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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

『英雄たちの選択』(NHKBS・25日20時~)は「刀伊の入寇」

2023年10月26日 | 日記
 『英雄たちの選択』のタイトルは「暴れん坊公家 平安朝を救う~藤原隆家・刀伊の入寇事件~」とあったが、ピンと来るものがなかった。それだけに新鮮な気持ちで番組を見ることができた。

 鎌倉時代の蒙古襲来は有名でいろいろな歴史番組でも取り上げられているし、学校の授業でも習うが、刀伊の入寇についてはまったく記憶にない。刀伊の入寇とは1019年、北方異民族の刀伊が九州に襲来し、1000人を超す日本人が殺害された平安時代最大の対外危機だと知った。

 刀伊とは朝鮮語に由来し、当時の高麗から見て東に住む蛮族の「東夷(とうい)」の音を当てた言葉という。今の中国東北部からロシア・沿海州方面に住んでいたツングース系女真族を指す。後年、金や清を建てた人々だ。その刀伊が50隻余の兵船に分乗し、高麗侵略後、対馬・壱岐、北九州に押し寄せて来たのである。

 その頃の朝廷は、藤原氏の身内での権力闘争に勝った藤原道長が全盛を謳歌していたが、積極的に関与せず地方に丸投げした。そこで活躍したのが
当時の太宰府の実質的な最高責任者の太宰権師(だざいのごんのそち)という立場だった藤原隆家という人物。刀伊に対してもひるむことなく積極的に撃退戦を繰り広げた。

 そのあたりの経緯、時代背景などをゲストの談話を交えて伝えてくれた。番組を見ていると国防ということに思いを馳せる。今はウクライナ侵攻に加えイスラエル問題も深刻な状況となり、国と国との武力衝突の悲惨さが連日伝えられているだけに1000年以上前のことだが考えさせられることは多かった。

 危機対応というと権力の集中のイメージがあるが、逆に権力分散型で現地が人材を得て、力をつけていく方が効果的なのかもしれない。というような思いも持った。
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青天の霹靂

2023年10月25日 | 日記
 「青天の霹靂」は「予想もしなかった事件や出来事が起こった」という意味でよく使われてきた言葉だ。由来を調べると結構古く、中国を代表する南宋の詩人陸游 (りく・ゆう)(1125~1209)が書いた詩「九月四日雞未鳴起作」の一節にある「晴天に霹靂を飛ばす」という記述が由来といわれている。「晴天に霹靂を飛ばす」とは、病気で寝ていた陸游が突然起き上がって勢いよく筆を走らせたようすを雷にたとえたもので、もともと「青天の霹靂」という言葉は文字を書く勢いの凄まじさをさした言葉だった。そこから転じて、現在の思いもよらない出来事が突然起きるという意味につながっている。

 しかし、今日の午後3時過ぎの天気の急変は、例えではなく正真正銘の「青天の霹靂」だった。午前中、ゴミ出しや庭仕事、犬の散歩をしている近隣の人たちとは「今日は秋と言うより、小春日和みたいで暖かいですね」という挨拶を交わしていた。変だなと思ったのは、13時過ぎに車で近くのスーパーへ買い物に出かけた時。晴天なのにフロントガラスに水滴がついたのである。てっきりどこかの家がホースで水やりをしていて、そのしぶきが付いたのだと思った。ワイパーをかけて取ってもまたポツポツと付いて来る。「雨か?」と空を見ても雨雲らしきものはなく青空。たいした量ではなかったので気にも留めずスーパーまで行った。買い物を済ませて外に出ると陽が射したまま雨粒が落ちていた。「変な天気やなあ」と警備員と言葉を交わし帰路に着いたがほどなく雨は止み元の青空にもどった。

 「雨マークはありませんが、はるか上空に寒気が入ってくるので大気が不安定となり、所によってはにわか雨の怖れがあります」という朝の天気予報が思い起こされた。ジムに行くには中途半端な時間になったので外ランでもしてこようかと思っていたが自重した。15時前になると遠くで雷鳴が聞こえ風が強まって来た。雨雲らしきものは見当たらないが嫌な予感がして、急いで洗濯物を取り入れた。直後に大粒の雨が落ちだした。

 日差しはしっかりあるのに大粒の雨がたたきつけ、雷も間近で鳴るという奇妙なことになった。
  
 枚方の方へ車で出かけていた妻もちょうど帰ってきて「どないなっとるの?!」が第一声だった。枚方は雹が降っていたらしい。しだいに空一面黒雲に覆われ30分程は激しい雷雨が続いた。



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「ショーレンプレミアム」の販売まさかまさかの長蛇の列

2023年10月22日 | 日記
 交野市商業連合会主催、交野市後援のプレミアム付き商品券「ショーレンプレミアム」の発売が今日あった。3000円分使用できる商品券(1冊:500円券×6枚)を1000円での発売だから還元率はかなり良い。昨年は、商品券と引き換えることができる商品が各店で限定されていたので売れ行きが悪かったみたいだ。その反省をふまえ今年は金券タイプとなったようだ。販売場所も去年は各地域の2~3店舗に分散させていたが、今年はいきいきランドで開催される交野マルシェの会場だけの販売となった。そこで売れ残った場合のみ各地域の店舗販売となる。発行冊数は7500冊だが一人2冊までは購入可だから4000人足らずの人しか手にすることはできない。

 販売開始の10時より、30分程早く着くように家を出たが甘かった。交野いきいきランドは交野久御山線沿いにあるが、入口の1km先から渋滞が発生していてメイン道路に出ることが困難な状態だった。「急がば回れ」のことわざ通り、渋滞の列からUターンして抜け、ぐるっと回り道していきいきランド近くの知人の家に車を停めさせてもらい歩いた。いつもの数倍時間がかかり、会場に着いたのは10時15分だった。長蛇の列ができていて最後尾を見つけるのにかなり歩いた。

 聞けば、8時から並び始めていたらしい。「この人数では、かなり手前で完売してしまうだろうな」とは思ったが、とりあえず列に入った。主催者側も想定外の混雑だったのか列を整理する人も見通しを伝えてくれる人もいない。予想取り1時間並んだところで「完売」の放送。

 マルシェの店で腹ごしらえをして帰ろうと思い行ったが、そこも満員。商品が売り切れ状態であった。好天気、プレミアム商品券の販売、スポーツ施設での試合などが重なったため想定をはるかに越える人が集まってしまった。不慮の事故が発生しなかったのが幸いだった。
  

 
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マインドフルネス

2023年10月21日 | 日記
 「JAFMate・秋号」の中に藤崎沙織さんのエッセイ「ジムの帰り道」があった。1年ほど、キックボクシングジムに通っていて、45分ほどしっかり汗をかいた後さっとシャワーを浴びて自転車で帰る。その時火照っている体に冷たい風を感じて「あ~しあわせ!」と声に出してしまうくらい、多幸感に満ちるとあった。

 同じように自転車でジムに通っているので、その気持はよくわかる。それだけではなく、運動後は感覚が鋭くなるとも書いている。季節ごとに咲く花の匂いや、風の強さに鋭敏になるという。私も勝手にジムの手前にある久保池沿いの小道を「季節の移ろいを感じる道」と名付け四季折々の花や空気を楽しんでいる。

 藤崎さんはそのことをパソコンで検索して「マインドフルネス」という言葉に行き着いた。日本語にすると「日々の心配事や不安な気持ち、仕事や他人からの評価など、つい頭に浮かんでしまうことを鎮め,『今』だけに集中できるような精神状態・・・」となるそうだ。

 『今』に集中できる状態になると幸せを感じやすい。運動はその手段として有効なものと考えられるが、要は「無我夢中」に取り組めるものであれば何でもいいのだと思う。24時間の中に少しでも「自分だけの時間」を持つことが大切なんだということを藤崎さんのエッセイを読んであらためて思った。エッセイをこう締めくくっている。

 「・・・30代後半になり、誰かに幸せにして貰うのを当てにするはやめたい、と思っていたところだった。他人に癒して貰おう、機嫌をとって貰おうと期待していると、相手次第で更に状況が悪くなることもある。苦しい時こそ、自力で幸せになるのが一番確実なのだ。・・・」
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日曜劇場「下剋上球児」

2023年10月20日 | 日記
 秋の新ドラマが各局始まっている。とりあえず第1話は録画して、それらを見て取捨選択していこうと思っている。秋の展示会の手伝いや孫を預かったりしてゆっくりテレビを見る時間がとれず、今日になってやっと日曜劇場「下剋上球児」を見ることができた。前宣で弱小高校野球チームが甲子園の切符を手にする物語というぐらいの認識だった。

 見るのを後回しにして来たのは、スポーツでも勉強でも成り上がっていくドラマはあまり好みではないというのもあった。黒木華の名前がなかったら録画予約すらしなかっただろう。

 第1話の展開はこの種のドラマの定番の展開で新鮮味がなかった。ただ、出てくる映像が三重県の懐かしさっを感じるものが多くあり「これは何だ?」という思いに駆られた。そこで番組ホームページで知識を得ることにした。2018年の夏、「日本一の下剋上」を旗印に三重大会を奇跡的な試合で勝ち上がり、第100回全国高校野球選手権大会に出場した三重県立白山高校をモデルにした小説「下剋上球児」(サブタイトルは「三重県立白山高校、甲子園までのミラクル」)【菊池孝弘著】を原案にしている物語だと知り納得した。

 三重県の風景が多く使われるのは道理である。しかし、三重県は縦に長い県である。ザクっと分けると、四日市、桑名を中心とした北勢、津、松阪
の中勢、伊勢、尾鷲を中心とした南勢の3地域になる。県立白山高校は津市の山間部、奈良県との県境に近いに位置する。したがってドラマの越山高校のまわりは山里の景色となる。松阪の母の所に帰る時に伊賀上野から峠越えをした時に通る景色とダブル。しかし、主人公の南雲一家の暮らす家は海べり、鳥羽市近辺である。牡蠣の養殖イカダは磯部町の的矢か鳥羽市の浦村だが、他の映像から考えると浦村となる。私が小さい時はその辺りは陸の孤島といわれ鳥羽から定期船でいく不便な所だった。パールロードができてからは陸路も整備されたが不便な所には変わりはない。フェリーを使って2時間かけて帰る生徒と南雲先生が夜に話すシーンは鳥羽駅と鳥羽マリンフェリー乗り場が使われていたが、そこに四日市のコンビナートの映像も組み込まれていた。

 フィクションだから三重県の名所を適当に使って組み立てるのは当然だし、三重県以外の他府県でのロケもあるわけだが、なまじっか三重県に対しては知識をもっているので土地感覚に違和感を感じ素直にドラマに集中できなかった。

 成り上がり系の新ドラマは「パリピ孔明」を楽しむことにして「下剋上球児」はパスとした。
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