ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

深海魚と出会えるくらいに深くもぐらなくては、物事は身につかない・・・

2008年07月01日 | Weblog
「私塾のすすめ」齋藤孝・梅田望夫著より。

いきなり深海魚という比喩が出てきたので、インパクトがあり面白い表現だと思った次第。仕事にしてもなんでも長年やっているからと言って、それを深く知っているとは限らない。けっこう惰性でやっていることも多いことに気づく。

振り返ってみれば勉強も仕事も深くやったとは思えない。ただいろいろな経験はしては来たものの、身についたものなどほとんどなかった。齋藤氏はプロ野球のキャンプみたいなものが好きらしい。それはつまり合宿であり「なんとか月間」のようにあるテーマをある一定の期間に成し遂げようというものだ。

学校でいえば、すべての教科を同じようにはできないなら、「この1か月は単語だけ」「この1か月は数学だけ」というふうに集中することで深い勉強ができたと振り返る。そうすることで深海魚に出会えるらしい。

物事を身につけるということは、そのように深く潜ったときになる。ある意味、オタクに似ていそうだ。多くの人は深く潜る前に浮かびあがってしまうのだ。ここに齋藤氏の友人のエピソードがあった。

大学時代その友人は司法試験浪人をしていたが「いろんな用事があって、勉強に集中できない」と言っていた。そこで、齋藤氏はまた「この世に用事なんて一つもない。・・・それは司法試験に本気じゃない。・・・」と続けたのだ。

そして用事を切るようにアドバイスをしたという。その友人がやってみると、用事がなくなって集中できたらしく、試験に受かり感謝されたようだ。これを聞いていた梅田氏は、時には「義理」なども捨てることは大事なことだと述べていた。自分を集中できる状態に置くにはそれなりの努力も必要そうだな・・・