老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

高梨沙羅選手の失格 

2017年08月24日 20時00分25秒 | 散歩中に見かけた風景
 8月18日にチェコのフレンシュタートで開催されたジャンプ女子個人戦の予選で、日本のホープである、高梨沙羅選手が、スキー板の長さの規定違反で失格となったというニュースには驚きました。

 高梨選手は予選で順位1位と場内放送で流れたが、その後の検査で、スキー板の長さに応じて必要な体重を満たしていなかったことが発覚したというものです。

 スキージャンプという競技は、台からの飛び出しスピード/角度やその後のスキー板の操作技術などにより差がつきますが、飛距離を競うだけに、スキー板の長さや体重などが一番大きな要素となるようです。
この為、BMI(体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数)を基準値として、身長に対するスキー板の長さが決められているようです。
(※ 体重は、ジャンプスーツとシューズ着用時の体重のようです)

 この為、選手は体重管理には極めて慎重で、使用するスキー板に応じたギリギリの調整を行っているようで、高梨選手もいつものように跳ぶ前に体重を計り、200gの余裕をもってジャンプに臨んだようです。

 しかし、競技後の測定では、体重が基準より下回っていたことが判明したのですが、その原因はこのジャンプ台はらせん状の階段を歩いて登る仕組みになっており、当日の気温が25℃を超えて、陽射しも強かったので想定以上に汗をかいて体重が減少したと見られています。

 非常に微妙な失格だけに、本人の反省も当然ですが、過去には、2006年トリノ五輪で原田雅彦が同じ違反で失格となった例があるようです。


 私が愉しんでいるテニスでは、身長によるハンディが欲しいと思う事がありますが、このような体重区分は全くなく、普段は殆ど気にしていませんが、この機会にスポーツと体重の関係を少し考えてみました。
 
ボクシング・柔道・レスリングなど、下限の体重規定があるスポーツでは、試合前の体重測定だけで試合後の体重測定はないようです。
  
◆スキージャンプと同じく軽い体重が有利なスポーツで見てみると
ボルダーリング:やはり軽い体重が有利なようですが、筋力や手足の長さなども大きな要素になりますので、体重制限はないようです。
競馬:オリンピックなどの馬術競技でのルールは知りませんが、競馬ではレースごとに負担重量が決められており、レース後に騎手の体重と馬装具類の重さ測定をしています。
やはり時々は失格が発生していますが、その場合は確か騎手にも罰金が科せられると思いますので、選手は競技中の汗などによる体重減はある程度計算しているのでしょう。(まさ)