ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

成果主義の会社が必ずしも景気がいいとは限らない。

2011年06月19日 | Weblog

「老いる覚悟」森村誠一著より。

森村氏の主張は、日本のデフレは、成果主義で市場が冷え切ってしまったのが原因だという。どんな大会社でも、永遠に安定経営ができるとは言えない。先行きは不透明な時代だ。

ここでの小タイトルは、“日本はいつからゆとりのない会社や組織が増えたのか”だった。それは機械文明が発展してからのようだった。何でも効率が優先されて、成果主義が中心になってしまったからだろう。

少し前までは、人材として扱われていた社員が、組織を構成するネジになってしまっていると表現されていた。それまでは歯車の一つともいわれた。歯車は一つ欠けても動かなくなるが、ネジは一本や二本欠けても動くという意味だ。

それらは結局機械全体にはほとんど影響しない。ネジはいつでもすげ替えられるということでもあった。実に厳しい表現でもあるが、これが現実なのだろう。会社は利益追求、効率中心、もう体温と余裕のあった時代には戻らない。

中国は成果主義が中心が支配する社会になっているようだ。どんな努力をしたかなどは関係がない、何ができたかだけが評価される。貧富の格差はますます拡大していく。森村氏は日本はいま成果主義の再検証をするべきと語っていた。もっとも、それを考える(再検証する)余裕すらもないかぁ・・・