ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

通りすがりの人々が抜き取っていくようなフリーペーパーは、・・・

2009年06月29日 | Weblog
「メトロミニッツ」2009.7月号より。

(前日のつづき)
このあとには「読者層が決まっているというわけではない」と続いていた。藤原氏が連載してきた「撮りながら話そう」というタイトルの、“写真+エッセイ”のコーナーは6年間続いて、今回が最終回だった。上記はその舞台裏について語っていたなかのワンフレーズ。

この「メトロミニッツ」というフリーペーパーに連載を依頼された時のことを思い出している。はじめフリーペーパーと聞いて、街頭で配られるチラシのようにすぐに読み捨てられるはかないメディアだと感じたらしい。むしろ映画、本、美術鑑賞などのように、身銭を切ってこそ、人はそれを大事に受け取ろうとするものだ、というのがその時の気持ちだったという。

確かにタダで手にしたものはそれほど真剣にならないもの。どうせ、タダだから、という気持ちがあるからだ。しかし、筆者は利点も見出していた。それは今まで藤原氏の存在さえも知らなかった未知の幅広い読者にも出合えると感じたからだった。そう考えるとこのフリーペーパーというメディアが新鮮に思えてきたらしい。

私自身もこのフリーペーパーを手にして、初めて藤原新也という写真家・作家の文章に触れることができた一人だった。このブログも幅広い読者という意味では、やフリーペーパーと似たようなところがありそうだ。でも、ほとんどが記憶に残らず一瞬で忘れ去られていくかな・・・