じたものでした。

ただ台車は旧来のモノを用いている事もあり、居住性の面ではMC6000系列に比べると見劣りが否めず、また主回路更新を行いながらもブレーキ方式は旧来のままという事もあり、制動時の融解音なども最近のVVVF車らしくない雰囲気と感じたものでした。

両開き3扉車で乗降性に優れ、2両編成ながらも1M1TVVVF車故に運行コストも割安で輸送力も大きいなど、使い勝手の面では非常に有用な車両と思われ、国鉄型ならではの雰囲気を感じるVVVF車という、趣味的にもかなり面白い車両と感じたものでした。

ただ内装や居住性の面ではMC6000系列に比べるとやや難ありとも感じ、現在のえち鉄で主力となっている2形式は、どちらも一長一短という印象ですが、他にえち鉄では京福から継承したMC5001形も1両だけながらも活躍、この車両にはまだ乗車した事がありませんので、機会があれば今度はこちらも…と感じたものでした。

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韓国内を走る中国製マイクロバス

2016-05-21 | バス[大韓民国]

3月に「MAKIKYUのページ」では、京都急行バス(プリンセスライン)で活躍する中国製電気バスに関する記事を公開しましたが、近年では日本国内だけでなく隣国・大韓民国(韓国)でも中国製バスが数を増やしています。


韓国で多数活躍しているのは大型電気バスではなく申龍(Ssangyong)製のマイクロバスで、MAKIKYUも昨年ソウル市内でマウルバスに乗車した際、この車両に乗車する機会がありました。

 
現代などの韓国メーカーが製造した車両とは、デザインなどは大きく異なるものの、ソウルの支線バスではお馴染みの黄緑1色の装いや、ビニール張りとなった座席モケットなどはソウルの支線バスでは典型的な仕様で、存在自体が非常に際立つ京都急行バスの電気バスなどに比べると、地味な存在と感じたものでした。

ちなみにMAKIKYUが乗車した路線は、ソウルメトロ3号線の弘済(Hongje)駅周辺を運行する「西大門08」番で、指導運転士が助士席で運転指導を行いながら、見習運転士が乗務するバスだった事も影響しているかもしれませんが、発進時の衝撃などが気になったものでした。

この申龍製マイクロバスは、ソウル市内のマウルバス以外でも韓国内の幾つかの路線で市内バスとして運行、また貸切車両として導入された事例も存在しています。

MAKIKYUが2014年に済州島へ足を運んだ際には、島内の有名な観光地の一つ・城山日出峯(Seongsan-Ilchulbong)の入場ゲート近くにある駐車場で、貸切車両として活躍する申龍製バスの姿を目撃しています。


用途が異なる事もありドア形状などが異なっている他、左右のミラーも中国のバスでよく見かける特徴的な形状となっており、マウルバス仕様の車両に比べると、中国のバスにより近い雰囲気と感じたもので、ハングル表記がなければ中国のバスと錯覚する程でした。

韓国は日本と異なり、中国大陸本土と同様の右側通行ですので、日本に比べて中国製バスの導入がより容易な環境とも言えますが、今後韓国や日本国内で中国製バスの導入事例が増えていくのか否かも気になる所です。

中国でも最近は大陸本土で製造した右ハンドル(左側通行車)が澳門で多数活躍、この車両を日本向けに仕様変更して導入する事業者が続出しても不思議ではない気もしますので…

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福井鉄道・F10形「RETRAM」〜多重移籍の外国型車両

2016-05-14 | 鉄道[北陸]

先月MAKIKYUが福井鉄道(福鉄)に乗車した際には、土休日発売のフリー乗車券を利用した事もあり、福鉄で活躍する様々な車両に乗車する機会がありましたが、その際には「RETRAM」にも初めて乗車したものでした。


RETRAMは元々ドイツ・シュツットガルトの市内電車で活躍していた車両を土佐電気鉄道(高知県・現とさでん交通)が購入、735形として主に観光客向けの電車として走らせていたものの、近年は稼働率が低下し休車状態になっていた車両です。


何年も土電の桟橋車庫で放置状態になっていた車両を購入、形式をF10形に改めると共に福鉄向け改造を施した多重移籍車両で、以前土電の車庫で放置状態になっていた車両を見た際には、再起自体がまずないと感じる程でしたので、国内で再移籍して活躍と言う話を最初聞いた時には、随分驚いたものでした。

ヨーロッパ風の路面電車も、近年各地で登場が相次ぐ新型低床車に限れば、日本でもありふれた存在になりつつありますが、旧型車両に限ると日本国内では幾つかの動態保存車が存在するだけですので、希少な存在と言えます。

RETRAMは2014年に福鉄での稼働を開始していますが、冬季は積雪状態となる事も多い土地柄故に冬期運休、これに加えて非冷房車という事もあって夏季も運休となる上に、運行開始当初は車両不具合での運休も頻発したため、乗車機会がなかなかない車両という状態でした。

とは言えここ最近は車両の状態も比較的安定している様で、丁度運転日に福井へ足を運ぶ機会と重なった事もあり、ようやく乗車できた次第です。


内外共に日本の路面電車とは大きく異なる雰囲気、運転台のマスコン形状なども見慣れない独特なモノとなっています。


車内はドイツの路線図や広告類が存置され、上部が僅かに開く客窓の開閉方法も、国内の鉄道車両では殆ど類がない方法になっているなど、見所満載の電車と感じたものでした。

ただRETRAMと言う名前通りレトロな外観ながら、下回りは旧来の釣掛式ではなく、また近年大半の車両で用いられているVVVFインバーター制御への改造も行われていませんので、走行音に関しては意外と平凡な車両と言う印象を受けたものでした。


専ら観光向けで車掌乗務での運行となる事もあり、福鉄名物のステップは手動式のモノとなっており、極力種車の雰囲気を壊さない様に配慮した事が伺える一方、各駅での乗降時には車掌がステップ引出し・格納を行っていました。

行先表示幕も手回し式、おまけに40/h程度になるとそれ以上はなかなか加速しないという車両性能上の問題もありますので、ダイヤに余裕がある土休日の限定ダイヤ運転以外での運用は困難、車両稼働数が最大となる平日朝ラッシュ時には、予備車として稼働させるのも厳しい印象を受けたものでした。

福井県の補助を受けて導入した車両ながらも、経営環境的にも決して芳しいとは言い難い中で専ら観光向けとしてしか使えず、機構的にも外来車両故に特殊な古参車両を維持する事は容易ではないのでは…と感じたものでした。

しかしながらRETRAMは日本国内では極めて希少な存在の車両だけに、運行には様々な制約が生じますが、今後の活躍にも期待したいと感じたもので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方もRETRAM運行日に福井へ足を運ぶ機会がありましたら、是非一度RETRAMに乗車してみては如何でしょうか?

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大変貌を遂げた福井鉄道と新系統「フェニックス田原町ライン」〜短距離ながら路線延伸も…

2016-05-10 | 鉄道[北陸]

先日「MAKIKYUのページ」では、えちぜん鉄道(えち鉄)が「フェニックス田原町ライン」運行開始に合わせて導入した新型低床車「ki-bo」を取り上げましたが、相互直通運転先となる福井鉄道(福鉄)でも既存の新型低床車「FUKURAM」を増備しており、「FUKURAM」は現在3編成が活躍しています。


第1編成は以前富山県内〜関西方面を移動する途中に一度乗車し、「MAKIKYUのページ」で取り上げた事もあります(該当記事をご覧になりたい方はこちらをクリックして下さい)が、以後登場した編成は編成毎に装いを変えており、第2編成は青・第3編成は黄緑色を基調とした装いになっています。

先月福鉄に乗車した際には、土休日発売のフリー乗車券を利用して幾つもの電車に乗車した事もあり、FUKURAMは3編成全てに乗車機会がありましたが、車内に関しては各編成共に大差ない雰囲気でした。
(一応マイナーチェンジされた部分も存在していますが…)

この点では「ki-bo」に比べると新鮮味は…という気もしましたが、3車体連接で各編成共にボックス席主体という座席配置は、福井〜鯖江・武生間を乗り通す需要も見込み、競合路線を意識している面もあるのでは…と感じます。
(競合路線も少し前まで活躍していた車両は古参車ばかりでしたが、近年は普通列車でも関西の新快速と同レベルと感じる車両ばかりですので、利便性はともかく設備面ではかなり上等と感じています)


フェニックス田原町ライン運行開始に伴い、えち鉄〜福鉄境界駅となる田原町駅も大改良、両線を結ぶ線路が敷設されただけでなく、有人駅に昇格(近年は無人駅でした)するなど、随分変わったな…と感じたものでした。

また福鉄は近年低床車による運行が主体となり、併用軌道区間以外の各駅もホームを低床化、ラッシュ時を中心に活躍する高床車でも福鉄名物ともいえる可動式ステップを稼働させて対応しています。


しかしながらえち鉄の既存列車は低床ホーム対応ではない事もあり、鷲塚針原までのえち鉄(三国芦原線)各駅では、既存ホームとは別に低床ホームを設ける事で対応しているのも大きな特徴です。


この区間では既存ホームの先(もしくは手前)に低床ホームを設けている駅だけでなく、既存ホームと逆側に低床ホームを設ける駅(新田塚)、低床車専用番線を設けている駅(鷲塚針原)などが混在しています。

それどころか中角駅に至っては低床車ホームを設けず、フェニックス田原町ラインは全列車通過扱いで対応するなど、新路線ではなく既存路線の改良故に苦心した形跡が至る所にあると感じたものでした。


また「フェニックス田原町ライン」の運行経路からは外れており、えちぜん鉄道が導入した「ki-bo」入線も基本的にはないものの、FUKURAMが運行される事もしばしばの福鉄福井駅前電停も、今年春のダイヤ改正に合わせて短距離ながら延伸されて様相が大きく変わっています。

近年北陸では富山と高岡の市内電車が相次いで僅かながら路線延伸、基幹駅の最寄電停を鉄道駅の入口近くに移設しており、福井もこれに続いたな…と感じたものです。

今までの仮設電停と言っても過言ではない状況だった福井駅前電停の惨状に比べると大きな進化ですが、JR駅舎内までは線路が伸びておらず、この点では富山や高岡などに比べると今一歩と言う印象も受けたものでした。

ただ駅舎内まで軌道を延伸する事で、福鉄延伸と共に新たに整備され、多数のバスが行き交うバスターミナルの出入口を横切る事も考えると、現状がベストなのかもしれませんが…

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えちぜん鉄道L形「ki-bo」〜フェニックス田原町ライン運行開始に合わせて導入された新型低床車

2016-05-04 | 鉄道[北陸]

今年春は北海道新幹線開業をはじめ、首都圏各線のダイヤ改正なども大きな話題として注目を集めていますが、同時期に福井でも福井鉄道〜えちぜん鉄道(三国芦原線)の接続駅となっている田原町駅を大改良して相互直通運転を開始しています。

この新系統は「フェニックス田原町ライン」という愛称で案内され、鷲塚針原〜田原町〜越前武生間を運行、福井鉄道(福鉄)線内は主に急行運転となっており、また一部はえち鉄で鷲塚針原まで運行せず福大前西福井発着(この列車は普通)となっています。

MAKIKYUが先月滋賀県内へ足を運んだ際には、福井県は滋賀県の隣県という事もあり、もう少し足を延ばして福井市周辺にも足を運んだものでしたが、その際には運行開始して間もない「フェニックス田原町ライン」にも乗車したものでした。

このフェニックス田原町ラインは相互直通運転と言う事もあり、車両はえちぜん鉄道(えち鉄)と福井鉄道(福鉄)双方の車両が用いられていますが、えち鉄では既存車両ではなく新型低床車を新造し「フェニックス田原町ライン」専属で充当しています。


新型低床車はえち鉄発足後初の純新造車、L形という形式も制定されていますが、「ki-bo(キーボ)」という愛称が付けられ、一般的には形式名よりも愛称名で呼ばれる事の方が圧倒的に多い状況かと思います。

車両の仕様自体は「フェニックス田原町ライン」の主力的存在で、近年福鉄が導入を進めている新型低床車F1000形「FUKURAM」と類似している部分も多いと感じ、ボックス席主体の座席配置なども「FUKURAM」と共通しています。


ただ前面形状や車体塗装、内装配色などは「FUKURAM」とは大きく異なる雰囲気となっており、編成が3車体連接の「FUKURAM」とは異なる短い2車体連接となっているのも大きな特徴です。


「フェニックス田原町ライン」の主力2車種の名称を繋げると「Ki-bo、FUKURAM」となり、現にえち鉄の車内中吊りでも「キーボが走る。希望、ふくらむ。」と宣伝している位です。

「黄色い坊や」という印象と「希望」という言葉、更に福鉄「FUKURAM」の存在を考慮し、2社合わせて希望を膨らませる事を謳うために「ki-bo」という愛称にしたのであれば、えち鉄もよく考えたなと感心します。

また「フェニックス田原町ライン」は途中、えち鉄と福鉄の境界駅になっている田原町駅で乗務員交代を行っており、車両の所属に関わらず各社線内を乗務する形態になっています。


有人駅以外では車内で運賃収受を行う整理券方式(運賃後払い)のワンマン運転を実施、最近流行のLCDモニターによる運賃表示器はえち鉄既存車とは異なり、「FUKURAM」と同様のものを用いています。


「ki-bo」乗車時に発券された整理券も、福鉄線内での乗車でも乗車駅名と共に「えちぜん鉄道」という車両所属会社名がしっかりと印刷されており、これは少々紛らわしいと感じたものでした。

「フェニックス田原町ライン」は運行時間帯も限られ、昼間は毎時1本程度で様子見レベル、今後ダイヤ改正と共に相互直通運転拡充が期待される状況ながらも、「ki-bo」は「FUKURAM」に比べて収容力が圧倒的に劣るのは大きな難点と感じたものです。

現状では特に混雑が見込まれる朝ラッシュ時間帯運行の福大前西福井駅発着列車への「ki-bo」充当を避け、朝ラッシュ時間帯を終えてからの特定ダイヤ充当などで対処している状況ですが、今後中間車増結で「FUKURAM」と同様の3両編成化などの動きが生じるのか否かも気になる所で、新系統「フェニックス田原町ライン」の利用定着にも期待したいと感じたものでした。

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湖国バス「彦根ご城下巡回バス」〜土休日などに運行するレトロバス

2016-04-30 | バス[近畿]

先日「MAKIKYUのページ」では、近江鉄道で運行を開始した2両連接バス「JOINT LINER」に関して取り上げましたが、近江鉄道グループでは最新鋭の超低床輸入連接バスとは対極とも言えるバスも活躍しています。

この対極とも言える存在が、子会社の湖国(Kokoku)バスが運行している「彦根ご城下巡回バス」で、この路線は土休日などの昼間に彦根駅を起終点に、彦根城周辺など市内中心部を巡回運行する路線となっています。

この路線では専属車両を充当、ゆるキャラの一つで彦根の地名度向上にも貢献している「ひこにゃん」をデザインしており、このデザインは如何にも今風と言った趣ですが、車両面ではボンネットバスを充当しており、この車両選定は観光向けに特化した路線ならではとも言えます。


各地で観光巡回バスとして活躍するボンネットバスの中には、一般的なマイクロバスにダミーのボンネットを設けた「偽ボンネットバス」も数多く存在していますが、「彦根ご城下巡回バス」で用いられている車両は「偽」ではなく昭和40年代に製造された正真正銘の「ボンネットバス」です。


国内各地で希少な存在としても注目される正真正銘の「ボンネットバス」は、他メーカーに比べ、いすゞが長く製造していた事もあり、いすゞ製の車両が大半を占めており、「彦根ご城下巡回バス」で活躍するボンネットバスも、国内で現在活躍するボンネットバスでは多数派を占めるいすゞBXD30です。


正真正銘の「ボンネットバス」という事もあり、ひこにゃんをデザインした今風の装いを除けば見るからに古風な雰囲気が漂い、車内に足を踏み入れると、床も昔ながらの板張りとなっています。
(彦根市内を走る湖国バスでは一般路線用の中型車でも床が板張りの車両を稼働している姿を目撃していますので、日頃湖国バスを利用している地元の方から見れば、タダの古いバスにしか映らないかもしれませんが…)

また正真正銘の「ボンネットバス」という事もあり、走行中のエンジン音なども近年国内路線車としては絶滅した、BUやCJM系のいすゞ製モノコック車に近い雰囲気を感じる、如何にも古いバスといった独特なサウンドが堪能でき、見るだけでなく乗って楽しめる車両とも感じたものでした。

また「彦根ご城下巡回バス」は近江鉄道グループの一般路線バス回数券(金券式)などは通用対象外となっているのは少々残念と感じましたが、1乗車210円(彦根駅周辺の短距離利用以外)・2回以上の乗車で元が取れる1日乗車券(彦根城などの入場割引特典あり)が300円で発売されています。

そのため彦根へ足を運べば、希少なボンネットバスにも比較的容易に乗車できるのは非常に有り難く、「JOINT LINER」との乗り比べも面白いのでは…と感じたものでした。
(同じ滋賀県内の近江鉄道グループでも運行エリアは少々離れており、運行日なども異なりますので、両者が並んで活躍する姿を見る機会がまずないのは少々残念な気もしますが…)

しかしながら正真正銘の「ボンネットバス」という事もあり、当然ながら非冷房車ですので、夏の盛りには代車運行となる旨が告知されている上に、「彦根ご城下巡回バス」は観光向けに特化した路線という事もあり、運転日が限られているのも要注意と感じたものでした。

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近江鉄道「JOINT LINER」〜関西では2例目の2両連接バス

2016-04-28 | バス[近畿]

日本国内でも近年、2両連接バスを導入する事業者が相次いでいるものの、まだまだ少数派で物珍しい存在と言う事もあり、活躍自体が注目される状況となっています。

首都圏と並び公共交通が発達している地域として有名な関西でも、一般路線用に導入・運行を行っている事業者はまだ2つだけという状況で、運行路線も限定されていますので、関西在住の方でも「まだ乗った事がない」という方も決して少なくないと思います。

この2事業者の一つは兵庫県の神姫バス、同社では「オレンジアロー 連 SANDA」という名称で2台が活躍しており、この車両は最近になって土休日のアウトレット輸送にも充当される様になっています。

平日は週5日仕事や学校などで忙しく、土休日しか空いた時間が確保できないという方には、以前は非常に乗り難い存在だった同車も、最近は乗車難易度がやや下がった感があります。

同車に関してはMAKIKYUも以前に1度乗車、「MAKIKYUのページ」でも関連記事を公開(興味のある方はこちらをクリックして下さい)していますが、今月に入ってから関西では神姫バスに加え、近江鉄道でも関西では2例目となる2両連接バスの運行を開始しており、MAKIKYUは早速乗車する機会がありました。


近江鉄道では南草津駅〜立命館大学(びわこ草津キャンパス:通称BKC)間を結ぶ路線の一部便に充当、連接車両は「JOINT LINER」と称しており、同車は2台導入されています。


「JOINT LINER」は神姫バスをはじめ、新潟交通以外の輸入連接バス運行事業者(岐阜乗合・神奈中・京成バス)でも用いられているベンツ製の「CITARO」と呼ばれる車種で、国内の連接バスでは最もポピュラーな車種と言っても過言ではない存在です。

一般車両とは大きく異なる単色塗装となっている点も、既に輸入連接バスを運行している他事業者と同様ですが、薄い黄色の塗装はインパクトの強い塗装を用いている輸入連接バス運行他事業者各社に比べると、やや控えめと言う印象を受けたものでした。

車内に足を踏み入れると、こちらも外観と同様に他事業者のCITAROとは色違いの同型車という印象で、国産バスとは異なる輸入車ならではの硬めと感じる座席なども、「オレンジアロー 連 SANDA」などと同様と感じたものです。


座席モケットは紺色となっており、これも鮮やかな印象を受けた「オレンジアロー 連 SANDA」などに比べると控えめの印象を受けたものです。


ただ車両前方には今流行の♡形吊り輪を用いたつり革も見受けられ、これは2両連接バスの中では全体的に控えめな印象の強い「JOINT LINER」において、一つのアクセントになっているのでは…と感じたものでした。

この「JOINT LINER」は特定時間帯に旅客が集中する学生輸送に特化して導入した車両と言う事もあり、南草津駅〜BKC間を結ぶ各系統の中でも、専ら両区間を直行運行する便に用いられていますが、片道だけ実車運行を行い、残る片道は回送運行となる事も多くなっていますので、試乗で南草津駅やBKCに出向かれる方は要注意です。
(MAKIKYUが南草津へ足を運んだ際には、南草津駅発は16時前の便が最終でしたが、BKC発の便は18時過ぎまで存在する状況でした))

また日本国内では既にCITAROの2両連接バスを走らせている各事業者や、CITAROとは別タイプの2両連接車を運行している新潟交通以外でも、既に連接バスの試運転を行っている事業者が存在する状況です。

有資格の乗務員不足などが問題化している現状では、道路条件などの環境が整うのであれば、今後も既に運行実績のある各事業者をはじめ、それ以外の都市圏事業者でも新たに2両連接バスの運行を行う事例が増加する可能性は濃厚かと思いますが、近江鉄道でも当面2台のみの活躍で推移するのか、更に車両数を増やす事になるのかも気になる所です。

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全羅南道・栗村で列車脱線発生〜足を運んだ事もある所だけに…

2016-04-22 | ニュース記事講評

今日ネット上のニュース記事を見ていたら、「韓国で急行列車が脱線 機関士1人死亡、8人重軽傷」という記事が目に入ったものでした。

(以下青字部分はニュース記事抜粋)

韓国南部・全羅南道麗水(チョンラナムドヨス)市の栗村(ユルチョン)駅近くで22日午前3時40分ごろ、急行列車「ムグンファ号」が走行中に脱線した。乗員・乗客27人のうち、機関士1人が死亡し、8人が重軽傷を負った。関係当局が原因を調べている。

 韓国鉄道公社によると、ソウルの龍山(ヨンサン)駅発、麗水エキスポ駅行きの9両編成で、事故で5両が脱線し、一部は横転した。日本人の被害は確認されていないという。

(記事抜粋は以上)


MAKIKYUは韓国への訪問回数も2桁に達しており、異国ながら全羅線の事故発生個所もムグンファ号(写真)で複数回通過した事があります。

 
また栗村(Yulcheon)は順天(Suncheon)市と麗水(Yeosu)市の境界に近い所で、両市中心部を市内バス乗継で移動する際の乗換地点にもなる街です。
(栗村自体は麗水市に属し、栗村まで順天市の市内バスが乗入れています)


栗村は有名な観光地などではなく、韓国の典型的な田舎町と言った雰囲気の街ですので、余り外国人が足を運ぶ所ではないと思いますが、MAKIKYUは以前市内バス乗継で順天→栗村→麗水と移動した事もあります。


その際に栗村到着時が丁度昼時、また麗水市内中心部へ向かう市内バスの待ち時間が30分強あった事から、バス停近くの食堂でカルククスを食べた事も覚えていますが、栗村という街の名前がこんな形で出てくるのは残念と感じます。

また今回の事故では乗客に多数の負傷者が発生している他、乗員の殉職者も発生しており、負傷者の早期回復と事故原因の究明、並びに同種事故の再発防止策を講じ、同様の報を再び聞かずに済む事を願いたいものです。

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京都丹後鉄道・一般車両の改装車両〜こちらもKTR時代とは変化が…

2016-04-19 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

今月「MAKIKYUのページ」では、京都丹後鉄道(丹鉄)で近年運行開始した観光列車「丹後あかまつ号」と大改装を施した特急車両「丹後の海」に関して取り上げましたが、丹鉄では特別料金を要する観光列車や特急列車だけでなく、普通運賃のみで乗車可能な普通列車用車両でも改装が進行し、以前とは趣が異なる状況になりつつあります。

先日取り上げた「丹後あかまつ号」は、追加料金を要する観光客向け特別車両に加え、豊岡方に1両一般車両(特別料金不要)を連結した2両編成で運行している事を以前の記事でも記していますが、この観光列車の一般車両は「コミューター車両」と称する改装車両を充当しており、外観もクリーム色を基調とした装いに改められています。


この「コミューター車両」は一般車両の主力となっているKTR700・800形を改装したもので、「丹後あかまつ号」や「丹後の海」などと同様に、JR九州や両備グループなどの車両デザインを手掛けている某有名デザイナーが関与しています。

「丹後あかまつ号」一般車両としての運用だけでなく、未改装の同型車と同様に丹鉄線内の普通列車としても活躍、未改装車は順次改装見込みですので、今後数を増やし丹鉄の新たな主力となる日もそう遠くないのでは…という状況です。


用途が通勤通学などの生活交通向け主体という事もあり、木材をふんだんに用いた家具の様な座席などは見受けられず、座席は既存の転換式クロスシート(普通列車用にしては豪華な部類と感じます)をそのまま活用しながらも、座席モケットは某有名デザイナーが近年好んで用いている市松模様、床はフローリングに改められ、天井などは白を基調としたシンプルな雰囲気になるなど、某有名デザイナーが関与した車両らしい仕上がりとなっています。


また「コミューター車両」以外に、「丹後あかまつ号」の兄弟分とも言える「丹後あおまつ号」に改装された車両も1両存在、こちらは姿を見ただけで乗車機会はなかったのですが、特別料金不要列車としての運行ながらも座席は総取換え、内装は某デザイナーの個性が非常に強く表れたものになっています。

物理的には他の一般車両との混用も可能なものの、特定ダイヤ限定運行で一部運用は公表されるなど、「準観光列車」と言っても過言ではない存在になっています。

雰囲気的には「あかまつ」に近いものの、座席数が多い上に、向きが固定され進行方向と逆向きになってしまう座席が幾つも存在してしまうなど、居住性の面では「コミューター車両」に比べても難ありと感じてしまう雰囲気、好き嫌いが大きく分かれそうな存在と感じたものでしたが、観光向けに目を惹く存在としてはこれも悪くないのでは…と感じたものでした。

丹鉄は経営移譲に前後して様々な動きが見受けられ、何年も前のKTR(北近畿タンゴ鉄道)時代に利用した時とは随分雰囲気が変わったと感じますが、全国的にも注目され採用事例が増加している某デザイナーの関与が、ウィラーグループ内でも鉄道だけに留まらず、他交通機関にも波及する事になるのか否かも気になる所です。

JR九州と並び、某有名デザイナーが関与した車両が数多く存在する両備グループも、超低床電車「MOMO」のデザインに某有名デザイナーが関与した事がキッカケで他の電車やバス、船舶にも特徴的なデザインが波及し、現在に至っていますので…

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熊本県内を中心に頻発している地震に関して

2016-04-16 | Weblog

去る14日夜に熊本県内で大規模な地震が発生、熊本市東郊に位置する益城(Mashiki)町を中心に大規模な被害が生じた事は、ニュースなどでも盛んに報じられていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方もご存知かと思います。

また14日の地震に加え、今日未明にも熊本県を中心に大規模な地震が発生、地震規模などを考慮すると14日の地震が「前震」だったとする見解も発表され、これはやはり本震の2日前にも大規模な地震が発生、本震では未曽有の被害が生じた東日本大震災を連想する状況です。

これ以外にも熊本県内を中心に、九州内で比較的規模の大きい余震発生も相次いでおり、まだ今日の地震に関しては被害の詳細も掴めていない状況ですが、14日の前震を上回る被害が生じている事はほぼ確実かと思います。

今回の各地震では家屋倒壊や各種インフラ寸断をはじめ、多数の負傷者も発生、また不幸にも亡くなられた方も居られるなど、人的被害も相当と感じています。

この場からも負傷された方の早期回復、並びに亡くなられた方の冥福を祈ると共に、熊本県内をはじめとする被災地域において、地震発生前に近い平静な状況に戻る事を願いたいと思います。


(写真は「MAKIKYUのページ」で過去に取り上げた熊本県内関連記事で用いた画像の再掲です)

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静岡鉄道 A3000形電車「shizuoka rainbow train」〜静鉄では久々の新形式車両

2016-04-13 | 鉄道[東海]

今春の「青春18きっぷ」(JR普通列車乗り放題の格安企画乗車券)有効期間は10日で終了となりましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、今春にこの乗車券を利用して遠方への旅行などに出向かれた方も少なくないと思います。

MAKIKYU
も今春に青春18きっぷを利用して西日本方面へ向かう機会がありましたが、その際には道中の静岡市内で途中下車、別途運賃を支払い静岡鉄道(静鉄)の電車にも乗車し、同線で活躍を始めたばかりの新型車両にも乗車する事が出来ました。

この新型車両は「A3000形」と称し、初期車登場から40年以上が経過した既存の1000形車両代替用に今後も導入予定となっていますが、既存1000形全編成(12編成)代替の内7編成は「shizuoka rainbow train」と称し、編成毎に異なる鮮やかな装いで登場する事も発表されています。


活躍を始めたばかりの同形第
1編成も「shizuoka rainbow train」の一員でブルーを基調とした装いを纏っており、特徴的な前面形状と共に没個性的な印象になりがちな「sustina」と呼ばれる総合車両製作所(J-TREC)のメーカー標準仕様車でも、外観は特徴的な印象を受ける車両に仕上がっているのでは…と感じたものでした。


静鉄では久々に登場した最新型車両と言う事もあり、行先表示も静鉄では初登場となったフルカラー
LEDを採用、日本語とEnglishが交互表示となるタイプですが、一部時間帯で急行列車を運行する関係で、運行列車の大半が普通ながらも、色分けされた種別表示も行われているのが特徴です。
(
優等列車の運行本数などを考慮すると、普通運行時には種別無表示でも差支えない気もしますが…)


車内に足を踏み入れると、メーカー標準仕様をほぼ踏襲した車両と言う雰囲気が漂い、ステンレス剥き出しの客ドア内側や
FRP成形の天井板などは、近年首都圏私鉄などでよく見かける光景と大差ない印象を受けます。

大型袖仕切りやバケットタイプのロングシートなども、近年の標準仕様と言う印象が強いものですが、ドア付近以外のつり革(長さが長いモノ)の吊り輪形状は他社ではまず見かけない独特な形状となっているのが大きな特徴と感じたものでした。


ただ専ら
2両という短編成で地上区間のみを走行する事もあるのか、近年の新型車両では珍しく車両間の仕切り扉が見受けられず、貫通路も広幅となっているのが特徴的で、この点は昭和時代の私鉄車両を思わせる雰囲気があると感じたものでした。


運転台は既存の
1000形と同様にT字型のワンハンドルタイプを採用、それどころかドアチャイムまで東急線でお馴染みのタイプ(東急関連以外ではまず聞かない)を採用している辺りは、東急の影響が強い路線ならではとも感じたものでした。


ただドア上に設置された
LCDモニターによる案内表示は、近年阪急電車や阪神電車の最新型車で見受けられるモノと同種と見受けられ、中国語や한국어も表示される横長タイプを採用しているのが特徴的と感じたものでした。

電車発車前のブザーや既存1000形とは異なる英語放送入り自動放送なども関西私鉄に近い雰囲気と感じ、車両面では関東私鉄に近い雰囲気が漂い、地理的にも首都圏からさほど遠くない地域を走る鉄道ながらも、静鉄グループがスルッとKANSAI加盟社局の一つという事も影響しているのか…と感じたものでした。

またスルッとKANSAI加盟社局の中では、南海電気鉄道も近年まで東急車輌製の車両を好んで導入、同社が東急資本から離れてJ-TRECに転換した後にもJ-TREC製車両を導入した事例がありますが、最新型車両では近畿車両製に移行した事もあり、A3000形はスルッとKANSAI加盟社局では初の「sustina」シリーズ登場という事にもなり、この点でも注目の存在と感じたものでした。

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京都丹後鉄道・KTR8000形「丹後の海」〜リニューアルで様相が大きく変わった特急車両

2016-04-08 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

先日「MAKIKYUのページ」では京都丹後鉄道(丹鉄)の観光列車「丹後あかまつ号」に関して取り上げましたが、先月運行移譲後初めて乗車した丹鉄では、一般車両改造の観光列車だけでなく、特急車両の改装車両も昨年末に運行開始しています。

この車両は「タンゴディスカバリー」の愛称でも知られる2両編成の気動車・KTR8000形を改装、改装を施した車両は「丹後の海」と称しており、「丹後あかまつ号」などと同様に、JR九州や両備グループなどのデザインで定評ある某有名デザイナーが関与したモノになっています。

 
改装前の「タンゴディスカバリー」(写真)は、車両内外の雰囲気はJR西日本をはじめとする関西特急車両の典型、内装も万人受けする落ち付いた雰囲気の車両と言う印象でした。


しかし強烈な個性を放つ車両を、次々と国内各地に登場させている某有名デザイナーが関与した事で印象は大きく様変わりし、車体随所に英文字やロゴなどを配した藍色メタリックの装いを見ただけでも、随分な変貌を遂げた事を実感したものでした。


車内に足を踏み入れると、外観以上に大変貌を遂げており、木をふんだんに用いた内装や様々な柄の派手なモケットが混在する座席、展望スペースと客室との間に設けられた暖簾などは、某有名デザイナーがデザインに関与した車両らしいと感じ、近畿地方ではなくJR九州の特急車両に乗車しているのでは…と錯覚しそうになる位でした。

ちなみに近年某有名デザイナーがデザインに関与したリニューアル車両では、客室内を大改装しても天井は白基調のシンプルな造作としている車両が多く、丹鉄の「丹後あかまつ号」などもこの典型事例の一つと言えます。


「丹後の海」では天井部分客室デッキ付近の側壁なども木材でコーディネート、天井から座席下を照らず照明器具も多数追設するなどの改造が施されており、この改造は某有名デザイナーが改装に関与した数々の車両の中でも、「丹後の海」における大きな特徴の一つと感じたものでした。


また某有名デザイナーは、新造車両においては客窓を各席毎に独立したモノにして、着席位置による展望性の優劣が少なくなる様に意図した車両を多数登場させており、改装車両でも旧高千穂鉄道の観光トロッコ列車を改造したJR九州キハ125系400番台「海幸山幸」などで、展望性を考慮した大窓に敢えてピラーを設けた前例がありますが、「丹後の海」でも元々座席2列分の大きさがある客窓の中央にピラーを設ける改造を施しているのも大きな特徴となっています。

この改造のお蔭で、各席毎にブラインドを任意の位置に調節できる利点はあるものの、展望性と言う観点ではマイナス要因にもなりますので、これは賛否両論が分かれる所で、個人的には大窓を持つ車両に関しては、わざわざピラーを設けずに大窓を活用しても…と感じたものでした。

様々な面で大改装された「丹後の海」は、以前の「タンゴディスカバリー」とは随分雰囲気が変化し、好き嫌いがハッキリと分かれる非常に強烈な個性を放つ車両に様変わり、関西私鉄の優等車両では南海の空港特急「ラピート」に用いられる50000系電車に匹敵するレベルとも感じたものでした。

個人的には従来の「タンゴディスカバリー」とは大きく異なる雰囲気も、総体的に見れば悪くないのでは…と感じていますが、観光向けの列車としての一般向けPRには絶大な威力を発揮しそうな反面、新幹線接続をはじめ、京都市内と府内北部を結ぶビジネス列車的な要素も強い列車にも充当される車両ですので、落ち着いた雰囲気の車両でゆっくりと過ごしたい向きにもどれだけ応えられるのか…とも感じたものでした。

京都〜山陰本線経由〜府内北部(福知山・舞鶴・宮津など)への特急としては、丹鉄車両だけでなくJR電車によって運行される列車が多数存在、ビジネス向けとしてはこちらの方が適した印象もありますが、乗客側もニーズに応じて両者を使い分ける動きが出て来るのか…とも感じたものでした。

JR電車も近年旧式の国鉄型車両を全面淘汰した事で、特急料金を徴収するのに相応しい設備や居住性を備えた車両ばかりになっていますので、観光旅行で天橋立などを訪問する際には、全く異なる雰囲気を持つ2者を乗り比べるのも悪くない気がしますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方は如何お考えでしょうか?

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京都丹後鉄道・観光列車「丹後あかまつ号」

2016-04-04 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

先月MAKIKYUが関西方面へ足を運んだ際には、久々に京都府北部へも足を運び、北近畿タンゴ鉄道から事業移譲が行われた京都丹後鉄道(丹鉄)にも、移譲後初めて乗車したものでした。

丹鉄は旧高速ツアーバス大手のウィラーグループが運営している事でも有名ですが、運行車両でウィラーグループの都市間バスでお馴染みのピンク色の装いは用いられておらず、ウィラーらしいと感じるのは駅名標程度という状況と感じたものでした。

ただ北近畿タンゴ鉄道末期から車両の改装が進められ、近年JR九州や両備グループなどの車両デザインで定評のある某有名デザイナーが改装に関与したリニューアル車両が次々と登場、目を惹く存在となっています。

その一つが「丹後あかまつ号」で、一般車両の主力車両になっているKTR700形気動車を観光列車専用車両に改装し、一般車両と連結して特定ダイヤの普通列車として運行しています。


「丹後あかまつ号」乗車の際は310円の乗車整理券購入が必要ですが、満席でなければ車内でアテンダントから乗車整理券を購入する事も可能、また一般車両と併結する事で整理券完売時も列車への乗車自体は可能で、短距離利用の地元客にも配慮している辺りは評価できる気がします。


ちなみに「丹後あかまつ号」は「あかまつ」という名前の通り、赤を基調とした装いとなっており、同型車を改装した他の観光列車用車両は「くろまつ(黒)」と「あおまつ(青)」も存在しています。


車内に足を踏み入れると、随所に見られるロゴや英文字をはじめ、木をふんだんに用いた内装、市松模様を用いた座席モケットなどは非常に特徴的で、一方車両側面や天井の化粧板はシンプルな白色と言うのも、某有名デザイナーが最近改装に関与した車両の典型と言った雰囲気と感じたものでした。


乗務員室の折畳座席も客席とは異なるデザインながら、様々な所で某有名デザイナーが関与した車両に乗車した事がある方ならば、お馴染みとも言える柄のモケットが採用されており、これも地味ながら注目点の一つという気もしたものでした。

また客室中央付近には本棚も設けられ、この本棚には某有名デザイナー自らが車両デザインに関して記した本も見かけたものでしたが、某有名デザイナーが関与した観光列車に各地で乗車していると、他地域の某有名デザイナーが関与した観光列車と似た様な状況となっており、初乗車ながらも何度も乗車した事がある車両の様に錯覚してしまった面もあります。


とはいえ全区間乗り通しても料金310円で乗車できる観光列車としては、設備的にはまずまずという印象で、観光列車ならではとも言える景観の良好な箇所での徐行運転なども評価できると感じたものでした。

丹鉄は沿線のほぼ中間地点に日本三景の一つにも数えられる「天橋立」を抱えており、「丹後あかまつ号」も観光列車と言う列車性質上、天橋立駅で過半数の乗客が入れ替わり、西舞鶴〜豊岡の全区間を乗り通した乗客はMAKIKYUだけという状況でしたが…

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京急2100形・台湾鐵路局ラッピング編成に遭遇〜レア物遭遇でもこちらの方が…

2016-03-30 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

京浜急行電鉄(京急)の各車両の中でも、座席定員制の有料列車(京急Wing号)をはじめ、線内快特(通称A快特)などでも頻用される2100形車両は、首都圏では珍しいボックス席ではない2人掛けクロスシートを装備した一般車両としても有名な存在となっています。

近年更新工事を施行され、制御機器や内装などに変化が生じる年代に突入したものの、中堅レベルの車両ながら「京急と言えばこの車両」と言う人物も少なくない程の絶大な人気を誇っており、平日昼間や土休日の快特利用時には1本見送っても2100形を…という方も決して少なくないと思います。

そんな2100形も大半は「赤い電車」の一員ですが、1編成だけブルーの装いとなり「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」と呼ばれる編成が存在、この編成はただでさえ注目度の高い2100形の中でも、特に存在感が際立つ編成となっています。


最近になってこの編成の窓下に期間限定で白細帯を追加、車体中央窓下部分に大きく中国・台湾省の鐵路管理局社紋が描かれ、前面スカートも虎を連想させる黄色と黒の警戒色に改められ、更に注目を集める状況となっています。

MAKIKYUは京急への乗車は1〜2カ月に1回程度ですが、横浜駅を利用する機会はしばしばあり、根岸線ホームで京急の車両が行き交う姿を見ていたら、数日前に泉岳寺行のA快特で丁度「青い電車」が出没、台湾鐵路局ラッピング編成を初めて目撃・撮影したものでした。

最近登場した注目車両の中でも、見るからに不細工で来ても全然嬉しくないと感じる正面貫通路付のステンレス車両(今月「MAKIKYUのページ」で取り上げた記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)などに比べれば、レア物の中でもこちらの方が断然有難いと感じたものでした。

先頭部を見ると「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」ロゴに加えてゆるキャラのイラスト(京急線内を走る一部車両のドアステッカーなどでも見かける気味の悪い熊猫でないのが幸いですが…)や台鐵×京急 友好鉄道1周年記念(姉妹ではなく友好と記している辺りは中華圏との提携ならではと感じます)表記なども目立ち、警戒色スカートと共に随分派手な仕上がりとも感じたものでした。

また2100形は各編成共に前面に非常用貫通路を装備して地下鉄浅草線直通にも対応した設計になっていながらも、営業運転での地下鉄直通が未だに実現しておらず、「SKY」を名乗りながらも物理的には運行可能と思われる「スカイアクセス」とも呼ばれる路線での運転実績などは未だに…という状況なのは、残念と感じている方も居られるかと思います。

個人的には首都圏大手私鉄の料金不要列車に充当する車両の中では割合ハイレベルな設備を誇る2100形でも、実質的に「快特料金」と言っても過言ではない、神奈川県内に路線を持つ他大手私鉄に比べて少々高めの運賃程度での運行が妥当な所と感じています。

MAKIKYUは「京急Wing号」の乗車整理券を購入した事もない状況(利用区間も影響していますが…)ですので、通称「悪徳」とも称される列車の運賃設定なら2100形でも勘弁ですが、こんな事を感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
(首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)や関連線区の運賃は、「料金不要 スマートアクセス!」と大々的に謳っている通称「悪徳」への乗車でも、やや割高感のある「実質快特料金込運賃」に加えて「京急Wing号」の乗車整理券を追加した同距離運賃額よりもずっと高額になりますので、これで先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた正面貫通路付車両や、設備的にこれとほぼ同等の車両などに当たるともなれば、怒りを通り越して呆れるレベルと感じています)

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札幌市交通局 A1200形電車「ポラリス」〜市内電車で活躍する新型低床車両

2016-03-26 | 鉄道[北海道]

今日新青森〜新函館北斗間を結ぶ「北海道新幹線」が予定通り開業、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には早速…という方も居られるかと思います。

青函トンネルと言う特殊区間を通過、新青森以遠は運営事業者が異なる事なども災いし、速達性などは芳しくない状況ながらも、運賃・料金面で割高感が否めない状況はやや難ありと感じています。

それでも「近くて遠い北の大地」が幾分近くなり、首都圏〜北海道内各地間を鉄道で移動する際の利便性が向上した事は、大いに評価できる所かと思います。
(東京〜札幌は東京〜福岡と距離的にはほぼ互角ですが、心理的な距離は新幹線1本で行ける福岡の方が遥かに近く、北海道新幹線が新函館北斗まで開業した今日においても、心理的には福岡どころか鹿児島よりも札幌の方が遠いと感じる位です)

北の大地・北海道では華々しく開業した北海道新幹線と、北海道新幹線開業に伴って江差線が経営分離され、第3セクターとして再出発した「道南いさりび鉄道」の開業が注目されていますが、これ以外に昨年末に開業した札幌市交通局の市内電車(札幌市電)「都心線」もMAKIKYUはまだ乗車していない状況です。

都心線は以前市内電車が運行していた区間の「復活」ですので、厳密には「新線開業」とは言い難い面もありますが、路面電車の廃線区間が短距離ながらも復活したのは、国内で異例とも言えます。

この「復活」では単に廃線区間に軌道を再敷設したのではなく、サイドリザベーション方式を採用している事に加え、従来は西4丁目〜すすきの間をC字型に運行していた運行形態から、内回り・外回りそれぞれで循環運行する形態に変化したのも大きな特徴で、復活した区間は短い距離ながらも、札幌市電は随分様相が変わったのでは…と感じます。

現在は循環路線1本(厳密には区間によって路線名が分かれており、名目上は複数路線が存在)のみとなっていますが、車両面でも古参の単車が主体ながら、2013年には超低床連接車も導入され、この車両にも一度だけ乗車した事があります。


この新型超低床連接車は「A1200形」という形式で、札幌市電の現存車両では唯一の4桁車番を冠する車両になっており、「ポラリス」という名称が付けられています。

市内電車の連接車が久々に復活した事も注目で、この車両が都心線区間を走る様などは、最盛期の勢いには程遠いながらも、路面電車が見直されてきた証と言っても過言ではないと思いますが、それ以外にも最新型車両だけに、今までの札幌市電にはない要素も多数取り入れられています。

ただその中の一つが「冷房装置」というのは日本国内では異例で、今後従来車両の冷房化改造にも期待したいものですが、この車両よりも後に登場した地下鉄用新型車(東豊線9000系)は未だに全車非冷房車ですので、冷房装置装備自体が札幌市交通局は様子見状態なのか…という雰囲気も感じます。


それ以外の札幌市電初となる要素も、国内各地で活躍する超低床連接車では一般的な仕様となっている部分が多いのでは…と感じましたが、最新型車両ながらも運転席を見ると現在主流のワンハンドルタイプではなく、従来車と雰囲気的に近いツーハンドル式になっているのも注目と感じたものでした。


ツーハンドル式を採用したのは、札幌と言う酷寒地ならではの特殊性も起因していると思われ、他に内装も北の大地を走る車両ならではの仕上がりになっている部分も…と感じたものでしたが、これに加えて低床電車では必然的に問題となる段差部分の座席を「展望席」と案内し、難点を逆手に取った取り組みもユニークと感じたものでした。

少し近くなったとは言え、まだまだ遠い土地という印象が強い北の大地・北海道だけあり、乗車するだけでも少々難儀すると感じる路線ですが、機会があれば是非一度札幌市電の都心線にも…と思っています。

その際には事情が許すなら今日開業した北海道新幹線と、新函館北斗駅で接続する在来線特急「スーパー北斗」を乗継利用できれば…とも感じています。
(状況次第では往復鉄道ではなく、片道フェリーでの移動なども悪くないと思っていますが、千歳線で昼間毎時4本程度運行している快速列車の名称と関連する所は、利用せずに済むのが一番と感じています)

また北海道新幹線は近年在来線各線でトラブルが相次ぎ、厳しい経営環境にあるJR北海道の運営路線であるが故の心配などもありますが、大きなトラブルなどなく安定運行が実現し、北の大地への新たな足として定着する事を願いたいものです。

(この記事に関するコメントは札幌市電都心線だけに限らず、冒頭で触れた北海道新幹線関連も歓迎です)

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