線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

名鉄、1000系機器流用の通勤車新造へ

2007年03月31日 17時32分39秒 | 名鉄
おととい29日、名鉄から新年度の設備投資計画が発表されました。
鉄道事業への投資が前年度より増えています。
その中のひとつに、1000系の機器を流用した通勤車両の新造なる文面がありました。

『平成19年度 設備投資計画』 名古屋鉄道

鉄道事業への投資は、総じて261億円。そのうち輸送力増強に77億円がつぎ込まれます。

輸送力増強の内容としては、

・一部特別車特急車両2200系の新造 6両組成×5編成
・通勤型車両3150系の新造 2両組成×5編成
・特急車両1000系16両の主要機器を再利用して通勤型車両を新造

となっています。

鉄道事業へは、このほか西尾線の一部複線化、碧海桜井付近の高架化、SFカードシステムの拡充などがあります。今年度中に、名鉄全276駅のうち256駅でSFカードが使えるようになる予定とのこと。整備されるのは西尾線、竹鼻線など。
喜多山検車区の尾張旭への移転工事は、6月に完成するそうです。まだステンレス車は入らないそうなので、しばらくは喜多山のほうも併用するのでしょうか。

1000系の機器を流用して車両新造というのは、よく妄想されていたことです。
機器流用で車両を作る、というのは名鉄がこれまでよくやってきたことですし。
4両編成4本分を流用する、ということですが、今年度にやるとなると、やはり6750系は廃車の線が強いですね。

支線でも高架化工事が進む:名鉄西尾線

2007年03月29日 18時37分25秒 | 名鉄
年々高架区間がどの路線でも増えていますが、西尾線碧海桜井付近でも
高架化工事が進んでいます。


快速急行西尾行きが行く

完成は2008年度。それに合わせて、駅周辺の区画整理事業も行われるそうで、
財団法人都市みらい推進機構 安城桜井駅周辺地区
駅周辺自体が変わってしまいそうです。

さよなら豊鉄モ3702、撮影会

2007年03月25日 20時01分13秒 | 私鉄(東海)
豊橋鉄道のレトロカー、今年で製造から80年のモ3702号が、今日ラストランを迎えました。
最終列車の運行後、赤岩口車庫では撮影会が行われました。

18きっぷを使用して出かけてきました。天気はあまりよくありませんでしたが、そのおかげで
逆光を免れました。


勢ぞろいする、豊鉄市内線の全形式。

モ3702号の最終列車は駅前発11:50の赤岩口行き貸切列車でした。
これが赤岩口についた後の13時から撮影会が始まりました。


モ3702と、モ3102。

撮影会は13時から14時半までの2時間半。15分ごとに、車両に近づいて撮れる時間と
そうでない時間が区切られていました。うまく考えたもので、近づいて撮れない時間は
物品やグッズ市に、人がうまく流れていました。


本日の主役、モ3702号。

製造は、昭和2年。名鉄600V線のヌシだったモ510形と1年しか違わないわけで…


車内。

車内も開放されていて、思い思いに眺めたり撮ったりできました。
白熱灯が暖かかったです。


モ3202、モ3502、モ786、モ801。

時間ごとに、行先幕が切り替わりました。この写真では、みんな運動公園前に。


モ801号「運動公園前」行き

行先幕は標準化されているのか、モ801号にも「運動公園前」が入っていました。
入線できないのに・・・


オークション。

撮影タイムの後は、オークション。さまざまな看板が出されていました。
結構安く競り落とされていました。それでも一般の方から見れば不思議な世界のようです。

廃車後の3702号は、現在建設中の児童施設に展示されることが発表されています。
引き渡されるときまでは、車庫の中に保管されるとのこと。
お疲れ様。

どうなる?名鉄6750系

2007年03月24日 10時50分43秒 | 名鉄
名鉄では最後の吊り掛け駆動車となった、瀬戸線オリジナル車両6750系。
こちらは、6600系と違い新車導入後廃車となることがほぼ確実でしょう。


栄町駅にたたずむ6750系2次車。発車時には、うなるような音がトンネル内に響く。

6750系は、昭和62年と平成2年の二次にわたり、旧型車の足回りを流用して
製造されました。種車は戦後に製造された3850系、3900系です。
1次車と2次車では、その外観が大きく異なるのが特徴の系列です。

1次車は、2連2本が製造されました。6600系に準じた車体と、前面下部にLEDの標識灯を装備しているのが特徴です。6650系、と呼ばれることもあります。
6600系と同じく、2本連結した4両編成で運転されています。
残念ながら、デジカメでの写真は無いです。


6750系2次車、6755足回り

2次車は4両固定編成5本が製造されました。
車体が1次車から大きく変わり、側面と車内は6500系後期車に似た形態となり、前面はライトを下部に配置した貫通型の顔に。モダンなデザインとなりました。

運用実態に合わせて固定編成となりましたが、2両編成までしか入らない喜多山車庫での検査時のために中間運転台も設けられています。


喜多山を発車していく2次車。

足回りは1次車と同じく流用品ですが、2次車はカルダン駆動方式・電磁直通空気ブレーキへの改造準備もされているということは、名鉄ファンには有名な話。
しかし残念ながら、それは生かされること無く終りそうです。

どうなる?名鉄6600系

2007年03月23日 18時11分09秒 | 名鉄
瀬戸線には、来年新型車両が入るとアナウンスされています。
気になるのは、現在走っている車両たちです。
今回は、瀬戸線に投入された唯一の純然たる新車、6600系について。

6600系は、6000系をベースとして1978年に2両編成6本が製造されました。

6000系との相違は、
・全面にスカートが付いていること
・非冷房(現在は冷房化)だったため側窓が開閉可能
・幌が取り付けられている
・表示幕は種別と行先が一体となっている
という点です。


喜多山にて。相棒が検査中のため、2両で留置されていた。

当初は地下区間での気温上昇を嫌い非冷房でしたが、80年代に7000系の部品を流用して
冷房が搭載されました。
側窓は、非冷房時代の名残です。

また当初はクロスシートだったそうですが、混雑度の高い瀬戸線では不評だったそうで、
88年までに全部ロングシート化されました。


幌付きの顔。

現在は二本連結した4連でしか運用についていません。
そのため、幌つきの顔は喜多山でしか見られません。

いろいろ噂されていますが、瀬戸線への新車導入後、この車両がどうなるのかは、まだ分かりません。

まだある、と思っているうちに、日々はどんどん過ぎていってしまいます。
騒ぎになる前に、つりかけ車6650系と併せて、瀬戸線を訪ねてみてはいかがでしょうか。

快速「ショッピングトレイン」登場

2007年03月18日 17時12分09秒 | JR(北陸)
今日からダイヤ改正。金沢ー富山間には、土休日のみながら快速列車が登場しました。
「ショッピングトレイン」なる愛称までつき、出発式も行われたそうです。

『快速列車「ショッピングトレイン」出発式』 JR西日本 

何かマークでもつかないかな、と思っていましたが、期待通り、ヘッドマークがつくようです。
背景のデザインが、なんかIC乗車券っぽい気がしてしまいます。
形は、七尾線電化15周年ヘッドマークと近いです(リンク先参照)。

使用車両が気になります。
金沢に戻って写真が撮れたら、また書こうと思います。

気がつけば、ブログを開設してから1年がたっていました。
ある問題について意見を発信する、というレベルには達していないブログですが、
見てくださる方の数も徐々に増え、大いに励みになっています。
これからもご愛顧よろしくお願いいたします。

名鉄ラッピング車の春

2007年03月17日 16時58分04秒 | 名鉄
3月17日現在、名鉄では2種類のラッピング車が走り回っています。
ここに、さらにもう1種類加わることになるそうです。

とりあえず、今走っているものから。


「ポケモン」ラッピング、3703F(写真は3703)。

『日本モンキーパーク春催事にあわせ、「ポケモン」ラッピング電車を運行』名古屋鉄道
犬山にある、日本モンキーパークで行われている子供向けイベントにあわせて運行されている
ものです。ピ○チュウ以外わかりません…
7月まで運行予定とのこと。色あせはしないのかな。

続いて。


全廃が発表された1000系の1005Fを使用した「犬山時代絵巻号」。

犬山市と名鉄がタイアップして、3月1日~5月31日まで犬山観光キャンペーンが行われ、犬山の町スタンプラリーやハイキング大会が実施されるそうです。
これのPRの一環として、こちらは5月いっぱいの運転。主に犬山線~河和線系統で運行され、範囲が広いので捕まえるのは難しいか。

そして、2000系にもラッピング車が登場します。これで何度目でしょうか。
『ポケモンのラッピングミュースカイ運行やスタンプラリーを実施』名古屋鉄道

「劇場版ポケットモンスター」10周年なのだそうです。
それを記念して行われるイベントの一環なのだとか。
「ポケモンミュースカイ号」は、3月21日に運行開始。
いつまで走るのかは明記されていませんが、夏にポケモンスタンプラリーが行われるとの
ことですから、そのころまでは走っているのでしょう。

それにしても、ポケモンって今何種類いるんでしょうか。セレビィまでしか知りません。。。

キヤ95第1編成(DR1)と出会う

2007年03月11日 17時40分06秒 | JR(東海)
名古屋駅で列車を待っていたら、「ドクター東海」ことキヤ95系がやってきました。


キヤ95-1以下3連、3番線で小休止。

電気関係、軌道、通信関係など、総合的に検査できる先端技術のかたまり。
今回見ることができたのは、登場から今年で11年になる第1編成。
東京方先頭車キヤ95-1に測定用のパンタグラフがついているのが第2編成との違いです。


キサヤ94-1の足元。
検測中の証しか、レール面を照らす明かりがついていました。


数分の停車の後に、東海道線豊橋方向へと走り去っていく。

一ヶ月に2回は各路線に走るという「ドクター東海」。
カメラを持っていないときにばかりこれまで出会っていましたが、今回はラッキーでした。

車内ガラス破損の実例?

2007年03月10日 14時41分16秒 | 名鉄
最近JR東海に乗っていると、「ガラスを割るという悪質ないたずらが発生しています」という放送が
よく入ります。
本当にそんなことあるのかな、と思っていましたが、名鉄で窓ガラスを補修された車両に遭遇しました。



場所は、5456号の車内。
これは、おそらく応急措置なのでしょうね。
高度成長期に、ラッシュ時にお客さんが乗りすぎて、その圧力で窓ガラスが割れたということは
あったそうです。
しかし、この傷つけられた車両はクロスシート。
故意にやられたとしか考えられません。

日本の行く末が案じられます。

北陸の話題:快速列車と復旧

2007年03月09日 17時34分28秒 | JR(北陸)
JR西日本より、北陸地区に関して二つ、気になるニュースが発表されました。
ダイヤ改正により富山から金沢への快速列車が設定されることと、越美北線の復旧時期が決定したことです。

まずはこちらから。
『金沢へのショッピングにあわせた快速列車の設定』JR西日本 3月6日

昨年11月、金沢駅前に大型商業施設「フォーラス金沢」が開業しました。
若い女性には大人気のようで、福井や富山から来る方も多いそうです。
鉄道利用客も増え、定期列車への増結が行われることも土日には多々あります。

この状況に対応するため、3月ダイヤ改正以降の土休日に富山発金沢行きの快速列車
が午前中に2本設定されます。ダイヤは、

富山発     金沢着
9:00  → 9:48
10:39 → 11:27

で、途中小杉、高岡、福岡、石動、津幡に停車します。
編成は3両編成、とニュースリリースにはあります。475か413でしょう。

津幡ー金沢間には七尾線直通の快速列車がありますが、そのほかの区間で快速列車
が設定されるのは何年ぶりなのでしょう。

次はこちら。
『越美北線(九頭竜線)の開通時期について』JR西日本 3月6日

おととし7月の豪雨以降、越美北線一乗谷~美山間が不通となり、復旧工事が行われていました。
ついに6月30日、全線開通できる見通しになったそうです。

列車の時刻などについては、決定しだい公表されるとのことです。
現在キハ58系が定期的に運用されている数少ない線区ですが、おそらくキハ120形に統一されるでしょう。

これでようやく、越美北線に全線乗れます。