線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

鞍ヶ池公園のモ805-ク2313

2009年12月11日 19時13分22秒 | 保存車両
瀬戸線での撮影後、豊田市の鞍ヶ池公園で保存されている名鉄モ805-ク2313を見に行ってきました。


モ805が南側を向いた形で置かれていた

鞍ヶ池公園は豊田市駅からバスで北東へ40分ほど行ったところにある広大な公園です。バス停を降りてから、一瞬どうやってたどり着けばいいのかと思ってしまいましたが、すぐ近くに案内板があったので一安心。バス停から、道路を東へ5分ほど歩いた所に保存車両はありました。

南から、モ805-ク2313の1編成が保存されていました。解説板によると、モ805は昭和10年、ク2313は昭和13年に製造され、豊田線の試運転に使用された車両だったという縁から1983年の引退後保存されたそうです。

…どうもモ805が昭和10年製というのは誤りのようです。「知られざる名鉄電車史 2」(『鉄道ピクトリアル』2007年8月号掲載)によれば、800系は他車の電装解除や番号空白の穴埋めによる改番が何度か行われたそうです。その記事の中の変遷表によれば、現在保存されているモ805は、昭和11年に増備されたモ810が他車の制御車化によって空白となっていた番号を埋めるため行われた改番で805となった車両だと思われます。


反対側・ク2313

外から眺めるだけでなく、車内に入れるようにもなっていました。


モ805車内

木の匂い、赤いシートモケット、節でデコボコの床板。いい雰囲気でした。
名鉄のAL車は、私はせいぜいモ811で僅かに体験できた程度なのですが、懐かしさを感じました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
モ805=ク2313 (普通西春1703)
2009-12-11 20:20:35
昔ながらで、いいですね。
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Unknown (深夜急行)
2009-12-13 00:32:11
>>普通西春1703様
はじめまして。

赤いシートモケットまでそのまま残っていたのは、古い時代をほとんど知らない者としては新鮮でした。AL車が盛んに走っていた時代を経験された方がうらやましいです。
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