競技は競技として楽しむ

　NHKは、オリンピック中継の間に、21時から21時15分にニュースが入るが、今日から新型コロナ対応の緊急事態宣言を東京、沖縄に加え埼玉、千葉、神奈川の首都圏3県と大阪府に、また「まん延防止等重点措置」が北海道、石川、京都、兵庫、福岡に適用されたこともありコロナ一色。オリンピックとのギャップがますますひどくなってきた。

　開催の是非、問題点はともかく競技は競技として楽しんでいる。特に、陸上競技が始まりよく見るようになった。特に、女子1500ｍ予選で4位で準決勝に進む田中選手、女子5000ｍ決勝で9位の広中選手、男子3000ｍ障害で7位入賞の三浦選手の走りには今までにない日本人選手の姿を感じた。臆することなく自分のスタイルで勝負に挑んでいた。それが中長距離にとって最悪のコンディションの中で、いずれも日本新記録を出させたことにつながった。日本新記録を出しても世界との差はあるというのも現実だが、ベストを尽くしたなかでの差は次へのステップになる。

　それにつけてもオランダのハッサン選手の1500ｍ予選での転倒からのごぼう抜きや5000ｍ決勝のラスト1周の走力には驚嘆した。女子三段跳びの世界新記録もドラマチックに展開していった。中学校の時、陸上部で走り幅跳びと三段跳びをやっていたのでタイミングとリズムをつくる難しさは分かっている。それらがピタッと合った時の爽快感も格別である。

　ワクワクした気持ちでスポーツを見たのは久しぶりだった。