![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/43/18a490219568b47495df5b5ddc578018.jpg)
北の丸公園にある東京国立近代美術館工芸館(MOMAT)で、5月
6日まで開催されていた「The_備前」(土と炎から生まれる造形
美)とタイトルがつけられた展示会を鑑賞した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/58/67/4783ca85ee25772cf45bff9507e2cc7d_s.jpg)
備前と言えば釉を使わずにシンプルな焼き物。その原始的な工
芸創作の中にも、“窯変”“緋襷”“牡丹餅”“胡麻”“桟切”
など窯から焼成で生まれてくる色合いは万人を魅了する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/02/9f/8d50bb870530b552a604e6be29e6eca0_s.jpg)
今回は、桃山時代の古備前の名品から近代作家の作品が展示さ
れていたが、古備前の撮影はNGとなり、先達から受け継いだ備
前焼を中心に紹介する。
まずは、隠﨑隆一(1950〜 )さんの「混淆花器」(こんこうかき、
2016年、Una Mistura Vase)。
隠﨑さんは、デザイナー会社から26歳の時に備前市伊部に移
り伊勢﨑淳に師事。20年後に独立し長船町に窯を築く。備前焼
を“備前の土と焼成による無釉焼締陶”と定義し、山土をベース
とした斬新な造形創作活動を展開。近年では、良質な田土に粗悪
な原土を合わせた混淆土を使用した作品が多い。
この作品は、焼成時に匣鉢の隙間の段差を考慮して、器肌に白
と緋の自然美でありながら重層感を漂わせている。
MOMAT(千代田区北の丸1−1)
6日まで開催されていた「The_備前」(土と炎から生まれる造形
美)とタイトルがつけられた展示会を鑑賞した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/58/67/4783ca85ee25772cf45bff9507e2cc7d_s.jpg)
備前と言えば釉を使わずにシンプルな焼き物。その原始的な工
芸創作の中にも、“窯変”“緋襷”“牡丹餅”“胡麻”“桟切”
など窯から焼成で生まれてくる色合いは万人を魅了する。
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今回は、桃山時代の古備前の名品から近代作家の作品が展示さ
れていたが、古備前の撮影はNGとなり、先達から受け継いだ備
前焼を中心に紹介する。
まずは、隠﨑隆一(1950〜 )さんの「混淆花器」(こんこうかき、
2016年、Una Mistura Vase)。
隠﨑さんは、デザイナー会社から26歳の時に備前市伊部に移
り伊勢﨑淳に師事。20年後に独立し長船町に窯を築く。備前焼
を“備前の土と焼成による無釉焼締陶”と定義し、山土をベース
とした斬新な造形創作活動を展開。近年では、良質な田土に粗悪
な原土を合わせた混淆土を使用した作品が多い。
この作品は、焼成時に匣鉢の隙間の段差を考慮して、器肌に白
と緋の自然美でありながら重層感を漂わせている。
MOMAT(千代田区北の丸1−1)