新年之辞
(大日蓮 平成30年1月号 第863号 転載)
立宗七百六十六年の新春を迎え、御隠尊日顕上人猊下には御機嫌麗しく新年をお迎えの御事と慶賀の至りに存じ上げます。
また、宗内僧俗御一同には、清々しく新年を迎えられ、決意も新たに、愈々の精進をお誓いのことと慶賀に堪えません。
今、宗門は各講中共に僧俗一致・異体同心し総力を結集して、来たるべき平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築の誓願達成へ向けて、力強く前進しています。
是れも偏に、全国の法華講支部の指導教師並びに講頭をはじめ講員一同の強盛なる信心の賜物と御同慶の至りに存じます。
さて、本年は「行動の年」であります。
大聖人は『一念三千法門』に、
「百千合はせたる薬も口にのまざれば病も癒えず。蔵に宝を持てども開く事を知らずしてかつ(餓)へ、懐に薬を持ちても飲まん事を知らずして死するが如し」(御書110)
と仰せであります。
この御金言の如く、何事も事を成すためには、行動を起こさなければ成るものも成らず、単なる空理空論に終わってしまいます。
『大智度論』には、
「梯(はしご)は一の初桄(はしごの最初の横木)より漸く上るに、上る処高しと雖も、難しと雖も、亦た能く至ることを得るが如し」
とあります。
何事も事を成すには、一歩一歩竪実に進むことが大事であり、肝要であると訓誡されています。
折伏も同様、日々弛まぬ努力を続けていくことが最も大事なのであります。
特に、折伏は自らが実践していかなければ功徳はなく、それは、あたかも他人が薬を服しても自らの病気は治することが出来ないのと同様であります。
また『諸法実相抄』には、
「力あらば一文一句なりともかたらせ給ふべし」(御書668)
と仰せられ、日々普段の信心において、たとえ一言一句なりとも、一天広布を願い、相手の幸せを願い、また己自身の幸せを築くためにも、弛まなく折伏を行じていくことが肝要であります。
されば、私共はこの御金言を胸に、今こそ講中一結・一意同心して、講員一人々々が老若男女を問わず立ち上がり、身軽法重・死身弘法の断固たる決意をもって、破邪顕正の折伏を実践していくことが最も肝要と存じます。
各位には、一天広布・誓願達成を期して、全力を傾注して折伏を実践し、以って仏恩報謝申し上げられますよう心から念じ、新年の挨拶といたします。
新年の辞
立宗七百六十六年の新春を寿ぎ奉る
(大白法 平成30年1月1日 第972号 転載)
立宗七百六十六年の新春を迎え、御隠尊日顕上人猊下には御機嫌麗しく新年をお迎えの御事と慶賀至極に存じ上げます。
また、法華講大講頭・法華講連合会委員長星野浩一郎氏ほか全国法華講員御一同には、清々しく新春をお迎えの事と存じます。
今、宗門は来たるべき平成三十三年宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年法華講員八十万人体勢構築の目標達成へ向けて、全国的に折伏弘通の気運が高まり、僧俗一致・異体同心の団結と各人の身軽法重・死身弘法の強盛なる信心によって大きく前進しつつあります。
これも偏に、各支部が指導教師・講頭を中心にして、一致団結し、誓願達成への一念に燃えて、寧日なく勇猛果敢に折伏戦を展開してきた結果であり、誠に歓喜に堪えません。 本年「行動の年」は、各支部共に更に一段と団結を図り、持てる力を存分に発揮して、更なる大折伏戦を展開し、全支部が折伏誓願達成へ向けて大前進を図られますよう、衷心よりお祈り申し上げるものであります。
そのためには、講中が一結し志を同じくして、折伏戦に臨むことが肝要であります。
大聖人は『異体同心事』に、
「異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶ふ事なしと申す事は外典三千余巻に定まりて候。殷の紂王は七十万騎なれども同体異心なればいくさにまけぬ。周の武王は八百人なれども異体同心なればかちぬ。一人の心なれども二つの心あれば、其の心たがいて成ずる事なし。百人千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず。日本国の人々は多人なれども、同体異心なれば諸事成ぜん事かたし。日蓮が一類は異体同心なれば、人々すくなく侯へども大事を成じて、一定法華経ひろまりなんと覚へ候」(御書1389)
と仰せであります。
正しく、異体同心の団結こそ勝利の秘訣であります。
即ち、勝利のためには、先ず講中全体が志を同じくして誓願達成の強い目的意識を持ち、異体同心の団結を以って、全員参加の折伏を実践していくことが何よりも大事であります。
つまり、講中が共通の目的意識と異体同心の団結を以って、全体行動を起こしていけば、如何なる障魔にも負けない強固な団結の輪が出来、堅牢にして活動的な講中を構築して誓願を達成することが出来るのであります。
『中庸』に、
「人一たびにして之を能くすれば、己は之を百たびし、人十たびにして之を能くすれば、己れ千たびす」(漢籍国字解全書一四 517)
とあります。
他人が一度で能くするならば、自分はこれを百度する。他人が十度して成し遂げるならば、自分は千度くり返してそれをする。ということでありますが、何事においてもこのようにすれば、例え愚鈍な者でも、また、どんな柔弱な者でも、大事を成し遂げることが出来ると言っているのであります。
今、私達の信心において、特に折伏においては、この言葉通り、人が一たびするところを十たびしているであろうか。人が百たびするところを千たびしているであろうか。よくよく自照すべきではないかと思います。
今、全国の法華講は、来たるべき平成三十三年宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の慶事を晴れてお迎えするために、全力を傾注して折伏に励み、力強く前進をしております。
この時に当たり、各位には異体同心・一致団結して全員が折伏に立ち上がり、全講中が折伏誓願を達成され、以って仏祖三宝尊の御照覧を仰がれますよう心からお祈りし、新年の挨拶といたします。
日蓮正宗公式HP
http://www.nichirenshoshu.or.jp/