素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

青天の霹靂

2023年10月25日 | 日記
 「青天の霹靂」は「予想もしなかった事件や出来事が起こった」という意味でよく使われてきた言葉だ。由来を調べると結構古く、中国を代表する南宋の詩人陸游 (りく・ゆう)(1125~1209)が書いた詩「九月四日雞未鳴起作」の一節にある「晴天に霹靂を飛ばす」という記述が由来といわれている。「晴天に霹靂を飛ばす」とは、病気で寝ていた陸游が突然起き上がって勢いよく筆を走らせたようすを雷にたとえたもので、もともと「青天の霹靂」という言葉は文字を書く勢いの凄まじさをさした言葉だった。そこから転じて、現在の思いもよらない出来事が突然起きるという意味につながっている。

 しかし、今日の午後3時過ぎの天気の急変は、例えではなく正真正銘の「青天の霹靂」だった。午前中、ゴミ出しや庭仕事、犬の散歩をしている近隣の人たちとは「今日は秋と言うより、小春日和みたいで暖かいですね」という挨拶を交わしていた。変だなと思ったのは、13時過ぎに車で近くのスーパーへ買い物に出かけた時。晴天なのにフロントガラスに水滴がついたのである。てっきりどこかの家がホースで水やりをしていて、そのしぶきが付いたのだと思った。ワイパーをかけて取ってもまたポツポツと付いて来る。「雨か?」と空を見ても雨雲らしきものはなく青空。たいした量ではなかったので気にも留めずスーパーまで行った。買い物を済ませて外に出ると陽が射したまま雨粒が落ちていた。「変な天気やなあ」と警備員と言葉を交わし帰路に着いたがほどなく雨は止み元の青空にもどった。

 「雨マークはありませんが、はるか上空に寒気が入ってくるので大気が不安定となり、所によってはにわか雨の怖れがあります」という朝の天気予報が思い起こされた。ジムに行くには中途半端な時間になったので外ランでもしてこようかと思っていたが自重した。15時前になると遠くで雷鳴が聞こえ風が強まって来た。雨雲らしきものは見当たらないが嫌な予感がして、急いで洗濯物を取り入れた。直後に大粒の雨が落ちだした。

 日差しはしっかりあるのに大粒の雨がたたきつけ、雷も間近で鳴るという奇妙なことになった。
  
 枚方の方へ車で出かけていた妻もちょうど帰ってきて「どないなっとるの?!」が第一声だった。枚方は雹が降っていたらしい。しだいに空一面黒雲に覆われ30分程は激しい雷雨が続いた。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ショーレンプレミアム」の... | トップ | 『英雄たちの選択』(NHKBS・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事