線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

近江鉄道ミュージアム(1)

2007年06月30日 11時25分46秒 | 中小民鉄
彦根駅に降り立つと、車庫に留置されている貨車も「近江鉄道ミュージアム」をPRしていました。



ミュージアムの入り口は、改札口を出て東西連絡通路を通った東口。通路にもフラッグ(?)が掲げられていました。



受付窓口で硬券風の入場券を買い、入場します。荒天のためか、人がほとんどいませんでした。



まずは資料館の方を見学しました。室内撮影もOKとのことでした。念のため。


かつて近江鉄道で使われていた品々 解説も付いている


パンタグラフの本物も鎮座。

 

鉄道部品以外に、乗車券や写真パネルなどが、壁を埋め尽くすぐらいに展示されていました。2枚目の写真は、記念乗車券の中から見つけた一枚です。かつては近江鉄道も「近鉄」という略称が使われていたことの証です。読み方は「おうてつ」だったらしいのですが…

ひととおり展示館を見ましたが、じっくり見ると結構時間がかかるだろうな、と思えるほど資料の点数が多かったです。街の観光キャンペーンとの連動企画とはいえ、近江鉄道恐るべし。

展示車両については次の記事で書こうと思います。

近江鉄道のサイトによる説明はこちら。
『近江鉄道ミュージアム(近江鉄道)』

近江鉄道(新)米原駅

2007年06月29日 21時36分11秒 | 中小民鉄
先週日曜日、近江鉄道に米原から彦根まで乗車しました。米原~フジテック間が新線に切り替えられてから初めての乗車でした。


営業を終えた、近江鉄道(旧)米原駅

(旧)米原駅は、JR米原駅の改札口から、ロータリーを挟んで少し離れたところにありました。駅舎やホームなど、随所に古さが感じられる駅でした。

JR米原駅の構造が変わってからこの状況が続いていましたが、現在進められている米原駅の橋上駅舎化に絡んでか、JRの近くに駅が移設されることとなり、2年ほど前から工事が進められてきました。6月上旬に1週間、フジテック前~米原間を運休・バス代行として線路の切替工事が行なわれ、6月15日、(新)米原駅の開業となりました。


(新)米原駅。

ずいぶん駅舎などが簡素な感じがします。


奥が旧駅、手前が新駅のホーム

旧駅と同じく、新駅も島式1面2線の構内配線となっています。


(新)米原駅に停車する“ライオンズカラー”801F

新線は従来よりも西側にあり、JR総研の展示車両がJR線よりも間近に見ることができる辺りを走っています。総研に並ぶ東西の高速試験車両を、ガチャコンと走るローカル線の車内から眺めることが出来るわけです。

JRの駅に近づけるためだったら、フジテック前~米原間のほとんどの区間で線路を移設するという大掛かりなことをせずとも、米原駅の手前で曲げればいいじゃないかとも思うのですが、現在更地になっている駅近辺の土地の活用方法が別にあるために、このようなことになったのでしょうか。

この後、私は801Fで彦根へと向かいました。

以下のサイトを参考にさせていただきました。
「近江鉄道のページ」さん

LEDチェック:樽見鉄道ハイモ295-516

2007年06月28日 14時19分21秒 | LEDチェック
樽見鉄道ハイモ295-516は、2006年にハイモ180の置き換え用として登場した新潟トランシス製の車両です。車体長が18m級となったこと、ボルスタレス台車を採用したこと、行先表示機がLED式となったことなど、仕様は1999年に登場したハイモ295-315と多くの点で異なるようです。

この車両のLED表示機はどれぐらいのシャッター速度なら写るのか、撮ってみました。


大垣駅で発車を待つ

背面液晶を見ながらシャッター速度を落としていくのですが、いつまでたっても綺麗に写るようになりません。おいおいと思っているうちに、ようやく写りました。


1/60秒で、ようやく写る

1/3段、シャッター速度を上げると、もう駄目です。


1/80秒。

ここまで遅いシャッタースピードでしか写らないのは初めてです。そういえば、以前フィルムで撮った時は、1/250秒でほぼブラックアウトしていました。収容力が大きいことから団体列車にも使用され、その際には列車名がLEDに表示されるのですが、走りでそれを写しこむことは、かなり難しいですね。

それにしても、樽見鉄道の車番付与の決まりってよく分かりません…

LEDチェック:一覧

さらば7037F

2007年06月22日 11時25分55秒 | 名鉄
最近の名鉄系掲示板などによりますと、名鉄7000系では最後の緑ブック装備車だった7037Fが現役を終え、名電築港で解体されたようです。

7037Fは、特急運用に最後まで付いていた「白帯車」のうち1本で、緑色のブック式種別・行先表示板を始め、車内設備が格下げ後も特急仕様のまま残り、特急時代の面影を残していた車両でした。。今年に入り、7017F、7047Fと電動幕式表示機の元白帯車編成が引退・解体されていましたが、今回の7037Fの解体をもって、白帯車時代の面影を色濃く残す編成はいなくなりました。

これで、7000系4連編成は残り6本。すべて通常のブック板、車内設備です。今年度は、もう3150系の増備は行われないようですが、6月30日ダイヤ改正以後、もしかしたら動きがまだあるのかもしれません。


7037F+5311F  2004年2月10日、茶所にて。

モ513一般公開

2007年06月21日 10時24分15秒 | 名鉄
岐阜市金公園に保存されているモ513が、保存一周年を記念して17日に一般公開されたそうです。

『「丸窓電車」保存1周年…車両を一般公開』岐阜新聞、6月18日。

市ノ坪に残った最後の車両だった513号が金公園に保存されてから1年。たびたび公開されているようですが、私はまだ柵越しにしか見たことがありません。


金公園のモ513 昨年8月撮影。

来年からは地元に戻る予定なので、公開される機会があれば見に行きたいと思います。屋根をつけていない状況なのは心配ですし、懐が許せば、ぜひ寄付も…


花火輸送に活躍していた時のモ513(+514)。2004-8-8、黒野ー相羽にて

北陸鉄道ビール電車

2007年06月17日 11時33分29秒 | 私鉄(北陸)
毎年恒例の北陸鉄道ビール列車に乗ってきました。


横断幕のヘッドマーク

北陸鉄道では、毎年この時期に石川線野町~鶴来間で1日一往復ビール電車が運行されています。おつまみ(ご飯が無い弁当)とビール飲み放題。受付で料金を支払い、弁当を受け取り、車内へ入り、数分すると動き出しました。使用車両は元東急7000系ですが、コイルばね台車に変えられていることもあり、よく揺れます。これだけで酔いそうな位でした。

今年は、例年よりも30分ほど遅い出発、1時間ほど遅い野町帰還というタイムスケジュールになっていました。また、3ドアのうち2ドアしか使用されていませんでした。さらに、使用車両は冷房の無い7001F…もっとも、それほど暑くない日でしたからこれでよかったのかもしれません。


鶴来駅3番線に停車する7001F

普段は客扱いがされない野町駅3番線に入線するのは昨年と同じ。一旦1番線に入線してから、転線作業の上3番線へと入りました。この状態で、40分弱トイレ休憩です。外へ出ると、夜の空気が火照った体を冷やします。
暗いため写真が手ブレしています。


普段はなかなか見られない「臨時」幕


車内の様子

今年は新たにスピードくじという企画がありました。かなりの高い確率で何かが当たるというくじで、私は焼酎4号瓶2本詰め合わせ(!)が当たりました。
これから夜な夜な呑む事になりそうです。

小ネタ:さりげなくポートラム

2007年06月16日 11時11分47秒 | 私鉄(北陸)
一週間以上前の新聞記事に、富山市が小学生用オリジナル英語発音DVDを作成し、配布しているというものがありました。何気なくそのニュースを読んだのですが、このDVDのカバー写真にポートラムが使われていました。

『英語の発音 早く慣れよう 児童に学習DVD』北陸中日新聞、6月6日。

カバー写真に使われているのは、岩瀬運河付近で立山を背景に走るポートラム赤編成。CGでなくこういうことが出来てしまうのがすごい所。

こういう、地域の何気ないところにポートラムを登場させているところを見ると、ほっとします。

尾張旭検車区、供用開始へ

2007年06月15日 09時49分56秒 | 名鉄
これからの名鉄瀬戸線の車両検査を担う、尾張旭検車区が完成し、6月30日から使用が開始されるそうです。

「6月30日から供用を開始 尾張旭検車区が完成」名古屋鉄道、6月14日

これまでは喜多山駅そばの喜多山検車区が使用されていましたが、老朽化と高架化のため移転することとなり、これまで工事が進められていました。今回完成・供用が開始される尾張旭検車区は、日常的な検査や清掃などを担当し、安全対策や環境対策に配慮がなされている、とのことです。

喜多山の車庫は、大都市の中なのにのんびりとした感じがして好きでしたが、喜多山駅周辺自体が今後大きく変貌を遂げることになりそうです。


尾張旭検車区(再掲) 2007年5月

北陸の原色58・28、7月、新潟へ出張

2007年06月10日 21時19分47秒 | JR(北陸)
直接の北陸の話題ではないのですが、7月14・15日に直江津~酒田間で運転される、急行「しらゆき」(団体列車扱い)に、高岡のキハ58・28形国鉄色が貸し出されるそうです。

『急行しらゆき号の車両編成のご紹介!』JR東日本新潟支社(PDF)

ニュースリリースによりますと、高岡(金沢支社)の編成は直江津方、新津(新潟支社)の編成が酒田方に連結される編成になっています。エンジンが違うはずですが、恐らく問題は無いのでしょうね。
ここに、キロ28(JR東海に現存)をくっつけられればすごいのに…

北陸新幹線、工事は進む

2007年06月09日 11時46分07秒 | JR(北陸)
北陸新幹線の設備は、フル新幹線かスーパー特急方式なのか、そもそも必要なのかという議論がされていた頃から見切り発車的に建設されていたこともあり、金沢駅付近ではかなり出来ています。北陸本線に乗っていると、森本付近から金沢まで線路の東側には新幹線用の高架橋がずっと続きます。


金沢総合車両所付近にて

このあたりの高架は、始めはスーパー特急方式で建設される予定だったそうですが、結局フル規格での建設となりました。途切れていた高架が、気づけばつながるようになっていました。写真の部分も、去年はまだつながっていませんでした。

金沢では北陸新幹線に批判的な考え方はタブーなのか、新聞には北陸新幹線の建設の是非事態を問う論調が殆どありませんでした。岐阜から金沢へ移り住んだ私にとって、それは意外なことでした。
北陸新幹線が金沢まで来るのは、7年後。並行在来線は当然分離されることになります。今のままで行くと、製造後40年前後たった車両ばかりが引き継がれることになってしまうわけですが…