素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

島崎今日子著『安井かずみがいた時代』(集英社)読書中

2013年06月02日 | 日記
 女性の作詞家の中で私の心の中に居座っているのは岩谷時子、阿木燿子、安井かずみの3人。生き方において(といっても直接しているわけではなく間接的な情報による思い込みのレベルにすぎない)堅実と奔放という軸にのせると岩谷さんと安井さんが左右の両端に位置して阿木さんが中央あたりになる。3人3様、意表をつく魅力的な言葉を紡ぎ出してくれた(いる)

 昨日のコンサートの♪歌の翼♪♪大地讃頌♪で歌と時代の記憶の連動を強く思ったのはコンサートが始まるまでの30分間、時間つぶしに読んでいた『安井かずみがいた時代』のせいでもある。3日ほど前から読み始めたが、‟やめられない 止まらない”状態になっている。400ページ弱ある結構分厚い単行本なのでジムなどに持ち歩いて読むことはできない。

 ジャーナリストの島崎今日子さんが、安井かずみさんと交わりのあった26人の方々の証言と約4000曲の作詞から選んだ代表作とをからめながら彼女の生きた時代を浮かび上がらせている。ちょうど1960年代半ばから1980年代にかけてである。私にとってももっともアクティブな頃であっただけに懐かしさとともに思いだすことも多い。それは甘くもあり苦味もある複雑なものである。その味わいを楽しみつつ読み進めている。

 この曲の詞もそうだったのかという新発見もある。

 とは言っても、ここ1週間ばかり運動で汗を流すことがなかったのでバランスをとるためにナイトランを90分間する(約13km)ほとんどの田んぼは田植えが終わっており蛙の鳴き声のにぎやかなこと。昼には♪特許許可局♪とホトトギスの鳴き声も聞き夏に近づいていることを耳からも感じる。

 頭も体もほど良い疲れの夜となった。
コメント
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