●ブログの更新さばっているうちに12月も残り少なくなりました。12月定例会も20日が閉会です。9日から始まった一般質問も議長を除く全議員が通告しました。それぞれの議員は、市の事務に対し疑問・検証・提言などを自分の政治スタンスを基本に執行部に質しました。私は昨年6月定例会以降議長に就任し行っていません。議長席から各議員の質問それに対する市長ら執行部の答弁を聞いています。自分の18年間を振り返りながら反省点や改善点を気づく機会です。
●国際的にも国内的にも政治が不安定になっている印象を強くしています。特に「民主的」な対応が劣化し、これが混乱・混迷につながっているように見ています。ロシアによるウクライナ侵攻や中国の軍事的圧力、北朝鮮にミサイル発射だけでなく、アメリカをはじめイギリスなど民主主義国家においても、揺らぎがあります。特に「陰謀論」のような不確かなことがネットで拡散され、それが物事の真意・本質を分かりにくくしているように思っています。
●新型コロナウイルスは、その陰謀論をさらに複雑にしているように見えます。まさにパンデミックが私たちの心を揺さぶり、不安をあおっています。防衛費が倍増されるようです。世論調査でも、軍事費の増額には半数以上の人が理解しています。それは北朝鮮のミサイル発射や中国の南西諸島での活動の活発化、ウクライナ問題等大きく影響しているようです。我が国は戦後、専守防衛という過去の戦争を反省して憲法を定めました。もともと島国ですから、陸続きのウクライナとは異なった対応が求められるのでしょう。防衛態勢(現代化)を整えることに異論はありませんが、国会の議論を抜きに閣議決定することには疑問・異議があります。
●今は国も、地方も政治が混迷しているようです。特に地方議会は「辞職勧告決議」が乱発され、裁判沙汰になっています。何の法的根拠(拘束力)のない辞職勧告ですが、議会が議決(自律権)するとそれはそれで独り歩きします。法的には本会議場での発言が会議規則に基づき「懲罰委員会」を設置して処罰した場合は一定の拘束力があります。議員の身分は住民の投票で選ばれたもので、議会が辞職を促すようなものでないはずです。議員の出処進退は議員自身が決めるものという原則を尊重したいものです。