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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

如月も驚きましたで幕があき

2014年02月04日 | 日記
 立春寒波の到来はよくあることで驚くこともないが、一日にして10℃ほどの急降下は体がついていくのに難儀する。さてさて始動の月、2月ではあるが、橋下市長辞職、出直し選挙の動きはまさかであった。

 是非はともかく、「大阪都構想を進めてみたら」という民意は2年前のダブル選挙で示されたと私は思っていた。次は具体的な設計図を描ききちっとした説明ができるためのものができてきてからの話だと待っていた。今の段階ではスローガン的な話だけで具体像は存在しない。その制度設計をする法定協議会において、区割り案4案について継続してもう少し協議を深めようという側と1案への絞り込みを急ぐ維新側の綱引きの結果、絞込みが否決されたため
「民意を問いたい」ということで辞職、再選挙を決めたみたいである。

 思うにこれは「民意」の問題ではなく「民意をうけた」政治家の政治力の問題ではないだろうか。スケジュールの立て方の甘さ、他党とのすり合わせのまずさ、タウンミーティングの不足などの結果である。国政に打って出たりして地道な取り組みに欠けていたことが堺市長選での敗北、造反者を生み出したと考えれば橋下自身の政治能力の無さがはっきりしてきたと言ってよい。市長の仕事は大阪都構想だけではないだろうに。

 選挙では6億円の費用がかかると報じられていた。無駄遣いこの上ない。


 岩倉具視が使った暗号表や、最後の徳川将軍・慶喜が官軍に江戸攻撃中止を求めた直筆哀訴状などを含む数万点の史料が江戸~明治の本草漢学塾「山本読書室」跡の土蔵に秘蔵されていたことが分かった。というニュースにも驚いた。資料の中身はもちろん言うまでもないがタイムカプセルのように土蔵が無事であったことにも驚かされた。

 明治維新によって江戸時代が否定された面があったが、今、明治以前を見直そうという機運が高まりつつあるように感じる。それらをあつかった番組を見たり本などを読んだりするたびに実に膨大な記録が残されているということにも驚かされている。今、読んでいる森本哲郎さんの「サムライマインド」でも同様である。

 紙・文字文化の豊かさというのが日本文化の脊柱ではないかと思っている。今回出てきた史料すべてを分析するには10年はかかると言っているが、何が解明されるのか楽しみである。

 東京都知事選も驚きの結末となるか?波乱含みの幕開けとなった如月である。
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