老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

内閣改造はしたけれど 

2017年08月03日 19時47分03秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 本日第3次内閣並びに自民党役員人事の発表があり、追い込まれつつある安倍首相は、内閣改造という手段で信頼度アップを図るようです。

 大幅な入れ替え人事ですが、一番改造が必要なトップを初めとする骨格が変わっていない状況では、大きな期待は出来ず“人心刷新”に名を借りた疑惑隠しのための改造としか言えないでしょう。

 安倍首相並びに内閣の支持率が落ちたのは、大臣の名に値しない無能なお友達を優遇したこともありますが、最大の要因は安倍首相の政治的な姿勢・感覚が、法治国家を忖度や気遣いが横行するまるで中世の政治に引き戻したからであり、万一問題を指摘されても「記憶がない」とか「記録がない」という馬鹿げた言い訳で乗り切れると思いこんでいることでしょう。

 一応白々しくも、“丁寧な説明責任を果たす”とは言ったものの、

◆その“丁寧”とは、質問に対して真面目に向き合って答弁するのではなく、言葉使いは少しは丁寧になったかも知れないが、質問から外れたことを何度も繰り返すことだと思い込んでいること。

◆国会の閉会中審査で、野党が要求する稲田前防衛大臣の出席を自民党は拒否しているようですが、何とその理由は、「稲田氏は辞任という一番重い責任の取り方をした、辞任した大臣を国会に呼びだすことはやってはいけないと判断した」(自民党の竹下亘国会対策委員長)と、国会での真相究明よりも身内を何とか庇おうとする気持を恥ずかしくもなく言える体質が変わっていないこと

のように態度が全く変わっていないことはますます明らかになりました。


 防衛庁の日報隠蔽問題以外にも、森友問題や加計問題など、まだまだ真相究明が必要とされる中で、その責任者を内閣改造と言う名前で隠してしまい、ウヤムヤにしてしまう、正に問題隠蔽改造でしょう。
 
 新しく任命された大臣は実力もありやる気満々ということですが、少なくとも一国民としてはその実績や実力は全く判らないし期待のしようもありません。
むしろ明らかな問題があって今回外した人たちの責任問題を更に追及することの方が、国民にとってはより誠実な感じがするのでしょうが如何でしょうか。  (まさ)