「老いる覚悟」森村誠一著より。
年齢を重ねるにしたがって、ついつい人に会うのが面倒になりがちなもの。頭ではわかってはいても気持ちも体も硬くなってしまっているのかもしれないが。
しかし、人生は出会いの連続だったのだ。生きるためにはどうしても、人との触れ合いがなければ不可能だ。また筆者は出会いには三つあるという。
それらは、人間、文化、場所だった。さらに、意外なことに最近では動植物との出会いもその他に考えられるともいう。つまりペットや家庭菜園などだった。そう言えば、リタイアー後に野菜作りを楽しむ人も多い。
文化では、小説、絵画、演劇などさまざまな芸術に触れて感動することでもあった。場所というのは、初めての場所に行ったり、自然に接して感銘することだった。
出会いというと、すぐに人との出会いばかりを考えてしまうが、それ以外の出会いも豊富にあることにも気付かされる。新しいものに積極的に出会いたいという気持ちがポイントのようだ。