素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

マインドフルネス

2023年10月21日 | 日記
 「JAFMate・秋号」の中に藤崎沙織さんのエッセイ「ジムの帰り道」があった。1年ほど、キックボクシングジムに通っていて、45分ほどしっかり汗をかいた後さっとシャワーを浴びて自転車で帰る。その時火照っている体に冷たい風を感じて「あ~しあわせ!」と声に出してしまうくらい、多幸感に満ちるとあった。

 同じように自転車でジムに通っているので、その気持はよくわかる。それだけではなく、運動後は感覚が鋭くなるとも書いている。季節ごとに咲く花の匂いや、風の強さに鋭敏になるという。私も勝手にジムの手前にある久保池沿いの小道を「季節の移ろいを感じる道」と名付け四季折々の花や空気を楽しんでいる。

 藤崎さんはそのことをパソコンで検索して「マインドフルネス」という言葉に行き着いた。日本語にすると「日々の心配事や不安な気持ち、仕事や他人からの評価など、つい頭に浮かんでしまうことを鎮め,『今』だけに集中できるような精神状態・・・」となるそうだ。

 『今』に集中できる状態になると幸せを感じやすい。運動はその手段として有効なものと考えられるが、要は「無我夢中」に取り組めるものであれば何でもいいのだと思う。24時間の中に少しでも「自分だけの時間」を持つことが大切なんだということを藤崎さんのエッセイを読んであらためて思った。エッセイをこう締めくくっている。

 「・・・30代後半になり、誰かに幸せにして貰うのを当てにするはやめたい、と思っていたところだった。他人に癒して貰おう、機嫌をとって貰おうと期待していると、相手次第で更に状況が悪くなることもある。苦しい時こそ、自力で幸せになるのが一番確実なのだ。・・・」
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