老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

“高齢者”は何歳から?

2017年01月08日 19時08分08秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など
 ◆高齢者とは、何歳以上を言うのでしょうか?
世界的には、WHO(世界保健機構)が採用している65歳以上を基準にしていて、日本でも現在は65歳以上を「高齢者」、75歳以上を「後期高齢者」として、年金や医療保険さらに介護などの社会保障制度などもこの年齢区分で対応しています。

 ◆しかし、最近の医療の進歩や生活環境の改善などにより、いわゆる高齢者に分類される人でも元気に仕事や運動を続けている人が多く、「高齢者」と呼ばれることに抵抗を感じる人も沢山おられるのも事実です。
また、2014年に行われた内閣府意識調査では、高齢者については男性/女性それぞれ70/75歳以上とする回答が多かったとのことです。

 ◆このような状態に対応するかのように、日本老年学会(このような学会があることを始めて知りました)などは1月5日に、高齢者の定義ついては下記のような見直しを提言したようです。
   65~74歳  准高齢者
   75~89歳  高齢者
   90歳以上  超高齢者

 ◆確かに現状に合わせて、高齢者の区分を見直すのは結構なことなのですが、現在の我が国の財政状況から見て、この線で社会保障制度が見直される危惧を感じます。
仕事の継続などの制度保証が伴わない状態での定義変更は極めて危険で、この区分は健康状態に基づくものであることを明記すると共に、下記のことを充分に保障することが必要でしょう。
・74歳まで働ける人には、チャンと働ける制度保証。
・例え准高齢者あるいはそれ以下の年齢の人であっても、健康面などで働くことが難しい場合は、従来以上の社会保障制度の支援が間違いなく受けられるようにすること。

 全く発想を変えて、自己申告というのも良いかも知れませんね。 (まさ)