ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

目に見えない数百、数千万人を相手にしなくてはならない。

2008年08月14日 | Weblog
『「お笑いタレント化」社会』山中伊知郎著より。

つまりこれはテレビで活躍する「お笑タレント」たちのことだった。寄席や劇場なら、目の前の限られた数十人、数百人の観客を相手にすればいいが、テレビではそうはいかない。

テレビでは笑いをとるには、落語の名人芸よりバナナの皮で滑って転んだ方が簡単のようだ。つまりそのほうが「わかりやすい笑い」だからだった。ところが、その滑って転ぶとはいっても、一流のプロと素人では歴然と違っている。プロは何十通りもの滑りのパターンを持っていて、その場に合わせて面白い滑り方ができるという。素人はそこまではいかないのだ。

わかりやすい笑いということなのだろうか、最近はおバカタレントと呼ばれる素人まがいの芸人がもてはやされている。芸があるのか、天然ボケなのかもわからない。持って生まれた才能やキャラクターは身を助けるのだろうか。またテレビ製作者側の演出力なのだろうか。

お笑いタレントは一度ウケると、テレビドラマや演技力があれば映画俳優としても起用される。その知名度を利用して、議員や知事になった人たちもいるほど。いずれにしても、何ごとも勉強や蓄積なしには続かないかも。