老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

身近な言葉の語源  ~日常生活に関するもの~  その② たわけもの/田吾作

2021年09月09日 19時13分05秒 | 面白い言葉や語源など

(昨日の「シロ」で思い出したのが、「のびしろ」(或いは、「伸びしろ」)という言葉です。“人間的または能力的に成長する余地のこと“を言いますが、この「しろ」も昨日触れた「シロ」と同じです)


 引き続いて、農業に由来する言葉です。

たわけもの:
“馬鹿者、あほう”を意味する言葉で、「戯け者」という当て字が使われることもあります。
 ただ、「戯れる」というのは「ふざける」というような意味を感じますが、「たわけもの」というのはより強い罵りの言葉で、中世から使われている言葉のようです。

 その語源は、「田分け者」だとされています。
即ち、家の相続に当たって何人かの子に田地を分けてしまうと、その家は衰退するケースが多く、田地を分割するような男は「タワケモノ」の罵られたようです。

 家督を長男が継ぐという習慣は、このような農業時代の名残なのでしょう。


田吾作:
 農民や田舎者を軽蔑した言葉ですが、「たご」は肥桶の事で、コエタゴの臭いがする田舎臭い男の意味です。

 前にも書き込みましたが、私も終戦後の物のない時に、近くの空き地を借りて作っているサツマイモの肥料として肥桶を担いでいる父の後ろから柄杓を持ってに付いて行き、肥遣りを手伝っていましたから、田吾作の一員かも知れません。
(まさ)


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