
平安時代から鎌倉、室町時代にいたる近江の仏像57点を一堂に集めての展示は見ごたえのあるものであった。

奈良、京都と隣接し琵琶湖をふところに持ち、常に歴史の舞台となってきたことに思いを馳せた。
仏像の基本は守りつつ、ちょっとした所に自分らしさを表現しようとした仏師の思いが伝わってきた。
帰路には、久しぶりに石山寺に立ち寄った。四季折々の花が楽しめる花の寺としても有名だが、萩の花は咲き始めという感じであった。

聖武天皇の勅願により天平勝宝元年に開基、長い歴史の間に育まれてきた空気感は独特のものがある。