素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

恒例となった♪大阪シンフォニック クヮイア演奏会♪を聴きに京都コンサートホールへ

2014年02月09日 | 日記
 大阪シンフォニック クヮイアは、「第九」を演奏するアマチュア混声合唱団として1979年7月に「枚方フロイデ合唱団」という名称で、枚方、寝屋川地域を中心に発足し。1995年9月に現在の呼び方に改称された35年近くの歴史を持つ合唱団である。退職後の活動の一環として枚方で同勤した人も数多くメンバーに入っている。そういう関係でチケットの購入を依頼されたのがきっかけとなり演奏会の常連となった。

 昨日の雪が日当たりの悪い所にはまだ残っているため外仕事ができないので14時30分開演だが、朝の用事がすんだらすぐに出かけることにした。北山通りの進々堂の駐車場をいつも使わせてもらっている。途中少し時雨たところもあったが天気の方は思っていたより回復傾向にあった。堀川通から北山通に入るあたりから警察官やパトカーを多くみかけるようになった。「何かあるのかな?」と妻、「京都マラソンは来週の16日のはずだが」と答える。「でも、沿道にも人がいるし、旗も持ってる。何かあるで」と言うので見ると確かに何かを出迎える雰囲気がある。「誰か要人でも来るのかな?」「それにしてはちょっとファミリーやで。とにかく警察が多いから用心して走ってや」というような会話を交わしながら北山通を進むと看板があった。《京都市小学校大文字駅伝大会》による交通規制のお願いであった。北山通と下鴨中通が10:50~11:40の間通行止めなどの規制があるということである。あわてて時計を見たら10時45分であった。滑り込みセーフといったところ。進々堂の駐車場も1台分空いていてラッキーであった。コーヒーとパンとで一服して店の前に出るとちょうどランナーが走っているところだった。
 府立植物園で時間をつぶそうと北入口に行くとちょうどそこが中継所となっていて選手や関係者でごったがえしていた。
  植物園は静かだった。早春を告げる小さな花々の開花を写真におさめようと言う人が多かった。その人たちがカメラを構えている所に行けば見頃の花があるのでいい目印になった。おかげで私も代表的な花を撮ることができた。
 セツブンソウ  ザゼンソウ
 セリバオウレン  スノードロップ
園内の休憩施設では京都府立植物園開園90周年記念として《西山喬、由良展》を開催していた。府立植物園で描いた風景と、北海道で描きためた植物画、ハスを描いた植物画などが展示されていた。写実絵画展で読んだ「絵と写真の違い」ということを思い起こしながら楽しませてもらった。
   「今日は思わぬ出会いのある日やな」と言いながら園を出て、近くの「権兵衛」という蕎麦屋でしっぽく蕎麦を食べた。なかなかいい味であった。妻が会計をしている間に外に出ると、中年のご婦人が大きな荷物を自転車かごに入れようとして難儀していた。自転車がこけそうになるので支えてあげたら、お礼の続きに「和菓子見てくれました?」ときた。「そば食べただけだから」というと是非、私の作品を見てくれという。和菓子教室の生徒さんみたいで自信満々に「数年後には私はスゴイことになっているから」と言うので無料で、コンサートまでは時間もあったので地下の小さな展示室に下りることにした。
   自慢するだけのことはある。力作ぞろいだった。そのご婦人の作品はわからなかったのはちょっと残念。

 色々なことがあったので京都コンサートホールの座席に座った時はホッとした気分になった。今回の席は3階の右サイドの一番前、舞台の真横から見下ろす所である。4人のソリストは後姿、指揮者の顔をしっかり見ながらの鑑賞は初めての経験で新鮮な感じがした。、パイプオルガンの奏者がモニターで指揮者を見ながら演奏していることもホ~ッと思った。
  スターバト・マーテルは10曲からなり、原詩と訳詞がプログラムに付記されていたので頭ではよく理解できたが、十字架に架けられたキリストの苦しみと、我が子の「死」を見守る母マリアの心情については心がついていかないというのが正直なところ。一神教に対する抵抗感はどうしようもないものである。 
コメント
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