老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

松花堂庭園を訪ねて その2 ~庭園で見かけた植物~

2017年01月20日 19時46分22秒 | 旅行/色々な風景
 見事な日本庭園でしたが、この時期に目についた植物の様子をお知らせします。(まさ)


竹林(孟宗竹)

竹林(黄金竹)

亀甲竹の面白い模様

椿園には色々な種類の椿がありました

茶室「梅陰」前の梅

その隣にあるウメモドキ

同上 アップ写真

クチナシの実

松花堂庭園を訪ねて

2017年01月20日 19時38分39秒 | 旅行/色々な風景
 一昨日、京都市伏見区での園芸関係の展示会の後、京都府八幡市にある松花堂庭園を訪れました。
「松花堂」と言えば、“弁当”しか思い浮かばない私ですが、庭園が素晴らしい事を友人から聞いて、是非とも訪れたいと思っていました。

 この庭園は、江戸時代の僧・松花堂昭乗(1582~1639)に由来するものです。
昭乗は若くして、このすぐ近くにある石清水八幡宮の社僧となり、修行に励み真言密教を極め、後に僧として最高の位である阿闍梨となりましたが、寛永14年(1637年)に昭乗はそれまで住職であった瀧本坊を弟子に譲り、泉坊という宿坊内に「松花堂」と名付けた草庵を建て、侘び住いの境地に入りました。

 昭乗は書・画・茶の湯・和歌に秀でていたこの時代の超一流の文化人だったので、この庵には芸術文化を愛する沢山の公家・武士・僧侶・町衆が集まるサロンのようだったと言われています。

 この庭園は、外園と内園に分かれており、外園は約400種類の竹がある池泉回遊式日本庭園で竹の他にも沢山の椿を集めた椿園や3つの庭園茶室なども配置されており、内園には京都府指定文化財である松花堂(草庵茶室兼持仏堂)の他、書院や枯山水の落ち着いた庭園があります。


 所で、松花堂弁当ですが、やはりこの松花堂に由来する名前でした。
昭乗は、農家の種入れとして使われていた内側を十字に仕切った器をヒントにして、四つ切り箱を作って茶会で使用する煙草盆や絵の具箱として好んで使用したようです。
昭和の初めに、日本料理店「吉兆」の創設者湯川氏が松花堂の地を訪れた時に、昭乗の好んだ「四つ切り箱」を見そめ、これをヒントにして会席弁当を考案し、これに「松花堂弁当」という名をつけて、世に広まったとされています。

 正に、不思議な由来の弁当ですが、器が十字に仕切られていることで、煮物、焼き物、お造り、ご飯などの食材同士の味や香りが混ざらないため、それぞれのお料理がおいしくいただけるとともに美しく盛り付けすることができます。まさに機能と美しさを併せ持つ器です。

 因みに、この松花堂庭園の一角には、京都吉兆の出店である「松花堂店」が設けらており、有名店吉兆の弁当や懐石料理が楽しめます。

 この「松花堂庭園」の様子を2回にわたってお知らせします。
先ずは、外園と内園の様子で、続いてこの庭園で見かけた竹や色々な植物の様子です。(まさ)


外園の園路。 面白い敷石の園路です

園路に沿った池

園路途中にある進入禁止柵。非常に面白いデザインです

外園にある茶室の一つ「梅陰」

「松花堂」がある内園への入口

史跡 松花堂草庵茶室

同上のにじり口付近

苔に覆われた内園の庭

同上