素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

政治は生きもの

2013年06月23日 | 日記
 今日の都議選の開票速報は面白く、23時30分過ぎの残数0になるまで見ていた。今の流れから自民や公明が圧勝することは予想できたが、全員当選には驚いた。共産党の倍増も注目すべきことだろう。「政治は生きもの」ということをあらためて思った。最近の潮流は既成政党離れにあったように思える。それが民主党、維新の会の票の伸びにつながった。寄せ集めの実体のはっきりしない曖昧さにひかれたが、政治集団としては未熟であることが露呈してしまった。

 賛成、反対はともかくしっかりとした綱領を持ち、組織として筋の通った主張、活動をしてきた政党への回帰がうかがえる。来月の参議院選挙ではっきりしてくると思うので各党の動きに注目したい。

 政党に限らず、会社、チームでも「いけいけ」ムードの時は内部に抱える弱点や問題点は黙過されがちである。躓いたりうまくいかなくなった時にこそ組織の真価がわかる。

 サッカーの日本代表でもそうである。ワールドカップ予選突破までは比較的良い流れできていた。今回のコンフェデレーションズカップでの3連敗ではっきりと流れが変わった。ザッケローニ監督は今回の結果は予想できていたと思う。事前のNHKでのインタビューを聞いているとお気楽なアナウンサーの質問に苦笑せざるを得なかったのもうなづける。

 3連敗して良かったと思っている。1年後を見据えてどう作りあげていくかを考える材料をもらったと考えれば良い。評論するのは簡単であるが作るのは時間のかかる気長な作業である。ザック就任以来の方向性は間違っていないと思っている。これからが真の面白さである。

 根拠のない楽観論としたたかさのない悲観論を繰り返すことはやめてほしい。

 コンフェデ杯の最中に起こっているブラジル政府への抗議行動は正直驚いた。最近のブラジルに関して持っている私のイメージは「豊かな資源力をもとに伸びた経済力を背景にワールドカップ、オリンピックの誘致に成功し、さらに経済発展を促進して国民に豊かさを供給している」というものだった。これは一面的な思い込みであった。ということを思い知らされた。同様のことはトルコでの反政府デモの時も感じたことである。「ビッグイベントを誘致して経済効果をもたらし生活を豊かにする」という1つの神話がくずれつつあるのではという予感がする。

 最近の日本や世界の動きをみていると「政治はいきもの」ということを強く感じることが多い。

 私はといえば、世間のさまざまな動きを横目に見ながら午前中は鶴見緑地公園を散策し、午後はその足でマンドリンの世界にひたっていた。鶴見緑地公園は蓮と睡蓮が見頃であった。
   いい匂いで迎えてくれたのがクチナシ。この匂いと姿を見ると♪今では指輪も まわるほど・・・♪と鼻歌が出てしまう。ほとんど条件反射に近い。
 先の南九州フラワー街道を思い出させてくれたのがアメリカデイゴの赤い花とジャカランダ。
  
大阪でジャカランダを見るなら一心寺・八幡屋公園・長居植物園・鶴見緑地公園となっている。一番近い鶴見緑地公園のだけは見る機会がなかった。もう終わっているのでは?と思っていたらちょうど満開であった。時計草を見ると自然の創りだす造形美に感心する。
 鶴見緑地を2時間弱散策し、昼食をとった後地下鉄を使ってクレオ大阪中央であったマンドリンフェアで、次々と登場する関西地域13団体の演奏をたっぷり聴いた。前日の90分間走と午前中の散策の疲労感と昼食の満腹感いっぱいの身体にはマンドリンの優しい響きはほど良い子守唄となった。


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