老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

大阪のイメージ(続) 地名編  ②大阪は関西か近畿か?

2024年09月02日 19時08分21秒 | その他
 次に悩ましいのは、大阪も含まれる地域の呼び方に、「関西」と「近畿」がありますが、どちらが妥当なのかということです。

 「関西」とは、元来は<特定の関所より西の地域>を指し、対称語は「関東」です。
  その境界となる関所については、「近江逢坂関」、「鈴鹿・不破・愛発(あらち)の三関」、「箱根関」と変化していたようです。
現在では京阪神とその周辺部のみを指すことが多いです。

 一方、「近畿」については、「畿」は「都」の意味なので、「近畿」は<皇居の所在地に近い国々>という意味になり、難波宮・平城宮・平安宮など古代より日本の都が置かれた皇城の地の周辺の地域となります。

 もう少し詳しく見ると、畿内は大和、山城、河内、和泉、摂津の5カ国。近畿地方は「京都、大阪、滋賀、兵庫、奈良、和歌山、三重の2府5県を含む地域」という区分が主流のようです。

 不思議なことに、地元の人は関西地方という言い方はしても、近畿地方とはあまり言いませんが、その理由は「近畿」は明治時代の教科書で登場した官製言葉というイメージが強いからでしょう。

 尚、国の公的な地方区分では「近畿」となっているようで、法務省を除いた国の出先機関など公的な組織は近畿を使うことが多いです。

 但し、対象となる地域については、京都、大阪、滋賀、兵庫、奈良、和歌山の2府4県が多いですが、近畿経済産業局や近畿地方整備局はこれ以外に福井県も担当しています。

 また、三重県は現在では東海地方(中京圏)に含まれていますが、伊賀地方は関西とのつながりが強いので、少しややこしい様です。(まさ)

※ この項は、「大阪『地理・地名・地図』の謎」(谷川彰英、実業の日本社)、<日本経済新聞><WIKIPEDIA>などを参考にさせて頂きました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。