素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

日曜劇場「下剋上球児」

2023年10月20日 | 日記
 秋の新ドラマが各局始まっている。とりあえず第1話は録画して、それらを見て取捨選択していこうと思っている。秋の展示会の手伝いや孫を預かったりしてゆっくりテレビを見る時間がとれず、今日になってやっと日曜劇場「下剋上球児」を見ることができた。前宣で弱小高校野球チームが甲子園の切符を手にする物語というぐらいの認識だった。

 見るのを後回しにして来たのは、スポーツでも勉強でも成り上がっていくドラマはあまり好みではないというのもあった。黒木華の名前がなかったら録画予約すらしなかっただろう。

 第1話の展開はこの種のドラマの定番の展開で新鮮味がなかった。ただ、出てくる映像が三重県の懐かしさっを感じるものが多くあり「これは何だ?」という思いに駆られた。そこで番組ホームページで知識を得ることにした。2018年の夏、「日本一の下剋上」を旗印に三重大会を奇跡的な試合で勝ち上がり、第100回全国高校野球選手権大会に出場した三重県立白山高校をモデルにした小説「下剋上球児」(サブタイトルは「三重県立白山高校、甲子園までのミラクル」)【菊池孝弘著】を原案にしている物語だと知り納得した。

 三重県の風景が多く使われるのは道理である。しかし、三重県は縦に長い県である。ザクっと分けると、四日市、桑名を中心とした北勢、津、松阪
の中勢、伊勢、尾鷲を中心とした南勢の3地域になる。県立白山高校は津市の山間部、奈良県との県境に近いに位置する。したがってドラマの越山高校のまわりは山里の景色となる。松阪の母の所に帰る時に伊賀上野から峠越えをした時に通る景色とダブル。しかし、主人公の南雲一家の暮らす家は海べり、鳥羽市近辺である。牡蠣の養殖イカダは磯部町の的矢か鳥羽市の浦村だが、他の映像から考えると浦村となる。私が小さい時はその辺りは陸の孤島といわれ鳥羽から定期船でいく不便な所だった。パールロードができてからは陸路も整備されたが不便な所には変わりはない。フェリーを使って2時間かけて帰る生徒と南雲先生が夜に話すシーンは鳥羽駅と鳥羽マリンフェリー乗り場が使われていたが、そこに四日市のコンビナートの映像も組み込まれていた。

 フィクションだから三重県の名所を適当に使って組み立てるのは当然だし、三重県以外の他府県でのロケもあるわけだが、なまじっか三重県に対しては知識をもっているので土地感覚に違和感を感じ素直にドラマに集中できなかった。

 成り上がり系の新ドラマは「パリピ孔明」を楽しむことにして「下剋上球児」はパスとした。
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