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野武士の2連覇と少年旋風。

2008年08月18日 | Weblog
「ニッポン五輪メダルプロジェクト」岡田忠著より。

このタイトルからはいったいどんな種目を連想できるだろうか。実は日本のオリンピックでの水泳競技のことだった。日本の水泳は1920年のアントワープ大会が初出場だった。

そして、最初の金メダリストはその8年後に生まれている。第9回アムステルダム大会(1928年)だった。男子200メートル平泳ぎで鶴田義行選手が優勝していた。さらに次の第10回ロサンゼルス大会(1932年)でも鶴田選手は2大会連続で金メダルを獲得していた。

そして、その第10回大会では何と男子競泳は6種目中5種目に優勝していたのだ。その中でも大きな特徴は10代の選手の活躍だった。14,15,16,17歳という選手たち、さらには大学生たちが大活躍していた。

その大会での各メダル数の集計があった。金メダル7つのうち5つは水泳だった。銀メダルも7つのうち5つは水泳、銅は4つのうち2つは水泳となっていた。ついでに翌第11回ベルリン大会(1936年)の水泳のメダル獲得数も見てみよう。金メダル6つのうち4つ、銀メダル4つのうち2つ、銅メダル10のうち5つ。

振り返ってみれば、戦前のこの2回の大会は水泳ニッポンと言われたピークだったようだ。その後世界のレベルは上がっていき、日本人選手の活躍はまばらなものとなってしまった。今北京大会では北島選手の活躍で水泳も楽しめたが、次の大会はどうなるのだろう。各競技ともうまく世代交代できればいいが。