時差の関係で朝早くに目覚めると、外は霧が出ているようで、カメラを手に慌てて外に出ましたが、お陰で霧に包まれた幻想的な雰囲気のリュブリャナの街が撮れました。
朝食後、まだ霧がかかている中をアルプスの麓にあるブレッド湖に向かいましたが2時間弱で到着。
ここは山に囲まれた風光明媚な、リュブリャナ以上に絵葉書的な風景です。
ここは川がなく、雨水や雪解け水が溜まった湖のようで、環境保全には非常に厳しく、船は手漕ぎか電地モーター以外は認められていないようです。
そのためか、湖面に写るブレッド島やブレッド城は正に絵葉書の世界。
翌日は、まだ霧が残る時刻にブレッド湖を出発し、カルスト(クラス)地方へ。
これはスロベニア西南部からイタリア北東部にかけての台地を指す地域名称で、スロベニア語ではKras、イタリア語ではCarsoですが、学術的にはドイツ語のKarstという名で石灰岩台地を指す言葉の語源となった地域です。
日本でも山口県のカルスト台地秋吉台の下に有名な鍾乳洞秋吉台がある様に、石灰岩台地のカルスト地形の地下には鍾乳洞が出来やすいのです。
ここスロベニアでは世界有数の巨大な鍾乳洞が出来ていて、大きな観光資源となっています。
先ずはボストイナ鍾乳洞ですが、世界最大規模と言われており、何と洞内をトロッコで3㎞程も進み、その後徒歩で広い鍾乳洞を歩いて見学するという事で、その規模に圧倒されます。
また、写真撮影はOKなのですが、広すぎてデジカメのフラッシュだけではカバーできません。
次いで、近くにあるシュコツイアン鍾乳洞も訪れました。
ここでは先ず少し山の方にある展望台に登り、ドリーネという石灰台地が川に侵食されて深い渓谷を作っている様子を見た後、係の人に付き添われて、グループごとに洞内へ。
先のボストイナ鍾乳洞とは違って、世界遺産に指定されていることもあってか、全て徒歩で、しかも写真撮影も一切禁止です。それだけに余り手が加えられていない鍾乳洞や、が石灰台地を侵食している様子が良く判りましたが皆さんには紹介できません。
その後、クロアチアのボレッチに向かいましたが、クロアチアがEUに加入していないためか、国道にある検問所ではパスポート審査を受け、徒歩で国境を越えてバスに乗り込む言う形になりました。
尚、クロアチアはEU には加盟しないものの、ヨーロッパ諸国とシェンゲン協定(Schengen Agreement)を締結して、来年度からは国境検査なしで国境を越えることができますので、今回受けた査証は貴重なものになるかも知れません。(まさ)
<霧のリュブリャナ>
ホテル近くの幻想的な朝
同上
ブレッドへの道路も霧の中
<ブレッド湖>
目の前にブレッド城
同上
船乗り場へ 手漕ぎのボートです
こんな感じで漕いでいきます。 何とも優雅な・・・
ブレッド島に近付く
船着き場から教会への急な石段 この教会で結婚式を挙げる時は花婿は花嫁を抱いてこの99段の石段を上がる仕来たりのようです
教会
船から見える景色 これは別荘でしょうか、それともホテル?
ブレッド城に上ります。バスで近くまで行けますが、それからは急な坂です
ブレッド城はこのような崖の上です
ブレッド湖にブレッド島が浮かんでいます
これはスロベニア最高峰のトリグラブ山(2864m)です
何故か城内にグーテンベルグ式の印刷機があり、実演もしています
ワインセラーとワインの試食もあり、しっかり頂きました
自由行動ではこのエコトレインでブレッド湖を一周しました
紅葉は進んでいるが、赤色はツタだけ
お別れ前に、湖面に写ったブレッド城
<ボストイナ鍾乳洞>
朝早かったので霧が立ち込めています。淡路のタマネギ干し小屋に似た乾草の乾燥場があちこちに見えます
鍾乳洞への入口
先ずこのようなトロッコで3㎞ほど進み、その後歩きます
観光客が多くて、トロッコは2編成です(1編成は10両ほど)
洞内
同上
同上 やっと上と下が繋がった所のようです
同上 私のカメラでは上手く撮れないので、「トリドリ」(https://tori-dori.com/europe/2019/12/06/29040/)より借用しました。
同上
ここではトウカエデの紅葉が見えました
<シュコツイアン鍾乳洞>
ここは世界遺産なのに観光客は少なかったです。
洞内見学は係員がカギを開けてグループごとに入りますが、洞内は写真不可です。
付近の山は全て石灰岩です
展望台にて レカ川が削ってできたドリーネ(谷)
同上 下に見える滝の部分が鍾乳洞の出口です
鍾乳洞の入口までかなり下りますが、途中で見かけた羊の放牧
洞内はかなり厳しい道でしたが、やっと出口到着で写真OK
出てきた穴です
この滝は、入洞前に展望台から見下ろし滝です
ドリーネの下から見上げると、物凄い絶壁です 右上に先ほど行った展望台があります
ここの紅葉はツタです